ダミアン・レーンの最新ニュース

20/03/2025
4月から来日のダミアン・レーン騎手、その前にジオグリフら大物とのG1挑戦続々
今回、新しい家族の一員とともに日本に戻ってくるダミアン・レーン騎手が、今後のG1レースで騎乗予定の有力馬たちについて語ってくれた。
マイケル・コックス

24/01/2025
「今後の全ての騎手のために」オーストラリア競馬、騎手が公平な報酬を求めて係争中
ヴィクトリア州の騎手たちは、同州でのジャンプアウト(模擬レース)に対する報酬を求めて、統括機関と調教師協会に解決を迫っている。
アダム・ペンギリー

26/10/2024
ウィンクスのレコードを破るも…プログノーシス、またしても2着
コックスプレートに1番人気として挑んだ中内田充正厩舎のプログノーシスだったが、衝撃の圧勝を見せたヴィアシスティーナの前に悲願を阻まれる形となった。
アンドリュー・ホーキンス
ダミアン・レーンの騎手としての強みとは?
ダミアン・レーン騎手を一言で表すなら『静かな実力者』だろう。オーストラリアを代表する、物静かであり確かな腕を持った騎手だ。落ち着きを払った冷静さを持っており、世界進出にも意欲を見せている。
無駄の無い騎乗スタイル、氷のような冷静さ、優れた勝負勘を併せ持ち、オーストラリア屈指の名騎手へと育った。
レーンの強みは、その多才さだ。ステイヤーでもスプリンターでも、先行でも追い込みでも難なく乗りこなし、持ち前の仕掛けどころとペース感覚に狂いが生じることはない。
同世代の騎手と比較してレーンの特筆すべき点は、海外の環境で腕を磨く、その探究心だろう。特に日本では、レース外での落ち着いた振る舞いが関係者から好意的に受け止められている。

ダミアン・レーンの生い立ち
レーンは西オーストラリア州のパースから南に175キロ離れた、バンバリーという街で生まれた。マイケル・レーンとヴィッキー・レーン夫妻の息子として生まれ、両親は地元で調教師を営んでいる。
レーンの父マイケルは西オーストラリアでG1を勝った経験を持つ才能溢れる騎手だったが、減量が厳しくなりやむなく騎手を引退した。息子のダミアンも父から騎手としての基礎を叩き込まれた。16歳でデビューすると、そこから2年も経たないうちに100勝を達成し、メルボルンへと旅立った。
最初はマシュー・エラートン & サイモン・ザーラ厩舎に所属し、21歳を目前にして通算500勝を達成。若き才能の次なる目標は、世界へと向けられた。

ダミアン・レーン、最大の偉業
高い賞金レベルを誇るJRAは世界中から優秀な騎手が集まる環境として知られているが、レーンの勝率はその中でもトップクラスだ。
レーンは史上2番目の早さでJRA通算100勝を達成し、それまでの乗り鞍は僅か427レースだった。この記録は294レースで達成した、ジョアン・モレイラ騎手に次ぐ記録である。
レーンの来日期間が競争の激しいG1シーズンに集中していたのに対して、モレイラの来日期間は夏の札幌開催が殆どだったことを考えると、この功績はモレイラに勝るとも劣らないと言えるだろう。

ダミアン・レーンの有名な相棒は?
短期免許で来日したレーンは、競馬だけでなく文化や言語を熱心に学ぼうとする姿勢が評価され、海外に遠征する日本のトップホースを任されるようになっている。
リスグラシューは2019年の宝塚記念、コックスプレート、有馬記念をレーンと共に制し、異色の『G1ハットトリック』を達成した。
ダミアン・レーン、最高の名騎乗は?
リスグラシューが勝った2019年の有馬記念は圧巻の走りでしたが、鞍上のレーンもまた落ち着きと自信に満ちた素晴らしい騎乗を見せた。ペースを完全に読み切り、レースを掌握していた。
リスグラシューは中山の短い直線で弾け飛び、5馬身差の楽勝で有終の美を飾った。
