最新ニュース
02/07/2026
競馬界を去った名トレーナー、角居勝彦元調教師が「珠洲で描く未来」引退馬と向き合う第二の人生
メルボルンカップを制し、日本競馬を代表する名馬を送り出した角居勝彦元調教師。競馬界を去った名伯楽はいま、能登半島地震の傷跡が残る珠洲市で、引退馬と地域が支え合う未来を見つめている。
マイケル・コックス
02/07/2026
NZの重馬場で磨いた騎乗センス、シドニーの「隠れた実力者」初来日のジェイソン・コレット騎手に取材
まだ覚醒する前のウィンクスに騎乗し、シドニーの競馬界では「隠れた実力者」として知られるジェイソン・コレット騎手が短期免許で来日へ。異国の地で新境地開拓となるか。
アダム・ペンギリー
02/07/2026
【ロイヤルアスコット】ウィンクスからジョリースターへ、ウォーラー調教師を導く「女王陛下」との絆
ウィンクス、ネイチャーストリップ、そしてジョリースター。オーストラリア競馬を代表するクリス・ウォーラー調教師にとって、ロイヤルアスコット開催は故エリザベス女王との特別な記憶が結びつく舞台でもある。
アダム・ペンギリー
02/07/2026
女性初のケンタッキーダービー制覇で「時の人」に、シェリー・ドゥヴォー調教師が振り返る“歴史的勝利”
ケンタッキーダービーを制した初の女性調教師は、その歴史的快挙をどう受け止めているのか。メディアの狂騒、ヤンキースタジアムでの始球式、そして苦しい船出を支えた決意についてIdol Horseに語った。
デイヴィッド・モーガン
02/07/2026
「人生で一番過酷だった」足首負傷と闘った5ヶ月間、ウンベルト・リスポリ騎手が待望の実戦復帰へ
クリスティアーノ・ロナウドを診た理学療法士と、ラファエル・ナダルのドキュメンタリー番組。辛く苦しいリハビリ、不安に苦しむ日々のリスポリを救ったのは、2つの“支柱”だった。
デイヴィッド・モーガン
「父の悲願を胸に」豪州期待の若手、ザック・ロイド騎手が南ア最大級のレースに初挑戦
今週末に行われる世界の大レースを巡っては、直前まで不確定要素が少なくなかった。
サンダウン競馬場のG1・エクリプスステークスに、エイダン・オブライエン調教師の陣営がどの有力馬を送り込むのか、あるいは複数頭を出すのかは、最後まで読みにくい状況だった。さらに、オブライエン厩舎の馬たちがG1・独ダービーを見送る流れも。南アフリカのG1・ダーバンジュライでは、前売りで本命視されていたスターメジャーが無念の出走取消となった。
スターメジャーの熱発回避により、フランス人の女性ジョッキー、ミカエル・ミシェル騎手は南アフリカ最大のレースに初騎乗する望みは絶たれたかに見えた。だが水曜日にさらに数頭の取消があり、ミシェルには、マイク&マシュー・デコック厩舎のキュリアスガールという新たな騎乗馬が回ってきた。
その一方で、ザック・ロイド騎手も自身初のダーバンジュライ騎乗へ向けて準備を進めていた。当初騎乗予定だったハッピーヴァースは早い段階で出走予定から外れており、ロイドは南アフリカの有力厩舎、ジャスティン・スネイス厩舎のレギュレーションへの騎乗が実現。同馬は軽斤量を活かしたい一頭だ。
ロイド自身にとっては、これは一種の里帰りでもある。ロイドは人生の最初の3年間を南アフリカで過ごした後、父のジェフ・ロイドが騎手として香港競馬、モーリシャス競馬、オーストラリア競馬へ活動の場を移すなかで、家族とともに海外へ移り住んだ。
ロイド家にとって、ダーバンジュライは長く心に残ってきた一戦だ。父のジェフは現役時代、このレースをついに勝てずに終わった。
「私はこのダーバンジュライに25回騎乗して、3着が11回ありました」と、元騎手のジェフ・ロイド氏はIdol Horseに語る。
「引退の1カ月前にも、最後にもう一度挑戦しようと思って戻ったんです。前哨戦をすべて見て、乗りたいと思ったのがドゥイットアゲインでした」
「それでジャスティン・スネイス調教師に『ぜひこの馬に乗ってみたい』と伝えました。でもその馬にはアントン・マーカス騎手が決まっていたんです。すると彼は、『何頭か出す予定があるし、どの馬にもそれなりにチャンスはある』と言ってくれました」
「その時は2着でした。そして今回、ザック(ロイド騎手)はジャスティン(スネイス厩舎)の馬に乗ります。ジャスティンは『君のお父さんが2着に入れたのは、私の馬に乗った時だけだった。だから、君の力にもなれるはずだ』と言ってくれたんです」
ザック・ロイドは今年、大きな波に乗っている若手騎手だ。オーストラリアではG1・ゴールデンスリッパーを制し、2週間前にはロイヤルアスコットの主要競走も勝利。今度はダーバンジュライで、ロイド家に長く残ってきた思いを晴らしたいと意気込んでいる。
「南アフリカを離れた時は幼すぎて、ダーバンジュライについてあまり覚えているわけではありません。でも成長するにつれて、だんだん分かるようになりました。父がどうしても勝てなかったレースだということも、もちろん理解していました」
ザック・ロイドはIdol Horseの取材に、南アフリカ最大級のレースへの思い入れを明かす。
「私が14歳くらいの時、父はダーバンジュライを勝つために、南アフリカに戻りました。それは私にとっても大きな出来事でしたし、それまでに何があったのか、その背景にある話もすべて分かっていました。父にとってどれほど大きな意味があったのかも、その時に見えたんです」
「家族として、ずっと心のどこかにありました。兄のジェイデンか、あるいは私がこのレースで騎乗機会を得て勝つことができれば、父にとって本当に嬉しい瞬間になるはずです。だから、自分にとっても強く意識しているレースです」

ロイドが勝てば、母のニコラさんの家系に伝わる『ジュライ』の系譜にも連なることになる。ニコラの父、オーブリー・ロバーツ元騎手は1962年に同レースを勝ち、ニコラの祖父チャーリー・バレンズも騎手時代の1938年に勝っている。
ただ、ダーバンジュライで初騎乗初勝利を挙げた騎手は、1983年に牝馬のテクラブラフで勝ったマーク・サザーランド騎手が最後である。
「今朝、レギュレーションに乗りました。サマーヴェルド調教場で感触を確かめましたが、とても気に入りましたし、馬の見た目もすごく良かったです」とロイドは、ダーバンジュライの騎乗馬についてコメント。
「斤量は52キロで乗れますし、過去のレース映像も見ました。勝つ時はとても良い勝ち方をしています。前走については、関係者は大失敗だったと言っていました。少しハミを取って行きたがったんです。この馬は喉の手術を受けているので、そういう馬が引っかかると、すべてが狂ってしまいます。だから、今回はもっとスムーズに運びたいと思っています」
「この馬ならチャンスがあるという自信はとてもあります。あとは、うまく運ぶだけです」
一方、英国のエクリプスステークスでは、オブライエン師が新記録となる同レース4連覇を狙っている。仏ダービーでワンツーを決めた二頭、コンスティテューションリバーとホークマウンテンの両方を出走させると表明し、周囲を驚かせた。
これにより、オブライエン厩舎は独ダービーに出走馬を送り込まない。独ダービーは20頭立てとなり、地元勢ではゴスタムとイングリッシュマンが有力視されている。英国からの遠征馬は、英ダービー4着馬のベイオブブリリアンスのみとなる。
世界の競馬場から
1990年6月30日、名騎手だったビル・シューメーカーは、ハリウッドパーク競馬場で2歳牝馬のテンペストクラウドを勝たせ、調教師としての初勝利を挙げた。そしてちょうど1年後の1991年6月30日、同じ競馬場のビバリーヒルズハンデキャップをアルカンドで制し、調教師として初のG1勝利を手にした。
1989年7月2日、スティーヴ・コーゼン騎手はカラ競馬場でオールドヴィックに騎乗し、G1・愛ダービーを制して新たな歴史を刻んだ。これによりコーゼンは、英ダービー、ケンタッキーダービー、仏ダービーに続き、当時の主要4ダービーをすべて制した初の騎手となった。
今週読みたいIdol Horseの記事
凱旋門賞が騸馬に門戸を開く方向へ一歩近づいたという大ニュースは、この1週間で世界中の競馬界を駆け巡った。デイヴィッド・モーガン記者は論説の中で、賛否両論を呼んだ方針転換について見解を示している。
昨年9月、アダム・ペンギリー記者はザック・ロイド騎手に、海外挑戦への意欲と、自信をどう良い方向へ生かすかについて話を聞いた。若き新星が今週末、南アフリカ競馬を代表する一戦、ダーバンジュライに初挑戦する。
ドイツのバウルジャン・ムルザバエフ騎手は、日曜日の独ダービーで有力馬に騎乗する。今年1月の記事では、1年以上の離脱につながった椎骨2カ所の骨折について、Idol Horseの取材に語っている。
今週のベストショット
先週末、サンイシドロ競馬場で行われた「アルゼンチン版BCクラシック」とも言われるエストレジャス大賞クラシックで、3歳馬のニートコルトが単勝オッズ32倍の人気薄で波乱の勝利を挙げた瞬間から。鞍上のフアン・ビジャグラ騎手は、まさに興奮を抑えきれない様子だった。
Date
28 6月, 2026
Photographer
Photo by @HipSanIsidro
Location
San Isidro
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世界の注目馬リスト
G1・愛ダービー当日のオープニングレース、2歳牝馬限定の7ハロン未勝利戦。アルファはここで印象的な勝利を挙げ、来年のクラシック候補に相応しい姿を見せつけた。
エイダン・オブライエン厩舎のこの若駒は、ライアン・ムーア騎手の手綱で好スタートを切り、ほぼ終始馬群をリード。特に好感が持てたのは、残り2ハロン地点でムーアが追い出しに入るまで、耳を立て、周囲に反応しながら、気持ちを切らさず走っていたことだ。そこから勝負どころに入ると、走りが一段と引き締まり、自らしっかり脚を伸ばして、ゴールでは6馬身差をつけた。
ニアルコスファミリーとクールモアの自家生産牝馬にとって、これは成長を示す内容の濃い2戦目だった。デビュー戦では発馬で後手を踏みながら、終盤に鋭く伸びて2着に入っており、そこから明らかに進歩している。
アルファは父シーザスターズ、母はニアルコス家の自家生産牝馬であるアルファセントーリ。母は3歳時にG1を4勝、愛1000ギニー、そして古馬混合のジャックルマロワ賞で勝利を挙げた。4代母はあの名牝、ミエスクという血統背景を持っている。
Oh, hello 👀
— Racing TV (@RacingTV) June 28, 2026
The superbly-bred ALPHA puts on a show in the opener @curraghrace.
She's been slashed into as short as 10/1 for the 1,000 Guineas.@WorldPool | @GAINEquine pic.twitter.com/pcj09n1mId
ワールドレーシングカレンダー:今後の注目レース
ダーバンジュライデー
グレイヴィル(南アフリカ)、7月4日
南アフリカ最大のレースであるダーバンジュライは、前売り本命のスターメジャーを欠くことになった。一方で、オーストラリアを拠点とするザック・ロイド騎手、チャド・スコフィールド騎手、マーク・デュプレシス騎手らがこのレースに騎乗する。
ロイドは、当初騎乗予定だったハッピーヴァースが故障で回避したため、レギュレーションに騎乗。また、ベテラン名手のアンドリュー・フォーチュン騎手は今年前半、G1・ケープタウンメットで劇的な復活勝利を挙げており、今回は有力牝馬のウィッシュリストに騎乗してダーバンジュライ初制覇を狙う。
エクリプスステークスデー
サンダウン(英国)、7月4日
エイダン・オブライエン調教師は、エクリプスステークス4連覇を狙い、仏ダービーの1、2着馬コンスティテューションリバーとホークマウンテンに加え、ロイヤルアスコット開催で勝ったばかりのコーズウェイ、ペースメーカー候補のフラッシングメドウズも同レースに登録している。
一方、ワスナンレーシングは、前走では同じサンダウンの同距離戦でオンブズマンの2着だったオーウェン・バロウズ厩舎のゲシンを擁し、自陣営のペースメーカー候補としてキングズギャンビットも登録している。
ドイツダービーデー
ハンブルク(ドイツ)、7月5日
マルセル・ヴァイス厩舎のイングリッシュマンは、6月14日にケルン競馬場で行われた主要前哨戦のG2・ウニオンレネンを制し、独ダービーの有力候補に浮上した。
一方、アンドレアス・ヴェーラー厩舎のゴスタムは昨年のドイツ最優秀2歳牡馬で、5月のG2・バーバリアンクラシックを勝った後、仏ダービーでは8着だった。サリトスは先月のG2・伊ダービーで3着に敗れたが、勝ち馬との差はクビ差だった。
ジュライカップデー
ニューマーケット(英国)、7月11日
日本のサトノレーヴは、これまであと一歩で届かなかった欧州G1制覇を、今度こそ掴み取りに行く可能性がある。
同馬は過去2年のG1・クイーンエリザベス2世ジュビリーステークスで連続2着に入っており、直近で敗れた相手のアルメラクと再戦する可能性がある。
前走でG1・コモンウェルスカップを勝った3歳牝馬、ヴェネチアンサンも同レースに登録しており、G1・キングチャールズ3世ステークス覇者のミッションセントラルが参戦すれば、英国シーズン有数の注目レースとなり得る。
愛オークスデー
カラ(アイルランド)、7月18日
エイダン・オブライエン師は、愛オークスの登録馬にも例年通り強力な布陣をそろえている。特に目立つのは、G1・ディアヌ賞を制したダイヤモンドネックレス、そして直近でG1・コロネーションステークスを勝ち、すでにG1・愛1000ギニーも制しているプリサイスだ。
ジョセフ・オブライエン厩舎のサンダリングオンはエプソムの英オークスを勝ったが、前走のG1・プリティポリーステークスでは古馬牝馬勢を相手に4着に敗れている。