最新ニュース
08/06/2026
【宝塚記念】クロワデュノール「春古馬三冠」へ挑戦、武豊騎手はG1連勝&メイショウタバル連覇なるか
大阪杯、天皇賞春と連勝したクロワデュノールが、春のグランプリで春古馬三冠を狙う。だが宝塚記念には、レガレイラ、ミュージアムマイル、ダノンデサイル、連覇を狙うメイショウタバルが集結する。
デイヴィッド・モーガン
08/06/2026
レジェンドが導いた安田記念V、“急遽騎乗”武豊騎手がシックスペンスで最年長G1勝利「最後の一完歩で…」
武豊騎手へのシックスペンスの騎乗依頼は、レースの4日前に舞い込んだ。初コンビで臨んだ安田記念、G1の栄光は最後の一完歩で届いた。57歳2カ月でのG1制覇は、JRAの最年長G1勝利記録となった。
上保周平
05/06/2026
【G1ガイド】2026年安田記念、競馬記者の見解と推奨馬は?
Idol Horseの競馬記者が送る、東京競馬場で行われる2026年G1・安田記念の攻略ガイド。エキスパートによる解説と推奨馬をお届けする。
Idol Horse
03/06/2026
デルタブルースのメルボルンカップ制覇から20年、岩田康成騎手と角居調教師が語った「ドタバタの伝説」
デルタブルースがメルボルンカップを制してから20年。極度の緊張、“前哨戦”での失敗、早すぎた仕掛け。それでも岩田康誠騎手は勝った。角居勝彦元調教師の言葉とともに、歴史的勝利の舞台裏を振り返る。
マイケル・コックス, フランク・チャン
01/06/2026
「これがダービーなのか」ロブチェンが日本ダービーで“二冠制覇”、松山弘平騎手は歓喜の初勝利
府中の蒸し暑い午後、ロブチェンは試練の一戦で勝利を掴み取り、東京優駿を制して三冠への望みをつないだ。勝利の瞬間、松山弘平騎手は、感情を抑えきれなかった。
マイケル・コックス, 上保周平
宝塚記念の概要
- 開催日 6月14日(日曜日)
- 競馬場 阪神競馬場(右回り)
- 所在地 宝塚市(兵庫県)
- 国際格付け G1
- 国内格付け G1
- 出走条件 3歳以上
- 馬場 芝
- 距離 2200m
- 総賞金(日本円) 6億5100万0000円
- 総賞金(米ドル) 約420万0000米ドル
- 初開催 1960(ホマレーヒロ)
宝塚記念の歴史
宝塚記念は、阪神競馬場が所在する宝塚市にちなんで名付けられた、ファン投票によるオールスターレースである。
初めて施行されたのは1960年。日本競馬のシーズン中に行われる2つのファン投票によるグランプリレースのうち最初の一戦であり、もう一つは12月のG1・有馬記念である。最大18頭立ての出走馬の大半は一般ファンの投票によって選ばれ、残りは獲得賞金額によって決定される。
このレースの歴代勝ち馬は華やかで、テイエムオペラオー、ディープインパクト、オルフェーヴルも名を連ねている。しかし、このレースを複数回勝った馬はわずか2頭しかおらず、そのどちらも芦毛である。個性的のゴールドシップは2013年と2014年に連覇を達成し、タフな牝馬として知られるクロノジェネシスは2020年と2021年に勝利し、その間には2020年の有馬記念も制した。

宝塚記念のデータ
宝塚記念の有力馬
クロワデュノール(4歳牡馬・キタサンブラック × ライジングクロス)
調教師: 斉藤崇史
騎手: 北村友一
主な勝ち鞍: G1・日本ダービー (2025)
父が成し得なかった春古馬三冠の偉業に、今度は息子が挑戦する。
キタサンブラックは、G1・大阪杯がG2だった時代も含め、春古馬三冠に二回挑戦している。2017年は大阪杯と天皇賞春を連勝し、宝塚記念に1番人気で臨んだが、結果は2年ぶりの大敗となる9着。4月から3戦連続でトップクラスのG1を走るローテは、芝中距離の王者にとっても、決して並大抵の課題ではない。
クロワデュノールは今年、始動戦の大阪杯でメイショウタバルとダノンデサイルを破り、同世代のミュージアムマイルとは昨年のクラシックで対戦。5強の中ではレガレイラを除き、一通りの対戦経験がある。そして、その3頭との直近の対決では、いずれもこの馬が先着している。
枠順は5番枠からの発走。宝塚記念は枠番に大きな偏りがあるレースではないが、ダノンデサイルとミュージアムマイルを内に見ながらレースを組み立てられるという点では、絶好枠と言えるだろう。そして、最後に5番枠から宝塚記念を勝ったのは、同じキタサンブラック産駒のイクイノックスだ。
ミュージアムマイル(4歳牡馬・リオンディーズ × ミュージアムヒル)
調教師: 高柳大輔
騎手: ダミアン・レーン
主な勝ち鞍: G1・有馬記念 (2025)
冬のグランプリウィナーが、春のグランプリで帰ってくる。昨年のG1・有馬記念馬は、湾岸情勢緊迫化によるドバイ遠征中止、香港は獣医の事前チェックに引っかかり、シーズン序盤の2戦は相次いで回避。それでもグランプリ連覇に目標を切り替え、着々と準備を進めてきた。
昨年はクラシックのG1・皐月賞を制すと、秋には古馬相手のG1・天皇賞秋では2着に入り、マスカレードボールとの3歳馬ワンツーを演出。年末の有馬記念では、前年女王のレガレイラ、ジャパンカップ3着馬のダノンデサイルを撃破し、世代の強さを改めて印象づけた。
これまでの臨戦過程では、休み明けの初戦にはいずれも前哨戦のG2を使っており、長い休み明けでいきなりG1を走るのは今回が初めて。ただし、先述の回避した2度の遠征では直前まで追い切りを行っていたため、仕上がり具合に関しては単なる「休み明け」というわけではない。

メイショウタバル(5歳牡馬・ゴールドシップ × メイショウツバクロ)
調教師: 石橋守
騎手: 武豊
主な勝ち鞍: G1・宝塚記念 (2025)
阪神で無類の強さを誇る宝塚記念馬が、大阪杯2着をステップに、春のグランプリ連覇を目指す。昨年の宝塚記念は7番人気から番狂わせを演じたメイショウタバルだが、今年はより注目を浴びる立場で、そして試練の16番枠から出走する。
戦績だけを見れば好不調の波が激しい馬だが、阪神競馬場のみに絞った場合、4戦3勝・2着1回と圧倒的。前年の宝塚記念、G3・毎日杯を勝利し、唯一の2着は前走の大阪杯。残り50mでクロワデュノールに差し切られるまで、巧みなペースメイクで逃げ粘った。
一方、戦略を組み立てる上では難題なのが16番枠。もう一頭の逃げ馬、ミステリーウェイはさらに外枠の18番枠に入ったため、先手を奪う見通しは立っているかもしれないが、いくらかロスを強いられることは避けられないだろう。
先週のG1・安田記念を制し、JRAでの獲得賞金が1000億円を超えた武豊は、2006年以来のJRA・2週連続G1制覇を目指す。メイショウタバルは秋の凱旋門賞にも登録しており、ここを勝てばフランス遠征の道も開けそうだ。
ダノンデサイル(5歳牡馬・エピファネイア × トップデサイル)
調教師: 安田翔伍
騎手: 戸崎圭太
主な勝ち鞍: G1・日本ダービー (2024)
2024年のダービー馬、2025年のドバイシーマクラシック勝ち馬、ダノンデサイルは今、JRAの芝中距離G1路線で“善戦ホース”に甘んじている。ジャパンカップ、有馬記念、大阪杯で3戦連続の3着。実力は足るだけに、あと一歩の差を埋められるかが鍵だ。
4歳シーズンの初戦となった大阪杯では、道中はクロワデュノールの前に構えていたが、4コーナーで外を回って位置を押し上げたライバルとは対照的に、内の狭い馬群に押し込められて仕掛けが遅れる形に。直線では逃げたメイショウタバルを捕らえきれず、3着に終わった。
宝塚記念では1番枠からのスタート。3歳時は先行脚質が多かった一方、4歳からは中団からの差しに転向。最内枠を得た今回は、久しぶりに積極的な競馬を見られるかもしれない。善戦脱却に向けて、何か“違い”を見出したいところだ。

レガレイラ(5歳牝馬・スワーヴリチャード × ロカ)
調教師: 木村哲也
騎手: クリストフ・ルメール
主な勝ち鞍: G1・有馬記念 (2024)
注目を集める宝塚記念の5強、そしてレース全体を見ても紅一点となるのが、2024年有馬記念馬のレガレイラだ。4着に終わった昨年の有馬記念以来、約6ヶ月ぶりの競馬で、グランプリレース2勝目を目指す。
有馬記念から宝塚記念という臨戦過程は異例だが、実は昨年と同様のローテ。3歳にして古馬と牡馬を破った2024年の有馬記念から、翌年の宝塚記念へと直行で臨んだが、過去最低着順の11着に沈んだ。しかし、当時は骨折明けの一戦。今年は順調な調整を続けている。
最終追い切りではスリーワイドの真ん中を通り、バリアトライアルを彷彿させるような、実戦に近い内容で負荷を掛けた。17番枠からの発走となるため、昨年のような好位で運ぶ展開は考えづらい。差し馬が届く展開となるならチャンスが巡ってくるだろう。
Idol Horseの競馬記者の見解は?
タカハシ・マサノブ記者
視点: 内枠有利
宝塚記念は枠順でレースが大きく左右される一戦ではないが、過去10年の結果を見ると、うち8回で5番枠以内の馬が入着している。今年、「5強」の3頭が5枠以内に入っていることを見ても、この傾向は無視できない。
その3頭、ミュージアムマイル、クロワデュノール、ダノンデサイルは順当に推奨馬に入れたい。春3戦目とタフなローテを歩んでいるクロワデュノールの疲労は懸念されるが、春古馬三冠の3億円ボーナスを取り逃がすとしても、大きく崩れることはないと見ている。
その一つ隣、6番枠のビザンチンドリームにも注目したい。追い切りの内容がやや物足りなかったことは気掛かりだが、メイショウタバルが先手争いの中で外枠から早い逃げを打った場合、鋭い末脚を持つステイヤーには絶好の展開となるはずだ。
推奨馬: 2番・ミュージアムマイル、5番・クロワデュノール、1番・ダノンデサイル、6番・ビザンチンドリーム
ホーマン記者
視点: 大阪杯組
大阪杯、天皇賞春、そしてドバイ開催は、通常、宝塚記念に向けた重要な比較材料となる。しかし今年は、中東情勢悪化によってドバイへ遠征した日本馬が少なかったこと、さらにクロワデュノールが大阪杯と春天の両方を勝っていることから、大阪杯の比較は特に重要となり、分析でも優先すべきものとなる。
クロワデュノールは、2つの主要前哨戦で圧倒的なパフォーマンスを見せ、明確に有力候補としての地位を確立している。消耗の大きい春天からしっかり回復していれば、逆らうのは難しい存在だろう。特に、ミュージアムマイルやレガレイラを含む有力なライバルの何頭かが今季初戦を迎えるだけに、その評価は揺るがない。
連覇を狙う前年覇者のメイショウタバルも、阪神巧者として真剣に考慮すべき存在だ。阪神では4戦3勝、入着1回という優秀なコース実績を誇っている。大阪杯で最速の上がり3ハロンを記録したタガノデュードは、今回も力強い末脚を再現することを期待でき、再び上位争いを演じるはずだ。
ダノンデサイルは大阪杯で3着に入り、この舞台への適性を示した。叩き2戦目では3戦1勝、入着2回という堅実な成績を残しており、有力馬に相応しい成績を持っている。注目すべきは、大阪杯当日は騎乗停止中だった戸崎圭太騎手と再コンビを組む点である。
推奨馬: 5番・クロワデュノール、16番・メイショウタバル、8番・タガノデュード、1番・ダノンデサイル
上保周平記者
視点: 春古馬三冠か、連覇か、それとも第三勢力か?
焦点はクロワデュノール。大阪杯でメイショウタバルとダノンデサイルを破り、その後に天皇賞春も制したことで、現役古馬の中で基準となる存在になった。阪神2200mはまだ経験していないが、阪神2000mで見せたスタミナと機動力は十分に通用するはずだ。
最大の脅威はメイショウタバル。昨年は同じコースでこのレースを逃げ切っており、今回も昨年に近い形で楽に先手を取ることを許されれば、連覇は十分に射程圏内。多少雨の影響を受けた馬場になっても、同馬にとっては問題にならないはずだ。
マイユニバースも興味深い候補である。近走の成長ぶり、鋭い機動力、そして距離への適性を考えれば、大きく評価を下げるのは難しい。
シェイクユアハートも見逃せない一頭。純粋な能力ではトップ層より一段下に見えるかもしれないが、末脚を持続できれば、レースに加わってくる余地はまだある。
推奨馬: 5番・クロワデュノール、16番・メイショウタバル、15番・マイユニバース、13番・シェイクユアハート
スティーヴン・ホー記者
視点: コース巧者
前年勝ち馬のメイショウタバルは、このレースでクロワデュノールと再戦することになる。両馬がG1・大阪杯で対戦した際には1馬身以内の僅差で敗れており、中距離での確かな実力をさらに裏付けた。阪神競馬場での成績は特に注目に値し、4戦3勝、2着1回。想定される1番人気に対して大きな脅威となることが期待される。
ミュージアムマイルは、キャリア5勝すべてを右回りコースで挙げており、その中には同距離でのG2・セントライト記念勝利も含まれている。条件への適性がすでに確立されていることはプラス材料であり、象徴的な加速力を武器に、再び競争力ある走りを見せる態勢にあるように見える。
シェイクユアハートは成長を続けており、近走では有望な安定感を示している。今回がG1初出走となるが、現在の状態を考えれば軽視すべきではない。特に、人気以上に走れる馬として注目できる存在だ。
推奨馬: 5番・クロワデュノール、16番・メイショウタバル、2番・ミュージアムマイル、13番・シェイクユアハート