18日、京都競馬場でG1・秋華賞が行われ、モンローウォークが無敗のまま頂点に立った。ギャラボーグとの競り合いをクビ差で制し、春のクラシック出走を阻んだ骨折からの復活劇を演じてみせた。
単勝1.3倍の1番人気に推されたキズナ産駒のモンローウォークは、2002年のファインモーション、2006年のカワカミプリンセス、2020年のデアリングタクトに続き、史上4頭目の秋華賞無敗制覇を達成。芝2000mの勝ち時計は1:56.1で、従来のレースレコードを0秒8更新した。
戸崎圭太騎手は「たくさんの方に、今日は応援されているなというプレッシャーを感じながら、この声援にこたえられて、今、嬉しく思っています」と語った。
モンローウォークはこれまでの過去4戦で、鞍上がノーステッキで制した先月阪神でG2・ローズステークスを含め、一度も真価を問われるような場面がなかった。今回も速い流れを5番手で追走。早めに仕掛けると、最後の1ハロンで7番人気のギャラボーグと激しく競り合い、残り100m付近で前に出た。
3着はオークス2着馬のドリームコア。2番人気に推された同馬は、クリストフ・ルメール騎手を背に後方から追い込み、ギャラボーグから1馬身1/4差の3着に入った。
戸崎はレース後の勝利インタビューで、「テンションが上がらず、落ち着いてほしいというところを願っていました。落ち着いてはいたんですけどね、ゲートの中で少し興奮し始めたなあというところはありました」と、モンローウォークの走りを振り返った。
「落ち着いてリズムよく走らせることを一番気をつけて乗っていました。5番手で馬の後ろに入る形でしたが、前も流れていたので折り合いは十分につき、とてもリズムよく走ってくれていました」
「反応もありましたし、後ろにも有力馬がいたので、どのあたりから仕掛けようかと思っていましたけど、ある程度強気で仕掛けることに切り替えました」
戸崎騎手は昨年8月、新潟でモンローウォークのデビュー戦に騎乗し、3馬身差の勝利へ導いた。しかし、その直後に骨折が判明し、桜花賞とオークスへの挑戦は幻に終わった。上村洋行厩舎へ転厩後、6月に復帰して函館で2連勝を飾り、ローズステークスで戸崎騎手と再びコンビを組んだ。

Idol Horseは、モンローウォークが2戦2勝だった6月から同馬に注目してきた。デイヴィッド・モーガン記者は当時、『ワールド・レーシング・ウィークリー』の世界の注目馬リストに同馬を選出した。先月のローズステークス勝利後には、「Future Idols」でも取り上げ、秋華賞の本命に推していた。
今回の秋華賞勝利は、上村師にとってJRA・G1通算4勝目で、ベラジオオペラで制した2025年の大阪杯以来のG1勝利となった。戸崎騎手にとってはJRA・G1通算15勝目で、昨年レガレイラで制したエリザベス女王杯以来のG1勝利。秋華賞制覇は2021年のアカイトリノムスメに続く2度目だった。
今年の秋華賞には、春のクラシック勝ち馬はいずれも出走しなかった。桜花賞馬スターアニスは秋華賞ではなく、スプリンターズステークスに出走して4着。オークス馬のジュウリョクピエロは、軽い疝痛で調整が遅れたため回避し、11月15日のG1・エリザベス女王杯を目標としている。
なお、スウィートハピネスは4コーナーで跛行を発症し、競走中止となった。
モンローウォークの母アンフィトリテⅡは、現役時代の2018年、コーフィールド競馬場でG1・豪1000ギニーを制覇。現役時代は当初ダレン・ウィアー調教師、後にデヴィッド・ヘイズ調教師が管理し、その後日本へ売却された。
戸崎騎手は「本当に負けないでここまでG1を勝つというのは、能力があってこそだと思います。これからのこの馬の活躍を楽しみにしています」と期待を寄せた。