フランシス・ルイの最新ニュース

09/10/2025
パッキングハーモッドは距離短縮でG2・プレミアボウルへ、ルイ調教師が次走方針明かす
パッキングハーモッド、チェンチェングローリー、キャップフェラ、コパートナープランス。フランシス・ルイ調教師が厩舎各馬の次走プランを明らかにした。
ジャック・ダウリング

28/08/2025
開幕直前の香港競馬 “25/26シーズン”、記者4人が選んだ「注目調教師」は?
躍進期待の調教師、崖っぷちの調教師、そしてチャンピオントレーナーは?Idol Horseの香港競馬エキスパートたちが、新シーズン注目の調教師を紹介する。
レーシング・ラウンドテーブル

04/07/2025
騎乗再開のヴィンセント・ホー騎手、9月のシーズン開幕に向けて「今が正念場」
一歩一歩、復帰に向けたリハビリを続けてきたホーだが、調教での騎乗許可が出た今、次なる目標は騎手復帰。新シーズン開幕に合わせた復帰に向けて、残り2ヶ月の戦いが幕を開けた。
デイヴィッド・モーガン

23/03/2025
カップフェラが半世紀ぶりの快挙、香港ダービーで未勝利脱出
シャティン競馬場が開場する直前の1978年、トップゲインがハッピーバレー競馬場で行われた最後のダービーを制して以来、実に47年ぶりの快挙が実現。カップフェラがキャリア初勝利を香港ダービーで挙げた。
アンドリュー・ホーキンス

19/03/2025
モレイラ騎手が来日前に大一番、シャティンの熱い声援を背に香港ダービーへ
元リーディングジョッキーのモレイラ騎手は、ブラジルで充実の日々を送りながら、短期の海外遠征を楽しんでいる。今週の香港ダービーで再び香港の地へ、その次は日本に向かう。
デイヴィッド・モーガン
フランシス・ルイのプロフィール
“フランシス・ルイ” こと、キンワイ・ルイ(呂健威)は香港を代表する調教師であり、現役調教師の中で最も長いキャリアを誇る一人でもある。
長年にわたり重賞級の馬には恵まれず、中堅調教師と見られていたが、地道に実績を積み重ね信頼を築いてきた。その基盤が功を奏し、近年は香港調教師リーディングで常にトップ3に入り、2023/24シーズン終了時には初めてリーディング調教師の座に輝いた。

フランシス・ルイのキャリア
ルイが競馬界に入ったのは1970年代初頭、香港ジョッキークラブ(HKJC)の騎手学校に合格したことがきっかけだった。
1975年に見習騎手としてデビューし、1982年まで騎乗を続けたが、勝利数は36勝にとどまり、騎手としては大きな成功を収めることはなかった。引退後は香港でアシスタントトレーナーを務め、1996年に自身の厩舎を持つライセンスを取得した。
調教師として最初の20年間は目立った成果は少なく、重賞勝利はわずか3勝。2001年のG3・シャティントロフィー(シャンクシーフォーチュン)、2006年の香港ダービートライアル(ハロープリティ)、2008年のシャティンヴァーズ(サニーパワー)での勝利、それがすべてだった。
しかし、2010年代半ば以降、状況は大きく変わっていった。

フランシス・ルイの代表馬
ルイが手掛けた中で、そして今後も恐らく厩舎史上最高の馬は、香港が誇るチャンピオンホース・ゴールデンシックスティである。ニュージーランドでメダグリアドーロ産駒のセン馬を見出し、その成長を丁寧に導いた。
ゴールデンシックスティはデビューから20戦19勝を挙げ、香港4歳三冠(香港クラシックマイル、香港クラシックカップ、香港ダービー)を完全制覇。4歳シーズンを無敗で終えた後、5歳シーズンも無敗を維持し、G1・香港マイル、G1・スチュワーズカップ、G1・香港ゴールドカップ、G1・チャンピオンズマイルを次々と制した。
香港マイルとチャンピオンズマイルをともに3度制し、通算獲得賞金は香港記録となる1億6,717万600香港ドル(約30億円)に達した。

フランシス・ルイ、最大の偉業
かつては外国人調教師やトニー・クルーズ調教師の後塵を拝する存在と評されていたが、そのイメージを覆し、香港の頂点に立つ地元出身調教師へと上り詰めた。
そして、6シーズンにわたりゴールデンシックスティを冷静かつ的確に導き続けたこと。それ自体が大きな功績だが、最大の偉業は2023年の香港マイル制覇だった。
当時ゴールデンシックスティは8歳、前年4月のチャンピオンズマイル以来の実戦だった。ルイは数十年の経験と洞察を駆使し、休養明けの古豪を万全の状態に仕上げ、国内外の強豪を退けて再び頂点に導いた。

ゴールデンシックスティ以前の実績
ゴールデンシックスティの登場以前、ルイを最も有名にしたのは名スプリンターのラッキーバブルズだった。栗毛の決して大きくはない馬体ながら、2017年のG1・チェアマンズスプリントプライズを含む重賞3勝を挙げ、ルイの調教師人生を大きく押し上げた。
