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ダミアン・レーン騎手はオーストラリアの秋開催で、トレジャーザモーメントと再びコンビを組む。そして春には、日本でのJRA・G1レース騎乗も視野に入る。だがその前に、今週末はニュージーランドへ向かい、高額賞金レースに挑戦する。

メルボルンを拠点とするレーンは、ニュージーランド・オークランドのエラズリー競馬場で行われるカラカミリオンズ当日、6鞍に騎乗する。

その中には、オーストラリアからの移籍馬、エスピオナージに騎乗するG1・レイルウェイステークスも含まれる。

同レースには、同じく豪州からの遠征馬、アーカンソーキッドとジグソー、そして昨年の1着馬と2着馬であるクロチェッティとアラバマラスも顔を揃える。

レーンはオーストラリア、日本、香港、ドバイで結果を残してきたが、Idol Horseの取材に対し、エラズリー競馬場で騎乗したい思いが強かったと語っている。

「エラズリーでは以前も乗ったことがあります。広くて偏りの無い競馬場です。ただ、この開催で騎乗したのは1回だけで、当時はプケコヘ競馬場でした。だから開催がエラズリーで行われる時に乗りたかったのです」とレーンは経緯を説明する。

「地元の調教師たちに声をかけてみました。乗り鞍がないか探ってみたんです」

「今回は運良く、エスピオナージを確保できました。キャリア序盤は本当に良く見えて、ここまでの結果以上の期待があった馬だと思います。ただ、前走内容は本当に良かった。ここで本来の力を見せてくれる状態にあるといいですね」

エスピオナージは以前、ゲイ・ウォーターハウス&エイドリアン・ボット厩舎の所属時代にG3を2勝し、G1でも好走歴があった。

その後、マーク・ウォーカー&サム・バーガーソン厩舎へ移籍。この4歳馬は1月1日、同条件の前哨戦で3着に入り、新天地での陣営にとっても手応えのある内容を示した。

レーンは同開催で、ベン、ウィル、JDのヘイズ3兄弟が送り出すソードオブステート産駒の2歳牝馬、トーチャーにも騎乗する。

レースはリステッドのカラカミリオンズ2歳(6ハロン)、10月にデビュー戦を勝ち上がり、今月のジーロング競馬場での4着を挟んでここへ向かう。

「すごく良い馬です」とレーンは同馬への手応えを語る。

「初戦は本当にいい勝ち方でしたし、ジーロングでの休み明けも内容は良かったです。後方からになって勝負圏にいない形でしたが、最後はしっかり伸びてきました。だからペースが流れる1200mは、この馬にすごく合うと思います」

一方、レーンは来月、サウジカップ開催に合わせてリヤドへ飛ぶ予定はない。代わりにフレミントンで騎乗し、同日に行われるG1・ブラックキャビアライトニングステークスでは、前売り1番人気のテンティリスに騎乗することが決まった。

「先週マーク・ザーラが負傷して、その代役として話が来ました。ドバイは現時点で騎乗馬がいないので、メルボルンで腰を据えていくつもりです。もしチャンスがあれば、シドニーでも乗れたらと思っています」とレーンは語った。

そうなると、G1を4勝しているトレジャーザモーメントと、再び大舞台でコンビを組む可能性も高まってきた。「もう調教には戻っていますし、今後2週間ほどでバリアトライアルを走る予定です」とレーンは明かす。

「これから先を見据えた中で、彼女は自分にとって一番の軸です。フューチュリティステークスを走って、その後はオールスターマイルへ向かいます」

TREASURETHE MOMENT, DAMIAN LANE / G2 Wakeful Stakes // Flemington /// 2024 //// Photo by Racing Photos

そしてその先には、日本の競馬ファンとの再会が見えてくる。

レーンは2019年に初めて日本で騎乗し、通算186勝、勝率23.4%を記録している。11月の短期免許でも9勝を挙げ、さらに昨年5月から6月の短期騎乗では、1日5勝を含む29勝を挙げてG1・天皇賞春も制した。

「11月に乗ったときは良かったです」とレーンは日本での騎乗を振り返る。

「いまはもう、自分にとって馴染みのある場所ですし、乗っていても居心地がいい。騎手も調教師もたくさん知っていますし、馬主の方々も少しずつ知るようになってきました。行くたびに、向こうの競馬への切り替えが早くなっている感覚があります」

「それに、ファンの熱量は本当に他とは違います。情熱的で、応援したい騎手を全力で支えてくれる。どの国よりも、あそこでは騎手が『スター』です。JRAで騎乗できるのは、多くの場合、光栄なことです」

「そういうファンの支持があるのは、騎手にとって励みになります。日本で乗ったことのある騎手なら、誰でも同じことを言うと思います。本当に特別なんです」

世界の競馬史に残る伝説の名馬、セクレタリアトが1972年1月20日、初めての本格調教のため、バージニアからフロリダへ移動し、ルシアン・ローリン調教師の厩舎に入厩した。

Secretariat gapping his rivals in the 1973 Belmont Stakes
SECRETARIAT / G1 Belmont Stakes // Belmont Park /// 1973 //// Photo by Jerry Cooke

英国の名馬、ゲインズボローは1915年1月24日に誕生した。生産者はレディ・ダグラス氏。

1918年に英2000ギニーを制し、女性が生産した初の英国クラシック勝ち馬となった。その後、英ダービーと英セントレジャーも勝利して、英国史上13頭目の三冠馬となった。種牡馬としても成功し、英ダービー馬であり大種牡馬となったハイペリオンを送り出している。

1974年1月24日、後に殿堂入りを果たすクリス・マッキャロン騎手は、ボウイ競馬場で生涯初騎乗を迎え、モーストアクティブに騎乗して最下位に終わった。

だがその年末までに北米で547勝を挙げてリーディング見習騎手となり、年間最多勝の新記録も樹立。2002年6月に引退するまでに通算7141勝を積み上げ、ケンタッキーダービー、プリークネスステークス、ベルモントステークスをそれぞれ2勝するなど、G1級の勝利を数多く重ねた。

元トップジョッキー、香港競馬の評論家でもあるシェーン・ダイ氏は、今週の連載コラムの中で、プロの馬券師やコンピューターチーム、そして香港競馬で起きる「締め切り直前のオッズ急変」について解説した。

デイヴィッド・モーガン記者が、ジェイミー・オズボーン調教師と、その娘のサフィー・オズボーン騎手を取材。アルマクトゥームチャレンジの有力馬、タフで「のんびり屋」なハートオブオナーが描く、サウジカップへの夢を追った。

リッキー・イウ厩舎のヴォイッジバブルは昨年の香港三冠馬で、日曜にはかつてのライバル、ロマンチックウォリアーと今季シリーズ初戦となるG1・スチュワーズカップで激突する。

2024年6月、Idol Horseはイウ師の『発掘力』に焦点を当て、逃した才能と逃さなかった才能、その両方を振り返っている。

ビッグスカイは先週土曜、フレミントンの1000m戦で鮮烈なデビュー勝ちを挙げ、G1戦線へ一歩踏み出した。

ビヴァーク産駒のこの牡馬は、まだ若さを残しながらも、先行馬のすぐ外で流れに乗り、終始手応えの良さが目立っていた。残り200m付近でジョーダン・チャイルズ騎手が促すと、一気に鋭く加速した。

管理する調教師は、ミック・プライス&マイケル・ケント・ジュニアだ。次走はコーフィールドのG3・ブルーダイヤモンドプレリュード(1100m)へ向かう可能性がある。もうひとつの選択肢としては、同じくコーフィールドのG3・チェアマンズステークス(1000m)も候補になる。

ここをクリアできれば、2月21日にコーフィールドで行われるG1・ブルーダイヤモンドステークスへ向けて視界が開ける。

アルマクトゥームチャレンジデー
メイダン(ドバイ)、1月23日

今週金曜のメイダン開催に、ローレルリバーの姿はない。2024年ドバイワールドカップ覇者は、ブパット・シーマー調教師が調教内容に納得しきれず、ファイアブレイクステークスの登録から外された。陣営はスーパーサタデーまで待つ判断を下した。

その一方で、同厩舎のウォークオブスターズは、この日のメインであるG1・マクトゥームチャレンジで連覇を狙う。相手にはジェイミー・オズボーン厩舎のハートオブオナー、そしてシーマー厩舎の僚馬アルトリウスが名を連ねる。

芝ではゴドルフィンのオペラバッロとネーションズプライドが、6頭立てのG1・ジェベルハッタの中心となる。

レイルウェイステークス
エラズリー(ニュージーランド)、1月24日

アラバマラスは昨年のG1・レイルウェイステークスでクロチェッティの2着だったが、今回はその雪辱を果たすべく前売り1番人気に推されている。

この1200m戦には、元オーストラリア調教馬のエスピオナージも参戦し、豪州からの遠征馬のアーカンソーキッドとジグソーも顔を揃える。

エラズリーの番組にはカラカミリオンズ2歳も組まれ、2戦2勝の実績を持つキナードが有力視されている。さらにカラカミリオンズ3歳には、G1・ニュージーランド1000ギニーの勝ち馬で無敗の4連勝中、ウェルリトゥンも出走予定だ。

スチュワーズカップ & センテナリースプリントカップ
シャティン(香港)、1月25日

真のスーパースター対決を見たいなら、日曜のシャティンに注目必須だ。カーインライジング、ロマンチックウォリアー、ヴォイッジバブルが揃って出走する。

カーインライジングはG1・センテナリースプリントカップで圧倒的優位に見え、サイレントウィットネスが持つ「香港史上最多」となる17連勝記録に肩を並べようとしている。

そしてマイルのG1・スチュワーズカップでは、ロマンチックウォリアーとヴォイッジバブルが直接対決し、この2頭のどちらが香港三冠の残る2戦を獲りにいけるのか、その行方が注目される。

ケープタウンメットデー
ケニルワース(南アフリカ)、1月31日

ジャスティン・スネイス調教師は昨年、エイトオンエイティーンの勝利によってG1・ケープタウンメットを3連覇で飾り、通算4勝目を挙げた。

今回は11頭の登録馬のうち6頭をスネイス厩舎が送り込む。エイトオンエイティーンは今年も参戦予定で、このレースは南アフリカの3つの古馬頂上決戦(ダーバンジュライ、サマーカップと並ぶ)のひとつに数えられる。

ただしエイトオンエイティーンは、直近のマイルG1・キングスプレートで8着に敗れ、ザリアルプリンスの後塵を拝した。ザリアルプリンスは昨年、G1・ダーバンジュライもエイトオンエイティーンをクビ差で退けて勝っている。

さらに今年は、G1・チャンピオンズカップ勝ち馬グラダトリアンの参戦も見込まれている。

デイヴィッド・モーガン、Idol Horseのチーフジャーナリスト。イギリス・ダラム州に生まれ、幼少期からスポーツ好きだったが、10歳の時に競馬に出会い夢中になった。香港ジョッキークラブで上級競馬記者、そして競馬編集者として9年間勤務した経験があり、香港と日本の競馬に関する豊富な知識を持っている。ドバイで働いた経験もある他、ロンドンのレースニュース社にも数年間在籍。これまで寄稿したメディアには、レーシングポスト、ANZブラッドストックニュース、インターナショナルサラブレッド、TDN(サラブレッド・デイリー・ニュース)、アジアン・レーシング・レポートなどが含まれる。

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Racing Roundtable, Idol Horse

ワールド・レーシング・ウィークリー、世界の競馬情報を凝縮してお届けする週刊コラム。IHFAの「世界のG1レース・トップ100」を基に、Idol Horseの海外競馬エキスパートたちが世界のビッグレースの動向をお伝えします。

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