「出走馬12頭確定」ジ・エベレスト2026:有力候補パワーランキング(最終更新版)
ジ・エベレスト出走12頭と枠順が確定し、連覇を狙うカーインライジングは11番枠へ。陣営が外枠を歓迎する一方、道悪巧者のあの馬は雨で評価を上げた。Idol Horseのエキスパート陣が、大一番へ向けた最後のランキングを発表する。
「出走馬12頭確定」ジ・エベレスト2026:有力候補パワーランキング(最終更新版)
ジ・エベレスト出走12頭と枠順が確定し、連覇を狙うカーインライジングは11番枠へ。陣営が外枠を歓迎する一方、道悪巧者のあの馬は雨で評価を上げた。Idol Horseのエキスパート陣が、大一番へ向けた最後のランキングを発表する。
2026 10 15ジ・エベレストの出走馬と枠順が確定し、芝の世界最高賞金レースで連覇を狙うカーインライジングは11番枠から発走する。
過去9回のジ・エベレストで、この枠から勝った馬はいない。それでも、デヴィッド・ヘイズ調教師は歓迎している。ランドウィック競馬場の1200m戦は引き込み線からスタートするため、ザック・パートン騎手には内へ寄せるまでに約600mの距離がある。わずか200mほどしかないシャティン競馬場とは対照的だ。
より大きな懸念は雨だ。ランドウィック競馬場では、水曜日の朝までに一晩で約64mmの雨が降った。不良馬場で2戦2勝のヘッドウォールは、今週、大きく順位を上げた。道悪で4戦4勝のテンプテッドは、最内枠に入った。
元名騎手のシェーン・ダイ氏は、雨の影響は単に各馬の評価が変わるだけにとどまらないと警告している。自身のコラム『Idol Thoughts』では、道悪の1200m戦は1300mほどの負荷がかかり、勝ち馬は馬場状態の良いコース中央を通ることが多いと記した。
絶対王者を追う挑戦馬を、Idol Horseのエキスパート陣はどう評価したのか。最終版のランキングをお届けする。
1. カーインライジング –
馬番: 1
枠番: 11
馬齢/性別: 6歳騸馬
調教師: デヴィッド・ヘイズ
騎手: ザック・パートン
戦績: 24:22-2-0
主な勝ち鞍: G1・ジ・エベレスト(2025年)
カーインライジングは終始一貫して、エキスパート陣の評価首位を守り通した。
トレーナーのヘイズ調教師は、外目の11番枠をほかと交換したいとは思っていない。「この馬に1番枠は欲しくありません。11番枠で満足です」と話した。
序盤のスピードでカーインライジングに対抗できそうなのはブルードアだけ。同馬は二つ内の枠に入った。ヘイズ師は、これで展開が読みやすくなったと見ており、「ブルードアがこちらの後ろにつけるか、こちらがその後ろにつけるかです」と話す。
外寄りの枠ならゲート入りも遅くなる。昨年はゲート内で落ち着きを欠いただけに、この点も好材料だ。
より大きな問題は馬場状態だ。カーインライジングは不良馬場での適性が未知数で、ヘイズ師も馬場指数を挙げ、許容できる範囲を明確にしている。「5、6、7なら許容できると思います。8になると心配になり始めます」。
ランドウィック競馬場のバリアトライアルを見たシェーン・ダイ氏も、道悪が合うとは確信していない。
キャリア初期の2敗以降は21連勝中。この快進撃を受け、デイヴィッド・モーガン記者は、カーインライジングが史上最高のスプリンターといえるのかという問いを投げかけた。オーストラリアの競馬ファンの中には、カーインライジングの走りをシャティン競馬場で見るために、休暇の予定を立てる人も現れている。
2. テンプテッド –
馬番: 9
枠番: 1
馬齢/性別: 4歳牝馬
調教師: キアロン・マー
騎手: チャド・スコフィールド
戦績: 14:9-2-2
主な勝ち鞍: G1・サラウンドステークス(2026年)
後方から運ぶ馬に1番枠は合わないかもしれない。特に、下位評価の馬が多いレースではなおさらだ。
前走のプレミアステークスのように後方へ控えるなら、スコフィールド騎手には道中の運も必要になる。このレースでは残り400m地点で10番手に位置し、最後の600mを33.03秒で駆け抜けた。雨で渋った馬場ならこの馬が最大の強敵になるとヘイズ師は評価し、シェーン・ダイ氏も道悪なら王者との差を縮められるとみている。
ただし、斤量面の恩恵は昨年より小さい。昨年はカーインライジングより7.5kgも軽かったが、今週土曜日は2kg差に縮まる。アダム・ペンギリー記者がIdol Horseで紹介したように、ウォーナンブールから豪州競馬の巨大勢力へと躍進したキアロン・マー調教師は、2024年にベラニポティナでこのレースを制している。
3. ジョリースター –
馬番: 8
枠番: 5
馬齢/性別: 6歳牝馬
調教師: クリス・ウォーラー
騎手: ジェームズ・マクドナルド
戦績: 23:10-5-4
主な勝ち鞍: G1・TJスミスステークス(2026年)
先週と変わらず3位を維持した。ランドウィック競馬場のバリアトライアルで4番手に導いたジェームズ・マクドナルド騎手が引き続き騎乗し、5番枠なら展開に応じて選択肢を持てる。前走のザショーツではクビ差の2着。そこから直行し、2024年の7着、昨年の5着に続いて3年連続でジ・エベレストに出走する。
4. ヘッドウォール ↑3
馬番: 6
枠番: 6
馬齢/性別: 7歳騸馬
調教師: マシュー・スミス
騎手: ケリン・マカヴォイ
戦績: 20:7-6-4
主な勝ち鞍: G3・コンコルドステークス(2025年)
悪天候を受けて三つ順位を上げた。エキスパート陣は、出走馬の中で最も道悪に強い馬と評価している。不良馬場での成績は2戦2勝、重馬場でも4戦すべて3着以内に入っている。シェーン・ダイ氏も、こうした馬場状態が味方する一頭に挙げた。
ただし、このランキングの4位と1位の間には、なお大きな差があるかもしれない。ジ・エベレストで過去3勝を挙げたケリン・マカヴォイ騎手が、6番枠から手綱を取る。これまでの全9回に騎乗している唯一の騎手だ。
マシュー・スミス調教師は雨を待ち望んでいた。レース前の取材時には、「いつか、スタートから中団につけて、大雨で渋った馬場も味方してくれる日が来るはずです」と自信を語っている。

5. ジミーズスター –
馬番: 2
枠番: 8
馬齢/性別: 7歳騸馬
調教師: キアロン・マー
騎手: ナッシュ・ローウィラー
戦績: 30:12-5-4
主な勝ち鞍: G1・マニカトステークス(2026年)
エキスパート陣の評価が最も分かれた馬で、4位から7位までばらついた。重馬場や不良馬場への対応には疑問が残る。昨年はTAB保有の出走枠で3着。人気薄の馬で意表を突く戦術を得意とし、馬場の良い場所を好んで選ぶナッシュ・ローウィラー騎手が、8番枠から手綱を取る。
6. ニンジャ ↑2
馬番: 7
枠番: 3
馬齢/性別: 4歳騸馬
調教師: マイケル・フリードマン
騎手: トミー・ベリー
戦績: 10:5-1-2
主な勝ち鞍: G2・ホバートヴィルステークス(2026年)
バリアトライアルでカーインライジングに先着し、二つ順位を上げた。3番枠なら、トミー・ベリー騎手が望むように前で運べる。前走のザショーツでは外寄りの枠からの発走となり、慎重に乗らざるを得なかった。
しかし、エキスパート陣が満場一致での順位しているわけではない。1人は「バリアトライアルの内容は、評価を上げるのに十分なほど見事だった。ただし、過大評価はしたくない。G1戦線で戦ってきた馬とは、まだ一線を画して考えるべきだと思う」と評した。
また、シェーン・ダイ氏も浮かれてはいない。同氏は「ニンジャの方が少し良い試走でした。だからといって、本番でもニンジャが勝つという意味ではありません」と評価する。勝利となれば、原点回帰を果たしたマイケル・フリードマン調教師の競馬人生に、大きな花を添えることになることだろう。

7. ブルードア ↓1
馬番: 12
枠番: 9
馬齢/性別: 3歳牝馬
調教師: ビョルン・ベイカー
騎手: ジェイミー・メルハム
戦績: 4:2-2-0
主な勝ち鞍: G3・ヘリテージステークス(2026年)
一つ順位を下げたが、51kgの軽斤量と持ち前のスピードを考えれば、レース展開を左右する最も重要な一頭だ。
ニューゲートのヘンリー・フィールド氏は、同牧場の出走枠に迎えたブルードアを「電光石火のスピードの持ち主」と評する。9番枠に入り、外寄りにはカーインライジングがいる。序盤から王者に脚を使わせられる唯一の馬だ。
個性派のビョルン・ベイカー調教師は2頭を送り出し、もう一頭のカバルスは一つ外の10番枠に入った。
8. エンジェルキャピタル ↓4
馬番: 4
枠番: 2
馬齢/性別: 5歳牡馬
調教師: クリス・ウォーラー
騎手: ベン・メルハム
戦績: 18:6-2-2
主な勝ち鞍: G1・サールパートクラークステークス(2026年)
今週、最も大きく順位を下げた。エキスパート陣は、重馬場や不良馬場への対応に疑問を抱いている。ユーロンが保有する出走枠での参戦が決まり、同馬をG1初制覇に導いたベン・メルハム騎手を背に、2番枠から発走する。
G1・ニューマーケットハンデキャップではカバルスの3着、ランドウィック競馬場のバリアトライアルでは6番手だった。今回はブリンカーを着用する。ただし、すでに18戦してきた馬に、どれほどの変化をもたらすだろうかはまだ分からない。
9. サヴィーハリー –
馬番: 11
枠番: 7
馬齢/性別: 4歳牝馬
調教師: ブラッド・ウィダップ
騎手: ザック・ロイド
戦績: 14:4-5-1
主な勝ち鞍: G2・シェラコステークス(2026年)
ジ・エベレストの出走枠保有者に新たに加わったマルベリーレーシングの勝負服で走る同馬は、9位を維持した。Idol Horseでデイヴィッド・モーガン記者が素顔を紹介した若手騎手、ザック・ロイドが7番枠から手綱を取る。
G2・プレミアステークスではテンプテッドから3馬身差の2着。サラウンドステークスでは先頭に立ったが、最後にテンプテッドにわずかにかわされた。1200mでの安定した成績と実証済みの道悪適性を考えれば、雨が続くようなら3着以内は十分に狙える。
10. ギガキック –
馬番: 3
枠番: 12
馬齢/性別: 7歳騸馬
調教師: クレイトン・ダグラス
騎手: ディラン・ギボンズ
戦績: 25:9-3-3
主な勝ち鞍: G1・ジ・エベレスト(2022年)
2022年の覇者は大外枠に入った。2024年には、ベラニポティナがこの枠から勝っている。エキスパート陣の評価は8位から11位まで分かれ、1人は「経験以外に、この馬に強調材料を見つけるのは難しい」と評する。
今回は休み明け3戦目で、クレイトン・ダグラス調教師はこれを同馬の「最も得意なパターン」と呼ぶ。ディラン・ギボンズ騎手も、雨はプラスになるとみている。
ただし、今春はモイアステークスで着外、マニカトステークスで8着と、目立った成績を残せていない。ベテランのギガキックも、今回初めてブリンカーを着用する。

11. スパイシーマティーニ –
馬番: 10
枠番: 4
馬齢/性別: 5歳牝馬
調教師: トビー・エドモンズ
騎手: テイラー・マーシャル
戦績: 13:6-1-0
主な勝ち鞍: G1・ストラドブロークハンデキャップ(2026年)
イングリス・デジタルのオンラインセールで8000豪ドル(約89万円)で購入され、その後273万豪ドル(約3億200万円)を獲得した同馬にとって、4番枠は好枠だ。休み明け初戦のザショーツでは落鉄しながら4着。ただし、そのレースで同馬に先着した馬のうち2頭は、G2・プレミアステークスで着外に終わった。
12. カバルス –
馬番: 5
枠番: 10
馬齢/性別: 6歳騸馬
調教師: ビョルン・ベイカー
騎手: ティム・クラーク
戦績: 22:7-1-2
主な勝ち鞍: G1・ニューマーケットハンデキャップ(2026年)
エキスパート陣の評価は最下位で、重馬場や不良馬場への対応には疑問が残る。ダービーレーシングは、休み明け2戦目の成績に期待する。
この臨戦過程での成績は5戦4勝。G1・ニューマーケットハンデキャップでは逃げ切り勝ちを挙げている。
ジ・エベレストの10番枠は、2021年にネイチャーストリップが勝った枠でもある。この時はマクドナルド騎手が内へ寄せて先行位置を取った。ただし今回に関しては、カバルスの両隣には、同じ先行位置を狙うブルードアとカーインライジングが入っている。