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香港競馬「25/26シーズン」を競馬記者3名が総括!名場面、飛躍、後悔を現地記者が語り尽くす

記録と熱狂に彩られた香港競馬の2025/26年シーズン。Idol Horseの記者陣が、心に残った光景、新たに台頭した存在、香港ジョッキークラブへの提言、やり直したい瞬間をそれぞれの視点で語る。

香港競馬「25/26シーズン」を競馬記者3名が総括!名場面、飛躍、後悔を現地記者が語り尽くす

記録と熱狂に彩られた香港競馬の2025/26年シーズン。Idol Horseの記者陣が、心に残った光景、新たに台頭した存在、香港ジョッキークラブへの提言、やり直したい瞬間をそれぞれの視点で語る。

今シーズンを象徴する、最も記憶に残る光景は?

デイヴィッド・モーガン記者:
カーインライジングとロマンチックウォリアーがそろって数々の偉業と忘れがたい名場面を生み出し、香港の競馬ファンは選ぶのに困るほど恵まれたシーズンでした。

それでも、私の記憶に最も長く残るのは、G1・クイーンズシルヴァージュビリーカップで、ザック・パートン騎手が首元に両手を置いたまま、カーインライジングがゴール板を駆け抜けた光景です。

カーインライジングはこの瞬間、サイレントウィットネスが持っていた香港記録を更新し、連勝を18に伸ばしました。しかも、1400mのコースレコードとなる1分19秒36というタイムをいとも簡単に叩き出したのです。

カーインライジングはいつものように、力強くリズミカルな走りでレースを進めていました。しかし残り400mで、パートンは手綱をしごいて王者を促し、どれほどの走りができるのかを引き出しにかかりました。

同馬はそこからさらに加速し、圧倒的な勢いでライバルを突き放しました。あまりの強さにパートンは追うのをやめ、腕と手を休ませ、馬の走りに任せました。歴史が塗り替えられた驚異的な瞬間に、猛烈なタイムを記録しながらも、カーインライジングは力みのない、悠々とした走りで駆け抜けました。その走りが、カーインライジングの特別さを何より雄弁に物語っていました。

ルーク・ミドルブルック記者:
今シーズンで最も記憶に残ったのは、ロマンチックウォリアーが自身の最多記録を更新する4度目のクイーンエリザベス2世カップ制覇を果たした瞬間ではなく、その後の光景です。

ダニー・シャム調教師は表彰式へ向かう長い道のりを歩いていました。しかしゴール板の近くで足を止めると、満員のシャティン競馬場のスタンドへ向き直り、深々と頭を下げました。

わずかな仕草でしたが、そこにはあの瞬間の重みが込められていました。敬意と感謝、そしてロマンチックウォリアーが人々にとってどれほど大きな存在になったのかを理解していることが伝わってきました。

柵際には、横断幕やぬいぐるみを手にしたファンが詰めかけ、色彩と歓声の波が押し寄せていました。

Hong Kong trainer Danny Shum
Danny Shum / Sha Tin // 2026 /// Photo by HKJC

マイケル・コックス記者:
私もクイーンズシルヴァージュビリーカップでカーインライジングが記録を更新したあの場面を挙げたいと思います。

まず、デヴィッド・ヘイズ調教師の騎乗指示が凄かった。「コースレコードを破ってこい」。これほど自信を持って、そんな指示が出されたことがかつてあったでしょうか。しかも、カーインライジングはその指示さえ控えめに思えるほどの走りを見せました。

ただ、私の脳裏に残っているのは観衆の姿です。競馬場というより、サッカーのゴール裏を思わせる光景でした。横断幕が広げられ、ファンが柵際にひしめいていました。

競馬がスポーツであることを、改めて実感させる光景でした。

香港競馬初年度を終えたブレット・クロフォード調教師は、自身のシーズンを10点満点で8点と評価した。あなたなら何点をつける?

マイケル・コックス記者:
私はクロフォード師本人とは違う尺度を使い、B+と評価したいです。

1999/2000年シーズン以降、新任調教師が1年目に挙げた平均勝利数は30.1勝です。単純な数字だけを見れば、クロフォード師は平均をわずかに下回ります。しかも、現在のシーズンは、過去の多くの調教師が初年度を迎えた当時より長くなっています。

ただし、初年度に多く勝つことが、その後の大レースでの成功を確実に予測する指標になったことはありません。南アフリカ出身の同師にとって心強いのは、初年度の勝利数がクロフォード師より少なかった10人の調教師が、全員2年目に勝利数を伸ばしていることです。

クロフォード師の慎重で着実な取り組み方を見れば、2年目に勝利数を伸ばす可能性は高いと思います。

今シーズンの課題は、厩舎の戦力が下位クラスに偏り、なかでもクラス5の転厩馬への依存が大きかったことです。2年目には、その印象を変えるようなスター候補が必要になります。

その存在になり得るのがミスターインクレディブルです。クロフォード師自身が見いだした素質を感じさせる馬で、4戦3勝。3勝の合計着差は6馬身4分の3に達し、2027年の香港クラシックマイルを明確な目標に据えています。

ルーク・ミドルブルック記者:
クロフォード師は、シャティン競馬場のシーズン最終開催を2勝で締めくくりました。その後、地元メディアの取材を終えて競馬場内の住居へ戻るまでの間に、さらに0.5点を見つけたらしく、自己評価を「10点満点で8.5点」に引き上げました。私も、その0.5点に異論はありません。

香港競馬で成功するために馬に適切な気性が必要であるように、クロフォード師も、香港競馬で成功するのに適した気質を備えているように見えます。

私にとっては、数字よりも周囲からどのように評価されているかの方が重要です。転厩馬を扱う明らかな手腕に加え、クロフォード師は馬を良い状態で出走させ、安定して力を発揮させる調教師だという評判を短期間で築きました。初年度としては十分な仕事をしたと言えるでしょう。

なかでも印象的だったのはアイランドバディです。転厩馬のアイランドバディを、バリアトライアルを挟まず、74日ぶりの休み明け初戦から勝たせました。そして次走でも、再び勝利へ導きました。

来シーズンへ向けては、ギャラクシーパッチにも期待できるでしょう。レーティング120の同馬は、クロフォード厩舎での初戦となったG3・プレミアカップで、このときも事前にバリアトライアルを使わずに、リトルパラダイスに次ぐ2着に入りました。

デイヴィッド・モーガン記者:
クロフォード師の香港競馬での1年目は成功だったという見方が、全体として広がっています。それには私も同意します。

ルークが指摘したように、クロフォード師が香港競馬で勝ち馬を送り出せること、そして休み明け初戦から力を発揮できる状態に仕上げられることは、間違いなく証明されました。

一方で、この街で最終的に最も重視されるのは、感情や好印象ではなく、いつも数字です。最後にものを言うのは、やはり数字です。

その点では、マイケルが指摘したように、クロフォード師は、まだ胸を躍らせるほどの結果を残したわけではありません。28勝はまずまず立派な数字ですが、それ以上ではありません。

合格点を与えられる堅実なシーズンでした。目を見張るほどではありませんが、次のシーズンに勝利数を伸ばし、厩舎の馬の質を高めるための良い土台を築いたと言えるでしょう。

今シーズン、最も飛躍を遂げた人物・競走馬と言えば?

デイヴィッド・モーガン記者:
私が選ぶのはホットディライトです。

フランシス・ルイ調教師が管理するオーストラリア産の3歳馬は、これまでの5戦はいずれも1200mで、デビュー3連勝を含む4勝を挙げています。ほとんど非の打ちどころがなく、随所で能力を示してきました。

香港競馬では若い上昇馬も、いきなり年長馬とのハンデ戦に挑むことになります。そこで敗れることがあっても責められません。ホットディライトが唯一敗れたのも、クラス2へ初めて昇級したときでした。

しかし、次に同じクラスへ出走すると、その4着という小さなつまずきを払拭しました。外を回りながら力強く伸び、重賞の短距離戦で実績を持つマジックコントロールとビクターザウィナーを、それぞれ2着と4着に退けました。

しかも、まだ余力を残しているのは明らかでした。欧州の一流マイラー、トゥーダーンホットの産駒は、4歳シーズンに向けて侮れない存在になるはずです。

マイケル・コックス記者:
就任3年目のマーク・ニューナム調教師をこの候補に挙げるのは、少し意外に思われるかもしれません。

しかし、44勝から61勝へ大きく勝利数を伸ばし、実際にリーディング争いへ加わったことは、まさに飛躍と呼ぶべきです。

さらに重要なのは、その勝ち方でした。一季限りの躍進ではなく、今後も継続的にタイトルを争えると感じさせる内容でした。

マイウィッシュで自身初のG1制覇を果たし、インビンシブルアイビスで香港ダービーを勝ったことも評価を高めています。この2頭はいずれも、ニューナム師がクラス4から育て上げた馬です。

馬では、まだスターとは呼べないものの、今後追いかけたい2頭を挙げます。先ほど触れた香港4歳クラシックシリーズ候補のミスターインクレディブルと、休み明け初戦を勝ったソリッドステートです。

ソリッドステートは新たなレーティングによって、次走から一気に厳しい相手と戦うことになります。それでも、さらに成績を伸ばせると思います。

Mark Newnham celebrates after his first Hong Kong Derby win
MARK NEWNHAM, INVINCIBLE IBIS / Hong Kong Derby // Sha Tin /// 2026 //// Photo by HKJC

ルーク・ミドルブルック記者:
ジェリー・チョウ騎手です。勝利数だけでは、その変化の一部しか伝わりません。今シーズンは、勝利を重ねる中で、騎乗そのものが以前よりはるかに完成されたものに見えました。

チョウは見習騎手時代に記録的な成績を残したものの、騎乗停止によって勢いを失い、騎乗依頼も減っていきました。

今シーズン、チョウは成績と騎乗内容の両面で、その逆境に答えを出しました。昨シーズンの23勝から48勝へ勝利数を倍増させ、トニー・クルーズ賞も文句なしで手にしました。しかし、それ以上に重要だったのは騎乗内容です。

Idol Horseのコラムニストで、殿堂入り騎手でもあるシェーン・ダイ氏は、チョウの騎乗で向上した点を繰り返し指摘してきました。バランス、状況への対応力、そして何より仕掛けるタイミングの判断です。

チョウは無理に勝負を動かそうとせず、レースの流れが形になるのを待ち、適切なタイミングで騎乗馬の力を引き出すことが増えました。

トニー・クルーズ調教師は最近、Idol Horseの取材に対し、チョウについて「香港競馬史上最高の地元騎手の一人になれる可能性がある」と語りました。

少し前なら大胆な評価に聞こえたかもしれませんが、今は決してそうではありません。

香港ジョッキークラブが改善を検討すべき課題は?

マイケル・コックス記者:
まず、評価すべきところは評価したいと思います。

香港ジョッキークラブ(HKJC)の裁決委員は世界最高水準と評価されており、レース後の報告書も、ほかのどの地域が公表するものより詳細です。

ただし、「ほかの地域より優れている」ことを基準にするべきではありません。香港競馬では、問われるものの重みがより大きく、社会からの信頼がすべてだからです。だからこそ香港の競馬当局は、競馬への信頼を守るため、これまでもほかの地域より一歩踏み込んだ対応を取ってきました。

変わったのは、競馬メディアの環境です。現在は、少数の新聞記者が一晩かけて記事を仕上げるだけの世界ではありません。

今では、すべての騎乗がリアルタイムで検証されます。掲示板やHKJCのSNS投稿へのコメント、クラブの管理が及ばないフォーラムやグループチャットなど、さまざまな場で議論が交わされているのです。

レース後の報告書が当然答えるべき疑問に触れていなければ、その空白にはすぐに憶測が入り込みます。そして、そうした場では、HKJCが人々の受け止め方をめぐる議論で後手に回っています。

今シーズンの注目度の高い例を二つ挙げたいと思います。

チャンピオンズ&チャターカップの終盤、ジェームズ・マクドナルド騎手による肘の使い方について、具体的にどのような質問がなされたのでしょうか。

そして、クイーンエリザベス2世カップでマスカレードボールに騎乗したクリストフ・ルメール騎手の戦術については、何が問われたのでしょうか。裁決室では、当然ながら質問が行われたはずです。しかし、どちらについても報告書には反映されていませんでした。

幸い、改善策は費用がかかるものでも、急進的なものでもありません。

オーストラリア競馬では、裁決委員が審議する段階だけを非公開とし、関係者への質問には報道陣が立ち会っています。

香港競馬で記者を締め出している理由は、人数が多すぎることだとされてきました。しかしシドニーでは、新型コロナウイルスの流行期に、裁決委員がライブ配信を導入することでこの問題を解決しました。配信は現在も続いています。

香港競馬には資金も技術もあり、実際に機能している先例もあります。審議の窓を開けば、憶測が入り込む余地はなくなります。

A record breaking fourth G1 QEII Cup for Romantic Warrior
ROMANTIC WARRIOR, JAMES MCDONALD & MASQUERADE BALL, CHRISTOPHE LEMAIRE (R) / G1 QEII Cup // Sha Tin /// in Sha Tin /// 2026 //// Photo by Alex Evers/ HKJC

デイヴィッド・モーガン記者:
香港ジョッキークラブの取り組みには、評価すべき点が数多くあります。

12月の香港国際競走と4月のチャンピオンズデーでは、海外から訪れるメディアに素晴らしい待遇を提供していることも、その一つです。

海外メディアが仕事をする施設にも、提供される上質な食事にも、不満を抱く理由はほとんど、あるいはまったくないでしょう。

全員に座席と机が用意され、電源も備わった空調の効いた部屋で、十分なスペースを確保して原稿を書き、編集できます。それが本来あるべき姿です。

しかし、国際的な注目を集める特別開催が終わり、通常開催に戻ると、地元メディアを取り巻く環境はまったく異なります。

シャティン競馬場の地上階にある小さなプレスルームは、息苦しさを覚えるほど混み合い、身動きする場所さえほとんどありません。そうした日に外部から記者が訪れても、机や椅子を確保するのは至難の業です。

ハッピーバレー競馬場は、それよりさらに数段劣ります。

記者やカメラマンとして仕事をきちんとこなしたいなら、次々と出来事が起きる現場の最前線、つまりコース脇にいなければなりません。

その場合、屋外で隅にしゃがみ込み、壁にもたれ、置ける場所を見つけてノートパソコンを広げることになります。1月の寒さの中でも、台風シーズンの雨でも、真夏のうだるような暑さでも変わりません。

HKJCは、長年にわたって高い水準を追求してきました。競馬の物語を伝えるために懸命に働く人々に対しても、もっと良い環境を用意できるはずです。

ルーク・ミドルブルック記者:
調教師の出走記録にはすでに掲載しているのですから、騎手の騎乗記録にも「単勝オッズ」を加えてほしいと求めるのは、望みすぎでしょうか。

発走時の単勝オッズは、各騎乗馬に対して市場が見込んでいた勝利の可能性を反映するため、騎手の成績を見るうえで重要な背景情報になります。

騎手がどの程度の勝機を見込まれた馬に乗っていたのか、そして市場の評価に対してどのような成績を残したのかが見えてきます。

騎手の過去の騎乗記録から発走時の単勝オッズを簡単に確認できなければ、そうした実像を捉えるのは難しいです。

競馬分析の多くは、市場の評価に対して実際の成績がどうだったかを基にしています。複雑な仕組みにまで踏み込む必要はありませんが、基本的な考え方は重要です。

騎手が予想以上の成績を挙げているのか、それとも予想を下回っているのかを理解するには、各騎乗馬の発走時の単勝オッズが必要になります。その情報は簡単に見つけられるようにするべきです。

調教師についてはすでに掲載しているデータを、騎手について掲載しないのは一貫性に欠けます。

発走時の単勝オッズが調教師の成績傾向を理解するうえで有用なら、騎手の成績を理解するうえでも同じように有用です。

また、HKJCが現在、騎手の騎乗記録に掲載している馬体重よりも、関連性の高いデータです。

馬体重は、馬について知るためには有用な情報です。しかし、騎手の成績を評価する際の価値は限られています。

今シーズン「やり直したい…」と悔やまれるのは?

デイヴィッド・モーガン記者:
ピエール・ン調教師は、最初の2シーズンに目覚ましい成績を挙げ、香港調教師界の将来を担う若手と目されていました。

初年度は41勝。2年目には69勝を挙げ、リーディング調教師の座をわずか1勝差で逃しました。

しかし、それが頂点でした。その後、ン師は上位争いから後退しています。3年目は40勝に減りましたが、心配する必要はありませんでした。前年にあれだけ勝利数を伸ばした後なら、よくあることです。

しかし4年目は苦戦し、最終的に31勝、順位は14位に終わりました。

さらに懸念されるのは、厩舎から管理馬が流出していることです。なかでも、高い能力を持つギャラクシーパッチを失ったことが目立ちます。厩舎全体の管理馬も50頭まで減少しています。

やり直せるものなら、ン師も今シーズンをやり直したいでしょう。

しかし現実には、このシーズンを過去のものとし、早急に立て直さなければなりません。そうでなければ、下位争いを続ける調教師になりかねません。

マイケル・コックス記者:
シーズン終盤のG3勝利で、ジミー・ティン調教師がリトルパラダイスを再び軌道に乗せたのは、私も嬉しく思いました。

しかし、香港ダービーへ向けた調整は混乱していました。

圧巻の香港クラシックマイル制覇を受け、香港競馬を盛り上げる宣伝役たちは色めき立ち、一部ではリトルパラダイスを「次のゴールデンシックスティ」と評する声まで上がりました。

ティン師にその過熱ぶりを制御することはできません。それでも、市場の評価を基準に香港クラシックカップと香港ダービーの結果を見れば、リトルパラダイスは大きく期待を裏切りました。

ティン厩舎からは今週、3頭が転厩しました。それでも管理馬は35頭おり、そのうち8頭は未出走馬です。

立て直すには十分な戦力でしょう。ただし、リトルパラダイスが大レースでどのような成績を残すかが、厩舎を評価する基準になります。

今のところティン師は、少なくとも看板馬がまだ厩舎に残っていることに、胸をなで下ろしてよいでしょう。

Jimmy Ting and Little Paradise after winning the G1 Hong Kong Classic Mile
JIMMY TING, LITTLE PARADISE / G1 Hong Kong Classic Mile // Sha Tin /// 2026 //// Photo by HKJC

ルーク・ミドルブルック記者:
これは簡単です。ルメール騎手は、クイーンエリザベス2世カップでマスカレードボールにもう一度騎乗する機会がほしいはずです。

区間タイムを見れば、すべてが分かります。

マスカレードボールは、開催全体で最速となる上がり200m、10秒95を記録しました。カーインライジングの上がり200m、11秒07より0秒12速い数字です。

さらに、同日の上がり400mでは2番目に速いタイムを記録しました。1200mのチェアマンズスプリントプライズでカーインライジングが記録した21秒52との差は、わずか0秒15でした。

2000m戦を走った馬が記録した数字だと考えれば、驚くべき内容です。そして、力を効率よく使い切れなかったことを明確に示しています。

やり直すとすれば、その仕掛けのタイミングです。

マスカレードボールは、最後まで力を使い切れないままゴールしました。ようやく本来の伸びを見せたときには、マクドナルドが騎乗するロマンチックウォリアーが、すでに勝負を決めていたのです。

今シーズン、ロマンチックウォリアーを負かす好機があったとすれば、この一戦でした。

それを成し遂げる可能性があったのはマスカレードボールでしたが、ルメールは、前を捉えるにはあまりにも大きな差を残してしまいました。

Racing Roundtable, Idol Horse

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