ロマンチックウォリアーにとって、5月のシャティン競馬場で行われるG1・香港チャンピオンズ&チャターカップ(2400m)の相手関係は、日に日に厚みを増している。日本からはローシャムパークとディープモンスターが、そして地元勢は前年覇者のヴォイッジバブルが、同レースへの参戦を決めた。
ダニー・シャム調教師が管理するロマンチックウォリアーは、日曜のG1・クイーンエリザベス2世カップで、最も得意とする2000mにおいて圧巻の走りを見せた。ただ、2400mはこれまで一度しか経験がない。
2023年に出走したチャンピオンズ&チャターカップは、単勝1.2倍の支持を集めながらクビ差で敗れた一戦でもある。得意条件から一歩外れる今回の距離延長は、ライバル陣営が待ち望んできた付け入る隙になるかもしれない。
ローシャムパークを管理する田中博康調教師は水曜夜、大井競馬場でIdol Horseの取材に応じ、チャンピオンズ&チャターカップが目標であることを明かした。ローシャムパークが、これまでの香港遠征以上の走りを見せることへの期待は大きい。
「このレースはずっと視野に入れていました」と田中博康調教師は、2024年のG1・ブリーダーズカップターフ2着馬の次走について明かした。
「もともと行きたくて、日経賞の前からこのレースは知っていましたし、選択肢には入っていたレースです」
「香港は今回で3度目になりますけど、今まで走ったのが両方、香港カップの2000mというところで、この子にとってはもっと距離があった方がいいと思っています。そういった意味で、この2400mの挑戦ができるというのはとても楽しみにしています」
田中博康調教師は、同レースでローシャムパークに誰が騎乗するかについては明言しなかった。ただ、ある騎手には打診しており、その騎手の都合がつくかどうかの返答を待っていると説明した。
同じく日本から参戦する池江泰寿厩舎のディープモンスターは、今年カタールでG2・アミールトロフィーを制しており、今回の鞍上にはジョアン・モレイラ騎手が予定されている。

一方、先日日曜日のG1・チャンピオンズマイルでマイウィッシュの5着に敗れたヴォイッジバブルだが、リッキー・イウ調教師はその内容に、チャンピオンズ&チャターカップへ向かわせるだけの手応えを得た。このレースではヴォイッジバブルは好位で運び、周囲の先行勢が崩れる中でも踏ん張った。上位4頭は、後方から脚を伸ばした馬たちが占めている。
ヴォイッジバブルは昨年のチャンピオンズ&チャターカップを制し、その勝利で香港三冠の完全制覇を達成。1994年のリヴァーヴァードン以来、史上2頭目の香港三冠馬という偉業を成し遂げた。
ロマンチックウォリアー自身も、今年のG1・スチュワーズカップとG1・香港ゴールドカップを制しており、香港三冠達成の偉業が懸かっている。その行く手に、かつてのライバルが立ちはだかることになりそうだ。
「ヴォイッジバブルは2400m戦へ向かいます。チャンピオンズマイルであの走りができたのですから、ここで向かわない理由はありません」とイウ師はIdol Horseに語った。
7歳のヴォイッジバブルは、香港チャンピオンズデーへ向けた調整過程で脚部に腫れが出ていた。それでも動きには支障がなく、出走を妨げるものではなかったため、先週末もレースも出走許可が下りた。
「獣医の診察を受け、腫れがある箇所は処置済みです。たまっていた液体も抜いています。調教を休むとしてもごくわずかでしょう。調整に影響するとは思いません」とイウ師は話した。
「出走できると見ています。ただ、かなり厳しいレースになりそうです。日本馬が何頭かいますし、もちろんロマンチックウォリアーもいますから」