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  • 開催日 4月19日(日)
  • 競馬場 中山競馬場(右回り)
  • 所在地 船橋市(千葉県)
  • 国際格付け G1
  • 国内格付け G1
  • 出走条件 3歳
  • 馬場
  • 距離 2000m
  • 総賞金(日本円) 4億3400万0000円
  • 総賞金(米ドル) 約280万0000米ドル
  • 初開催 1939

1939年に創設されたG1・皐月賞は、日本競馬の牡馬三冠競走の開幕戦として位置付けられており、クラシック戦線はその後に東京優駿(日本ダービー)、菊花賞へと続いていく。

2026年の皐月賞は、このレース、そしてクラシック三冠競走として第86回の開催となる。

タイトな右回りの中山競馬場の2000mで行われる皐月賞は、ホームストレートからスタートし、コースを一周して、勝負どころではゴール前の厳しい坂を駆け上がって決着を迎える。

この独特なコース形態では、戦術的なスピードとスタミナの両方が求められ、最後の上り坂のスプリントに向けて前のポジションを確保できる馬が有利になる。

有力馬たちはエリート級の2歳重賞から現れることが多いが、近年では春の前哨戦を使わず、ぶっつけでこのレースに向かう馬も増えている。

皐月賞の重要性は言うまでもない。このレースはクラシック戦線序盤の序列を決定づけるものであり、ディープインパクト(2005年)、オルフェーヴル(2011年)、コントレイル(2020年)といった名馬たちを三冠の栄光へ押し上げ、日本競馬のトップタレントにとって最高の登竜門としての地位を確立している。

Museum Mile defeats Croix Du Nord in the G1 Satsuki Sho
MUSEUM MILE (L), CROIX DU NORD / G1 Satsuki Sho // Nakayama /// 2025 //// Photo by Shuhei Okada

ロブチェン(3歳牡馬・ワールドプレミア × ソングライティング)

調教師: 杉山晴紀
騎手:
松山弘平
主な勝ち鞍:
G1・ホープフルステークス (2025)

2019年の菊花賞馬、父のワールドプレミアに初のG1馬であるロブチェン。キャリア2戦目のG1・ホープフルステークスでは、最終コーナーを7番手で回ると豪快に差し切り、単勝オッズ19.8倍の人気薄で勝利を収めた。

対照的に、デビュー戦では逃げ切り勝ちを収めており、キャリアの浅い馬としては見事な脚質の幅を示している。唯一の敗戦は皐月賞の前哨戦となった2月のG3・共同通信杯で、初の1800m、そして初の左回りでクビ差の3着だった。

先週末、スターアニスでG1・桜花賞を制したばかりの松山弘平騎手にとっては、2週連続でクラシック制覇を狙うレースとなる。同騎手は2017年にアルアインで皐月賞を勝っている。

カヴァレリッツォ(3歳牡馬・サートゥルナーリア × バラーディスト)

調教師: 吉岡辰弥
騎手: ダミアン・レーン
主な勝ち鞍: G1・朝日杯フューチュリティステークス (2025)

昨年のJRA最優秀2歳牡馬に輝いたサートゥルナーリア産駒、カヴァレリッツォは、ハーツクライ産駒のバラーディストを母に持ち、爆発的な加速力と奥深いスタミナを兼ね備えている。

8月の中京開催で初勝利を挙げた後、G2・デイリー杯2歳ステークスでは僅差の2着に入り、その後は重馬場を力強く突き抜けてG1・朝日杯FSを制覇。3戦を通して馬体重はおよそ480キロ前後で安定しており、それは肉体的な成熟だけでなく、朝日杯FSで見せたような精神面の完成度の高さも示している。

この牡馬が今直面する大きな課題は、スピード寄りのマイル実績が、中山の厳しい2000mでも通用するのかという点だ。もし距離延長に対応できるなら、実力と落ち着きの両面を備えた同馬は、このメンバーの中でも最有力の存在となる。

Cavallerizzo and Cristian Demuro claim the G1 Asahi Hai Futurity Stakes
CAVALLERIZZO, CRISTIAN DEMURO / G1 Asahi Hai Futurity Stakes // Hanshin /// 2025 //// Photo by Shuhei Okada

バステール(3歳牡馬・キタサンブラック × マンビア)

調教師: 斉藤崇史
騎手: 川田将雅
主な勝ち鞍:
G2・弥生賞 (2026)

バステールはキタサンブラックを父に持ち、母はマンビアは仏G3勝ち馬という良血馬。母系にヌレイエフの血を持つキタサンブラック産駒という血統背景は、2022年、2023年の年度代表馬であるイクイノックスにも共通する配合である。

11月に東京1800mのデビュー戦で2着に敗れた後、阪神2000mの条件戦で鮮やかに初勝利を挙げ、今年の初戦となったG2・弥生賞では、後方2番手から豪快な追い込みを決めて3/4馬身差で勝利した。

距離適性はすでに証明済み、川田将雅騎手を背に見せた破壊力ある末脚は、中山の厳しい坂を迎えるこの舞台でこそ真価を発揮する武器になるはずだ。

全姉のミッキーハーモニーはスプリンターとして名を上げたが、バステールはまったく別のタイプであり、クラシックディスタンスを強く意識して調整されてきた。初の皐月賞制覇を狙う斉藤崇史調教師にとっても、見通しは明るい。

アドマイヤクワッズ(3歳牡馬・リアルスティール × デイトライン)

調教師: 友道康夫
騎手:
坂井瑠星
主な勝ち鞍:
G2・デイリー杯2歳ステークス (2025)

アドマイヤクワッズはG1・ドバイターフ勝ち馬のリアルスティールを父に持ち、母はデートライン。坂井瑠星騎手がデビューから4戦すべてで手綱を取っており、11月の京都で行われたG2・デイリー杯2歳ステークスでは、1600mの2歳コースレコードとなる1分33秒1を記録し、完勝を収めた。

その後のG1・朝日杯FS、G2・弥生賞でともに3着に終わっていることから、同世代のトップクラスを相手に決定打を放つには少し足りない面があるのかもしれない。

しかし、一度も3着以内を外していないという堅実さは、名伯楽・友道康夫調教師が手掛ける3歳馬らしい完成度の高さを物語っている。同師はドウデュースをダービー馬へと導いたトレーナーとして知られている。

その堅実な安定感を考えれば、大混戦の皐月賞でも最後の勝負どころで争いに加わっている可能性は高い。

リアライズシリウス(3歳牡馬・ポエティックフレア × レッドミラベル)

調教師: 手塚貴久
騎手:
津村明秀
主な勝ち鞍:
G3・共同通信杯 (2026)

夜空に浮かぶ最も明るい星にちなんで名付けられたこの芦毛の実力馬は、ひと味違う血統背景を持っている。G1・英2000ギニーとG1・セントジェームズパレスSを制し、G1・愛チャンピオンSではセントマークスバシリカと互角に渡り合ったポエティックフレアの産駒であり、母はレッドミラベル、その父はステイゴールドである。

デビュー以来、リアライズシリウスは一度も馬体重を減らすことなく、512キロから530キロへと成長を続け、馬体に秘められたエンジンも強化されていった。

左回りでは3戦3勝、G3・新潟2歳ステークスとG3・共同通信杯を制している。唯一の敗戦は、右回り阪神のG1・朝日杯FSでの5着であり、皐月賞では中山の右回りに対応できるかが最大の鍵となる。

それでも、父から受け継いだ瞬発力と、ステイゴールド譲りの勝負根性が融合した二枚腰は、中山の厳しい2000m戦でも要警戒だ。

Realize Serious winning G3 Kyodo News Hai
REALIZE SIRIUS, AKIHIDE TSUMURA / G3 Kyodo News Hai // Tokyo /// 2026 //// Photo by JRA

タカハシ・マサノブ記者

推奨馬: 中山2000m実績

皐月賞が行われる中山2000mのコースでは、G1・ホープフルステークス、G3・京成杯、G2・弥生賞と有力な前哨戦が数多く存在することもあり、皐月賞と同コースを経験済みの馬が3着以内に入らなかった年は、過去10年で一度も存在しない。

初経験の馬に不利なコースというわけではないが、勝手知ったる経験馬に有利なことは間違いない。

その点、ロブチェン(ホープフルS・1着馬)とバステール(弥生賞・1着馬)は実績面でも上位に立つ存在だ。実力は甲乙つけがたい二頭だが、明暗が分かれた枠順となってしまったため、より有利な内枠を引いたロブチェンを上位に評価したい。

本来、順当ならばグリーンエナジー(京成杯・1着馬)を推すべきところだが、今回は穴馬として、ホープフルSと弥生賞の2着馬、フォルテアンジェロとライヒスアドラーを挙げたい。どちらも見どころ十分の走りで惜しい2着に入っただけに、人気薄だとしても怖い存在だ。

推奨馬: 4番・ロブチェン、18番・バステール、6番・フォルテアンジェロ、9番・ライヒスアドラー

ホーマン記者

推奨馬: 前哨戦好走馬

G3・共同通信杯は、皐月賞に向けて最大の前哨戦である。過去10年で4頭の勝ち馬を送り出しており、ディーマジェスティ(2016年)、エフフォーリア(2021年)、ジャスティンミラノ(2024年)の3頭は共同通信杯と皐月賞の連勝を達成している。また、昨年の共同通信杯を制したマスカレードボールも皐月賞で3着に入っている。

今年の勝ち馬で、ポエティックフレア産駒のリアライズシリウスは注目すべき存在だが、これまでのレースで折り合いに難を見せているため、距離が壁になるだろう。

もう一つの重要な前哨戦がG2・弥生賞である。その好相性は過去5年でさらに強まっている。弥生賞の勝ち馬3頭、コスモキュランダ(2024年)、タスティエーラ(2023年)、タイトルホルダー(2021年)は皐月賞で2着に入った。

今年の弥生賞馬、バステールは18番枠からのスタートとなり、レース前に難題を背負わされた形となった。過去10年で大外枠からこのG1を勝ったのはディーマジェスティだけだ。しかし、バステールにはすでに中山2000mの経験があり、それは彼にとって大きな強みとなる。

バステール以外では、中山のG1・ホープフルSを制したロブチェンも軽視できない。G1昇格後のホープフルSは皐月賞に直結するレースとなっている。ロブチェンは1800mの共同通信杯でリアライズシリウスに敗れたが、このコース経験は、G1・2勝目に向けて大きな武器になるはずだ。

推奨馬:  18番・バステール、15番・リアライズシリウス、4番・ロヴセン、9番・ライヒスアドラー

上保周平記者

視点: 共同通信杯組

過去10年で最も多くの皐月賞馬を送り出している前哨戦は、同じ中山コースで行われるホープフルステークスでも弥生賞でもない。東京1800mで行われるG3・共同通信杯である。

昨年の共同通信杯馬、マスカレードボールは春のクラシック二冠を制することはできなかったが、後に天皇賞秋を制し、ジャパンカップでもカランダガンの2着に健闘したことは記憶に新しい。

今年の共同通信杯からは、勝ち馬のリアライズシリウスと3着馬のロブチェンが皐月賞に参戦する。ロブチェンは共同通信杯で敗れたとはいえ、ホープフルSを力強い末脚で制した3歳世代の有力馬だ。中団から鋭く伸びるレーススタイルは安定感抜群。2022年のジオグリフのように、共同通信杯での敗戦を糧に、皐月賞で雪辱を果たす可能性は十分にある。

リアライズシリウスもまた、欧州強豪マイラーのポエティックフレアの初年度産駒として力強い戦績を積み上げている。父と同じく、馬場が渋らなければ能力を十分に発揮できるはずだ。

バステールも前走の弥生賞勝ちによってこのコースへの適性を示しており、先週桜花賞を制した斉藤崇史厩舎、そして父キタサンブラックの勢いを考えれば、軽視はできない。最後に、弥生賞でしぶとく3着を守り通したアドマイヤクワッズも注目すべき存在だ。

推奨馬: 4番・ロブチェン、15番・リアライズシリウス、18番・バステール、17番・アドマイヤクワッズ

スティーヴン・ホー記者

視点: 末脚自慢の差し馬

比較的タイトな形状で、直線も短い中山競馬場で行われる皐月賞だが、実は逃げ馬が有利なコースでもない。むしろ、純粋な先行力よりも、切れ味の方が問われる舞台だ。

バステールは3歳シーズンに入って大きな成長を見せており、特に休み明け初戦だったG2・弥生賞の勝利は見事だった。上がり3ハロンも圧倒的で、メンバー最速となる34.9秒を記録した。外枠はそれほどマイナスにはならないはずで、後方から運ぶことが予想されるこの馬にとって、大外枠はスムーズな進路を確保できる可能性もある。

グリーンエナジーはG3・京成杯で後方に控えながらも、鋭い末脚で差し込む器用さを見せた。同じコースと距離での実績は、このメンバーの中でも有利に働くはずで、十分に勝機を感じさせる存在だ。

ロブチェンはすでにこのコースと距離のG1・ホープフルSを制している2歳G1馬であり、皐月賞でも大きな強みを持つ。G3・共同通信杯では惜しくも敗れたが、それが3歳初戦だったことを考えれば、内容は十分に評価できる。

上記の馬たちと比べると、ライヒスアドラーはより戦術的な幅を持っている。安定した追走力を保ちながらも、最後にしっかりとした伸びも見せることができる。佐々木大輔騎手はデビュー以来ずっとこの馬に騎乗しており、継続騎乗の強みも見込める。

推奨馬: 18番・バステール、12番・グリーンエナジー、4番・ロブチェン、9番・ライヒスアドラー

IDOL HORSE、多言語で展開するグローバル競馬ニュースネットワーク。

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