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  • 開催日 5月24日(日曜日)
  • 競馬場 東京競馬場(左回り)
  • 所在地 府中市(東京都)
  • 国際格付け G1
  • 国内格付け G1
  • 出走条件 3歳牝馬
  • 馬場
  • 距離 2400m
  • 総賞金(日本円) 3億2650万0000円
  • 総賞金(米ドル) 約210万7000米ドル
  • 初開催 1938(アステリモア)

優駿牝馬、またの名をオークスは、日本の牝馬三冠における第2冠である。1938年に初めて施行された東京競馬場2400mのクラシック競走は、日本競馬を彩ってきた歴代の名牝たちにとって、実力を証明する舞台となってきた。

このレースは、数々のドラマも生み出してきた。2010年には、アパパネとサンテミリオンが並んでゴールに飛び込み、日本のG1で初となる同着を生んだ。

オークスを足がかりに牝馬三冠制覇を成し遂げた牝馬は、わずか6頭しかいない。メジロラモーヌ、スティルインラブ、アパパネ、ジェンティルドンナ、アーモンドアイ、デアリングタクトである。

また、優駿牝馬は、世界的なスターダムへの登竜門としても役割を果たしてきた。ジェンティルドンナとアーモンドアイはそれぞれ、輝かしい実績の中でドバイワールドカップデーでも勝利を収め、2019年オークス馬のラヴズオンリーユーは、香港競馬とブリーダーズカップでビッグタイトルを手にした。

スターアニス(3歳牝馬・ドレフォン × エピセアローム)

調教師: 高野友和
騎手:
松山弘平
主な勝ち鞍:
G1・桜花賞 (2026)

牝馬クラシック開幕戦のG1・桜花賞を制し、2歳女王に続いてクラシックホースのタイトルを手にしたスターアニスだが、オークスでは決して盤石な存在ではない。高いスピード能力を受け継いできた血統は、2400mの距離では難題に変わる。これを乗り越えれば、確かな強さの証明となるだろう。

2歳時の冬にG1・阪神ジュベナイルフィリーズを制し、JRAの最優秀2歳牝馬を受賞すると、3歳シーズン初戦の桜花賞も2馬身半の完勝。1200mでのデビュー戦から、1400m、1600mと少しづつ距離を伸ばしてきたが、牝馬二冠へと挑戦するオークスでは、一気に2400mへとステップアップする。

父のドレフォンは2016年の全米最優秀短距離馬、母のエピセアロームは1200mのG2・セントウルSを勝利し、両親はいずれもスプリンターだ。また、産駒もスプリンターが多い。松山弘平騎手は桜花賞の翌週に行われたG1・皐月賞も制しており、オークスでは武豊以来のJRAクラシック3連勝という快挙が懸かっている。

Kohei Matsuyama raises a finger to the sky as he wins the G1 Oka Sho aboard Star Anise
KOHEI MATSUYAMA, STAR ANISE / G1 Oka Sho // Hanshin /// 2026 //// Photo by Shuhei Okada

アランカール(3歳牝馬・エピファネイア × シンハライト)

調教師: 斉藤崇史
騎手: 武豊
主な勝ち鞍: OP・野路菊ステークス (2025)

距離に不安があるスプリンター血統のスターアニスとは対照的に、アランカールは早くからオークス向きだと見られてきた。母のシンハライトは2016年のオークス馬。マイルではもどかしい競馬が続いているだけに、「待望の2400m」では真価が問われる一戦となる。

昨年、9月のOP・野路菊ステークス(1600m)では最後方から5頭を抜いて3馬身半の完勝を収めると、12月の阪神JFでは1番人気として出走。しかし、追走力の課題が露呈し、流れに乗れず5着に敗れた。G2・チューリップ賞、桜花賞でも、まるで再現のような「差し届かない競馬」で連敗しており、現状ではマイルは彼女には短いように映る。

過去10年のオークスでは、1頭の例外を除いて、すべて450キロ以上の馬体重だった馬が勝っている。これまで430キロ台を維持している同馬は不利なデータではあるが、その唯一の例外というのが、422キロでオークスを勝った母馬、シンハライトだ。

ラフターラインズ(3歳牝馬・アルアイン × バンゴール)

調教師: 小笠倫弘
騎手: ダミアン・レーン
主な勝ち鞍:
G2・フローラステークス (2026)

東京2戦2勝、5戦すべてで上がり3ハロン最速。オークス前哨戦のG2・フローラSを制したラフターラインズは、オークスに焦点を当てたローテを歩んできた。出遅れ癖は厄介な問題として残っているが、それをカバーできるほどの強烈な末脚を持ち合わせている。

2月のG3・きさらぎ賞では前を走る先行馬で決着する中、7番手からただ一頭追い込んで3着。この時先着した相手には、ゴーイントゥスカイ(G2・青葉賞勝利)、ローベルクランツ(NHKマイルカップ4着)がおり、ダービー出走見通しのエムズビギンにもハナ差迫った。

5戦目にして初めて牝馬限定戦に出走したフローラSでは、いつものように後方から一気に差し切り、力の違いを見せつけるような快勝を収めた。

フローラSとオークスの連勝は、昨年のカムニャックが果たしているが、それ以外は2010年のサンテミリオンが唯一。ただし、相性が悪い前哨戦というわけではなく、ウインマリリン、モズカッチャン、チェッキーノは同レース勝利後にオークスで2着に入っているほか、ユーバーレーベンはフローラS敗北後にオークスを制している。

ドリームコア(3歳牝馬・キズナ × ノームコア)

調教師: 大竹正博(萩原清)
騎手:
クリストフ・ルメール
主な勝ち鞍:
G3・クイーンカップ (2026)

桜花賞では期待を裏切る大敗となったドリームコアだが、オークスは復権に向けて絶好の舞台だ。東京競馬場ではG3・クイーンカップの勝利も含めて3戦3勝と好相性。母のノームコアは前哨戦敗北で出走できず、叔母のクロノジェネシスは3着に敗れたオークスで、一族悲願の勝利を狙う。

1馬身半という着差以上の強さだったG3・クイーンカップでは、後に桜花賞で2着・3着に入るジッピーチューンとギャラボーグを近寄らせない快勝。ただし、ドリームコア自身は桜花賞では9着。関西圏への輸送競馬はこの日が初めてだったが、それも影響したのか普段の伸びは見られなかった。

オークスと最も好相性の前哨戦は桜花賞だが、桜花賞で5着以下に敗れた馬がオークスで巻き返した例は数少ない。2024年のチェルヴィニア(13着)、2008年のトールポピー(8着)、2004年のダイワエルシエーロ(7着)、2002年のスマイルトゥモロー(6着)は、21世紀以降に桜花賞惨敗からオークスを勝利した馬たちだ。

オークスを週末に控えた水曜日、ドリームコアを管理している萩原清調教師の死去がJRAから発表された。67歳だった。母のノームコアも同師は手掛けており、脚元に不安がある馬のケアにおいては、競馬界でも随一の評判を誇っていた調教師だった。

萩原清厩舎は一時的に大竹正博調教師の管理下に置かれ、オークスでも大竹厩舎の一頭として出走する。

Damian Lane guides Dream Core to a pivotal win at Tokyo
DAMIAN LANE, DREAM CORE / Begonia Sho // Tokyo /// 2025 //// Photo by Shuhei Okada

タカハシ・マサノブ記者

視点: 桜花賞 & フローラS

優駿牝馬の前哨戦として、G1・桜花賞とG2・フローラSは実に圧倒的な好成績を誇っている。過去5年に3着以内に入った15頭のうち、この2レース以外が前走だった馬は3頭のみ。そして、3頭のうち1頭はフローラSの後に条件戦を勝った、2025年3着馬のタガノアビーだ。

それを前提とした上で、鋭い末脚を持つ2頭、ラフターラインズとアランカールを軸にしたい。オークスは10番手以下で直線に入った追い込み馬でも上位に入ることが多く、この2頭にもチャンスは回ってくるだろう。

東京では3戦無敗のドリームコアは、2400mの距離は少し長すぎるかもしれないが、前走よりは良い競馬ができるだろうと見込んでいる。巻き返しを期待したい。

推奨馬: 18番・ラフターラインズ、3番・アランカール、12番・ドリームコア、13番・エンネ

ホーマン記者 

視点: 前哨戦成績 & コース巧者

G1・桜花賞は、オークスに向けた最重要前哨戦であり続けている。過去10回では、オークスで3着以内に入った馬のうち17頭が、桜花賞で3着以内に入った馬、または桜花賞で4番人気以内に支持された馬だった。また、桜花賞馬は8:4-1-0という成績を残している。

今年の桜花賞馬、スターアニスは、桜花賞と阪神JFの両方を制したことで、世代を代表する牝馬としての地位をしっかりと確立している。実績面では基準となる存在であり、その優位性を確認することが期待される。しかし、大きな懸念はスタミナで、彼女の血統には父系、母系のどちらにも強いステイヤー要素が欠けている。

もう1頭、注目すべき前哨戦の勝ち馬がジュウリョクピエロである。オルフェーヴル産駒の同馬は、4月にリステッドの忘れな草賞を制した。このレースは過去にラヴズオンリーユー(2019年)とミッキークイーン(2015年)が勝っている。

忘れな草賞では印象的な末脚を披露し、メンバー最速の上がり600mを記録した。芝に転向して以降は2戦無敗で、まだ引き出されていない潜在能力を考えれば、大きなXファクターとして浮上する可能性がある。

コース巧者もまた、真剣に考慮するに値する。ラフターラインズは東京で完璧な成績(2戦2勝)を誇り、その中には重要な前哨戦であるフローラステークスでの勝利も含まれている。同様に、ドリームコアも同じ競馬場で3戦無敗であり、クイーンカップでの勝利がその実績を際立たせている。桜花賞では大敗したものの、東京に戻ることで大きく巻き返す可能性がある。

推奨馬: 10番・スターアニス、16番・ジュウリョクピエロ、18番・ラフターラインズ、12番・ドリームコア

上保周平記者

視点: フローラステークス組

今年のオークスでは、桜花賞の上位入線馬から有力馬として出走するのがスターアニスのみであるため、注目はフローラS組へ移りそうだ。

エンネはまだ2戦しかしていないが、なお多くの上積みを残しているように見え、前走ではラフターラインズに匹敵する末脚を見せた。長く脚を使い続ける能力は東京2400mの要求に合うはずで、距離延長も有利に働きそう。

ラフターラインズは大外枠を理由に嫌われるかもしれないが、きさらぎ賞とフローラSでのパフォーマンスは、中距離適性と末脚が同世代でも屈指であることを示している。

桜花賞で大敗したドリームコアは、東京では3戦3勝である。前走は右回り、輸送、そして速い流れのすべてが不利に働いたように見え、度外視できる。クリストフ・ルメール騎手が引き続き騎乗し、得意の左回りコースに戻る今回は、巻き返しの条件が整っている。

スターアニスには血統面で深刻なスタミナ不安があり、ドレフォン産駒は東京2400mでの実績が非常に限られている。それでも、G1連勝馬としての格と、世代を代表する牝馬の一頭であることは無視できない。依然として3着以内に入るチャンスは残っているだろう。

推奨馬: 13番・エンネ、18番・ラフターラインズ、12番・ドリームコア、10番・スターアニス

スティーヴン・ホー記者

視点: 種牡馬 & スタミナ

ドリームコアはキズナ産駒であり、キズナはスタミナには定評がある種牡馬である。2400mへの距離延長は血統的にも問題とならないだろう。

その好例が、同じくキズナ産駒であるライバルのエンネだ。前走、2000mのフローラSで見せ場十分の2着に入っている。キャリアでまだ2戦しかしていないエンネの潜在能力は、さらなる距離延長が一段の上積みを引き出すことを強く示している。

フローラSを制したラフターラインズは、アルアインを父に持つ血統。現役時代のアルアインは、2200mの中距離戦で能力を証明しており、現世代の産駒はすでに今シーズン、中距離で勝ち馬を出している。2000mで実績を示しているラフターラインズは、今回要警戒の存在である。

一方、エピファネイア産駒のアランカールもまた、スタミナ色が濃い血統を持っている。道中は後方で折り合うことが予想され、ライバルを倒すためには、自身の代名詞である爆発的な末脚に頼る可能性が非常に高い。

推奨馬: 12番・ドリームコア、13番・エンネ、18番・ラフターラインズ、3番・アランカール

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