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2022年の米国年度代表馬、フライトライン。その初年度産駒が、東京競馬場で世界初勝利を挙げてからわずか3週間、今度はJRA・2頭目の産駒が鮮烈な初陣を披露した。函館競馬場でデビュー戦を迎えたショウナンガレオンが、芝の新馬戦で2歳コースレコードを0.5秒も更新する好時計をマークし、圧巻の初勝利を飾った。

加藤士津八調教師が手がける2歳牡馬、ショウナンガレオンはノーザンファーム生産の日本産馬。母のタングトリナは現役時代をアルゼンチンで過ごし、2022年に同国の最優秀2歳牝馬に輝いた。G1・ホルヘアチュチャ大賞典(ダート)と、G1・ポトランカス大賞典(芝)にそれぞれ勝利し、フライトラインを受胎した状態で日本に輸入された。

この馬が競馬界の視線を集めたのは、デビュー戦が初めてではない。2024年、フライトラインの初年度産駒が初めてセールに登場する日として国内外の注目が集まる中、同産駒2番目の上場馬としてセレクトセール当歳部門に登場。「ショウナン」の冠名で知られる国本哲秀氏が、2億1000万円で落札していた。

期待は数字にも表れた。レースの2週間前、ファンが入場できた公開調教で鋭い動きを披露していたショウナンガレオンは、7月5日の新馬戦で1.3倍という圧倒的な支持を受ける。2番人気には武豊騎手のダノンキューブ。愛オークス馬イーヴンソーを母に持ち、2025年のセレクトセールで1億1500万円で落札された良血牝馬だった。

少頭数の5頭立てとなった1800mの新馬戦が幕を開けると、ショウナンガレオンの鮫島克駿騎手は、好スタートから3番手に位置を下げる選択をした。ダノンキューブが2番手を大きく引き離す逃げを打つ中、中盤から徐々に加速を始めて差を詰め、最終コーナーでは先頭を射程圏内に捉えた。

直線に入ると、ショウナンガレオンは一頭だけ楽な手応えで先頭に立ち、函館の短い直線で後続を突き放す。2着のダノンキューブに2馬身半差をつけ、初戦を文字通りの完勝で飾った。

また、勝ち時計の1分47秒6は、函館芝1800mの2歳コースレコードを更新。1年前の7月、ソダシの半妹にあたる白毛馬、マルガが樹立した記録を0.5秒上回った。マルガは今年5月に急逝したが、G3・アルテミスSで5着に入るなどの実績を残していた。

フライトライン産駒のJRAでの成績は、これで2戦2勝となった。6月に東京芝の新馬戦で世界初勝利を挙げたデミアンに続き、2頭目も芝で勝ち上がったことは、芝レースが重視される日本競馬界にとって大きなアピール材料となる。

なお、7月13日から2日間の開催が予定されているセレクトセール2026には、フライトライン産駒の上場予定はない。今年のキーンランド・セプテンバーイヤリングセールでは、2022年レーティング世界首位に輝いた名馬の産駒に熱視線を送る日本のバイヤーが多数現れそうだ。

鮫島克駿騎手はショウナンガレオンを「スターになれる素材」と絶賛。調教師は次走として、札幌競馬場で9月に行われるG3・札幌2歳ステークス(芝1800m)の名前を挙げている。今年、北半球で最も話題を集める新種牡馬の重賞初勝利は、もしかしたらそう遠くないのかもしれない。

将来の展望: ショウナンガレオンは将来的には重賞馬となる可能性あり

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