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いつも前向きなデヴィッド・ヘイズ調教師ではあるが、一晩考えたことで、カーインライジングが引いたジ・エベレストの枠順をますます気に入っている。それでも、より大きな懸念はシドニーに降る雨だ。

水曜朝、ヘイズ師はカンタベリーパーク競馬場にいた。気温12度で風も吹く肌寒さの中、カーインライジングはゆったりとしたキャンターで2周した。到着したヘイズ師が聞いたところでは、同競馬場の本馬場には一晩で87mmの雨が降ったという。同じシドニーにあるジ・エベレストの舞台、ランドウィック競馬場でも約64mmの降雨があった。

これほどの大雨にもかかわらず、カンタベリーの馬場発表はSlow 7(現行区分のSoft 7に相当)にとどまった。ヘイズ師は、馬場が予想以上に持ちこたえていることに驚いた。

「信じられませんでした。ものすごい雨量ですよ。土砂降りでした。オーストラリアでも、一晩の雨量としては相当なものです」

ヘイズ師は、土曜日のランドウィック競馬場が同じような馬場状態なら、カーインライジングの勝機に自信を持てると述べた。

カーインライジングの11番枠は外から2番目。火曜夜、シドニー・ハーバーブリッジのそばで行われた枠順抽選会では、最初に発表された枠だった。レース展開をじっくり考えたヘイズ師は、この枠が愛馬に合っていると見ている。

ランドウィックの1200m戦は引き込み線からスタートし、緩やかなコーナーまで長い距離を走る。直線に向いて間もなく、名物の坂が待ち受ける。

シャティン競馬場の1200mとは大きく異なるコースレイアウトだ。シャティンではスタートからコーナーまでが約200mしかない。そのため、序盤の位置取り争いはトップレベルのレースと比べても特に激しく、内枠の価値が高い。

「香港の競馬を基準に考えれば、ランドウィックの1200m戦は、むしろシャティンのマイル戦に近いです」とヘイズ師は説明する。

「ザック(パートン騎手)にとって、香港競馬の慌ただしい1200m戦よりも時間の余裕があります。香港ではスタートから200mまでに内へ入らなければなりませんが、ここでは内へ寄せるまでに600mあります」

「香港で競馬スタート直後の主導権争いが最も激しいのが1200m戦です。それでも、カーインライジングは二の脚がとても速いので、大外枠から何度も勝っています。この馬に1番枠は欲しくありません。11番枠で満足です」

「引き込み線は本馬場の外にあるので、枠順の有利不利が少ない、とても良いスタート地点です。そこから内へ寄せる時間も十分あります」

「香港のように、スタート直後から激しく位置を争う競馬にはなりません。香港競馬では序盤からスピードが求められますが、この馬が外枠からでもその速さを発揮できることは分かっています」

過去9回のジ・エベレストで、11番枠から勝った馬はいない。ただし、先行型の快速馬であるネイチャーストリップは2021年に10番枠、ベラニポティナは2024年に12番枠から優勝している。

ネイチャーストリップに騎乗したジェームズ・マクドナルド騎手は、まさにヘイズ師が説明したとおりに乗った。好スタートを切り、状況を見極めてから内へ寄せ、内から2頭目の先行位置を確保。今年よりはるかに先行争いが激しいレースでの騎乗だった。

KA YING RISING / Canterbury Park // 2026 /// Video by Idol Horse

今年のジ・エベレストは、後方から運ぶ馬が多い顔ぶれとなった。カーインライジングの序盤のスピードに対抗できそうなのは、3歳牝馬のブルードアだけだ。斤量は51kgで、前で運ぶ騎乗を得意とするジェイミー・メルハム騎手を背に9番枠からスタートする。

「ブルードアがこちらについてくるか、こちらがその後ろにつけるかです。展開は分かりやすいですね。前に馬を置ければ、その方がいいです」

ニューゲートファームが保有する出走枠で走るブルードアについて、同牧場のヘンリー・フィールド氏は「電光石火のスピードを持つ快速馬」と評した。

3番人気以下を引き離し、2番人気に推されているテンプテッドは1番枠を引いた。同馬のように後方から運ぶ馬には合わない枠かもしれないが、雨で渋った馬場では好成績を残している。

今回の枠順は、カーインライジングにとってゲート入りの面でも好都合だ。香港競馬では、この馬はゲート入りが遅いことが多い。ザック・パートン騎手が唯一望んでいたのは、最初にゲートへ入る1番枠と7番枠を避けることだった。

カーインライジングは昨年、7番枠から勝った。ただ、ゲートが開くまでの待ち時間が異例の長さとなり、香港王者はいら立っていた。

「ゲート内では少し神経質になることがあります。昨年のジ・エベレストではひどく落ち着きを欠き、今にも暴れ出しそうでした。今年はその心配はありません」とヘイズ師は話した。

しかし、天候はまた別の問題だ。ヘイズ師は火曜日、あまりに頻繁に天気予報を確認するので、テレビの気象キャスターとは個人的な知り合いになったような気がすると冗談を言っていた。

オーストラリア競馬では、馬場状態を最も硬い1から、最も水分を含んで重い10までの尺度で評価する。この尺度に合わせて表現する場合、シャティン競馬場の芝コースは「3」より悪い評価になることはめったにない。

ヘイズ師はテレビの生放送に出演した際、馬場状態の懸念について「5、6、7なら許容できると思います。8だと心配になり始めますし、9になったら、もう生きた心地がしませんね」と語っている。

カーインライジングは、水分を多く含む「Heavy(不良馬場)」に区分される馬場での適性をまだ示しておらず、ヘイズ師も王者がどう対応するかは分からないと認めた。

「実際にその馬場で適性を示していなければ、誰にも分かりません。この馬の適性がまだ確認できていないことは、私たちも承知しています」

「馬場が渋っていても、Heavy(不良馬場)に至らない程度なら、それを言い訳にはしません。ただ、不良馬場となると、さすがに心配です」

カーインライジングは木曜朝、カンタベリーの本馬場でレース前最後の追い切りを行う予定だ。

マイケル・コックス、Idol Horseの編集長。オーストラリアのニューカッスルやハンターバレー地域でハーネスレース(繋駕速歩競走)に携わる一家に生まれ、競馬記者として19年以上の活動経験を持っている。香港競馬の取材に定評があり、これまで寄稿したメディアにはサウス・チャイナ・モーニング・ポスト、ジ・エイジ、ヘラルド・サン、AAP通信、アジアン・レーシング・レポート、イラワラ・マーキュリーなどが含まれる。

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