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  • 開催日 5月31日(日)
  • 競馬場 東京競馬場(左回り)
  • 所在地 府中市(東京都)
  • 国際格付け G1
  • 国内格付け G1
  • 出走条件 3歳馬(騸馬不可)
  • 馬場
  • 距離 2400m
  • 総賞金(日本円) 6億5100万0000円
  • 総賞金(米ドル) 約420万0000米ドル
  • 初開催 1932(ワカタカ)

東京優駿は、1932年の創設以来以来、日本の3歳牡馬にとって晴れ舞台となってきた。

東京競馬場の2400mで行われるこのレースは、賞金6億5100万円(約410万米ドル)を誇り、世界で最も賞金の高いダービーである。勝ち馬の顔ぶれは、日本競馬そのものの歴史を読むようなものだ。戦後復興の時代から、日本の血統産業を作り替えたサンデーサイレンス革命に至るまで、その歩みを映し出している。

日本競馬で走る3歳世代にとって、府中で迎える5月最終日曜日は、最も重要な日である。

これまで8頭の勝ち馬が、皐月賞、日本ダービー、菊花賞から成るクラシック三冠制覇を成し遂げており、そのうち3頭は現代の馬である。2005年、武豊騎手を背に5馬身差で圧勝したディープインパクトの姿は、今なおこのレースを象徴する光景として残っている。同馬は14戦12勝の成績で引退し、2019年にこの世を去るまでに世界屈指の名種牡馬として名を馳せた。

その蹄跡をたどったのが、オルフェーヴル、そして2020年に無敗で三冠を制したディープインパクト産駒のコントレイルだった。2007年の日本ダービーでは、牝馬のウオッカが歴史に名を残す勝利を挙げ、競馬ファンたちを驚かせる結果となった。

Contrail Tokyo Yushun
CONTRAIL / G1 Tokyo Yushun // Tokyo Racecourse /// 2020 //// Photo by Kyodo News

ロブチェン(3歳・ワールドプレミア × ソングライティング)

調教師: 杉山晴紀
騎手:
松山弘平
主な勝ち鞍:
G1・皐月賞 (2026)

皐月賞と日本ダービーのクラシック二冠制覇に向け、盤石と見られていたロブチェンだったが、試練は突然訪れた。

ダービーの発走枠は17番枠。皐月賞を逃げ切ったロブチェンにとって、外枠はレースプランを難しくさせる難題だが、ダービーの外枠自体は意外にも絶望的ではない。17番枠はナリタブライアンとワグネリアンが勝っており、昨年2着のマスカレードボールも17番枠だ。

もっとも、外枠を引いたことによって戦略の変更は強いられるかもしれない。G1・ホープフルSでは、中団の7番手から末脚を伸ばして差し切っており、3着に敗れたG3・共同通信杯も道中は4番手に控えた。この馬の強みとして、脚質の自在性は大きな武器の一つだ。

ダービーはCコースで例年行われ、芝コースの内ラチが先週よりも外へと移動するため、先行馬にとっては比較的有利とされている。実際、過去10年のダービーは、実に7頭が5番手以内で直線に入った馬だ。ロブチェンはそのトレンドにも合致している。

リアライズシリウス(3歳牡馬・ポエティックフレア × レッドミラベル)

調教師: 手塚貴久
騎手: 津村明秀
主な勝ち鞍: G3・共同通信杯 (2026)

G3・共同通信杯、G1・皐月賞でそれぞれ接戦を演じているロブチェンとリアライズシリウスは、日本ダービーで3度目の対決を迎える。

これまでの対戦成績は1戦1勝。過去2戦は「道中で前を走っていた方」が勝っている。ロブチェンは17番枠を引いた一方、リアライズシリウスはほぼ真ん中の11番枠。決して内枠ではないが、逃げるには悪くない枠番だ。

リアライズシリウスにとって最大の課題は2400mの距離。父は欧州3歳マイル王のポエティックフレア、この馬自身もスピードに溢れたタイプだ。基本的に逃げもしくは2番手追走が多いが、もしハイペースの逃げ争いに巻き込まれることがあれば、一気にこの弱点が露呈する危険性とは隣り合わせだ。

なお、日本ダービーが18頭に制限された1992年以降、11番枠から勝った馬はいない。2着は3頭おり、直近は2012年のフェノーメノ。しかし、ソールオリエンスとマスカレードボールでダービー2着の悔しさを味わった手塚貴久調教師にとって、今度こそ欲しいのは2着ではなく1着だ。

Realize Sirius
REALIZE SIRIUS / Nakayama // 2026 /// Photo by Shuhei Okada

ゴーイントゥスカイ(3歳牡馬・コントレイル × ゴーイントゥザウィンドウ)

調教師: 上原佑紀
騎手: 武豊
主な勝ち鞍:
G2・青葉賞 (2026)

ダービーマイスターの武豊騎手が前人未踏の7勝目を託すのは、ダービートライアルのG2・青葉賞を制したゴーイントゥスカイだ。過去2勝はいずれも東京競馬場で挙げた勝利。青葉賞は、長い直線で最後まで1ハロンごとのラップタイムが落ちない「加速ラップ」で勝っており、長い直線との相性は抜群だ。

一方、無視できないのが青葉賞組の連敗記録。青葉賞が創設された1994年以降、ダービーと連勝した馬はおろか、青葉賞経由でダービーを勝った馬も一頭もいない。シンボリクリスエス、ゼンノロブロイ、ウインバリアシオン、フェノーメノのような2着馬は複数頭現れているが、不思議なことに1着馬だけが現れていない状況だ。

武豊騎手のダービー6勝はすべてが差し馬。ダービーの勝ち方を熟知するベテランと、ゴーイントゥスカイの確かな末脚が噛み合うなら、青葉賞の呪いが打ち破られる日は来るかもしれない。

ライヒスアドラー(3歳牡馬・シスキン × クライリング)

調教師: 上原佑紀
騎手:
佐々木大輔
主な勝ち鞍:
新馬戦 (2025)

ダービーで善戦脱却を目指すライヒスアドラーにとって、最内の1番枠は何よりも心強い味方だ。ダービーが18頭に制限されて以降、2008年のディープスカイを皮切りに、1番枠は5勝を挙げている。「最も運が良い馬が勝つ」と言われている日本ダービーにおいて、ライヒスアドラーは大きなアドバンテージを得た。

勝利は新馬戦のみだが、皐月賞も含めた過去3回の重賞挑戦はいずれも勝ち馬と僅差の入着。どんな展開でも安定して追い込んでくる末脚は魅力的だ。重賞未勝利馬がダービーを勝った例は2019年のロジャーバローズがいるが、1勝馬が勝った例は実に1940年が最後となっている。

22歳の佐々木大輔騎手と36歳の上原佑紀調教師が勝利すれば、若手コンビによる異例のダービー制覇となる。上原師は、安田翔伍調教師の記録(41歳10ヶ月)を大幅に上回る新記録樹立となるだろうか。

タカハシ・マサノブ記者

視点: 「ダービーポジション」

かつて日本ダービーが32頭立てや24頭立てで開催されていた時代、「ダービーポジション」という格言が存在した。これは1コーナーを10番手以内で回らないと勝てないというものだ。

出走馬が18頭に制限された今、その言葉は時代遅れなのだろうか?いや、一概に否定はできない。イクイノックスとドウデュースの2頭が追い込んだ2022年、レイデオロが中盤で捲った2017年を除き、過去10年中の8回は「1コーナー10番手以内」の法則が的中している。

仮に差し馬だとしても、後ろ過ぎては勝てないのがダービーだ。有力馬の中では、先行策が予想されるロブチェンとリアライズシリウスは心配要らない。皐月賞上位組の中では、フォルテアンジェロもある程度先行する馬だ。皐月賞は出遅れて後方からの競馬となったが、ダービーでは本来の競馬が見られるだろう。

4頭目は順当にゴーイントゥスカイを選びたかったが、より人気薄の候補としてパントルナイーフを入れる。皐月賞はまさに度外視すべきレースだった。先行力のある馬なので東京で巻き返すだろう。

推奨馬: 17番・ロブチェン、11番・リアライズシリウス、 12番・フォルテアンジェロ、13番・パントルナイーフ

ホーマン記者 

視点: 皐月賞組

G1・皐月賞は、日本ダービーに向けた最も重要な前哨戦である。過去10回では、ダービー入着馬のうち23頭が皐月賞を経由しており、そのうち20頭が皐月賞で5着以内に入っていた。

ロヴチェンは皐月賞でレコード勝ちのパフォーマンスを見せており、ホープフルSと皐月賞という2つのG1勝利を手にしたことで、日本の3歳牡馬の主役としての地位を確かなものとしている。父が菊花賞(3000m)馬のワールドプレミアであることを考えれば、2400mの距離をこなせる能力に疑問を持つ必要はないだろう。自在性のある脚質も大きな武器であり、特に17番枠という外枠からは重要な要素となる。

皐月賞2着は通常、ダービーに向けて王道の臨戦過程となるが、リアライズシリウスは東京競馬場では逃げ脚質が裏目に出るかもしれない。対照的に、後方勢は好成績で、フォルテアンジェロとライヒスアドラーが候補として浮上する。両馬は皐月賞で5着以内に入った馬の中で、上がり3ハロンの速さがトップ3に入っていた。

皐月賞組以外では、G2・スプリングSを制したアウダーシアも有力候補だ。異例のローテでの参戦だが、状態を保つために皐月賞を回避している。スプリングSでは最速の上がり3ハロンを記録し、その後に皐月賞で4着に入ったアスクエジンバラを破っている。伏兵候補の一頭だ。

推奨馬: 17番・ロブチェン、15番・フォルテアンジェロ、1番・ライヒスアドラー、9番・アウダーシア

上保周平記者

視点: スピードよりもスタミナ

日本ダービーは、単なる皐月賞の再戦ではない。鍵となるのは、有力馬たちが東京2400mというスタミナを問われる舞台で、その力を発揮できるかどうかだ。

その点で、外枠に入ったとしてもロブチェンは信頼できる本命となる。17番枠は懸念材料だが、すでにホープフルSと皐月賞を勝っており、スタミナ豊富な血統も魅力的。序盤から無理を強いられることなく運ぶことができれば、依然として本命候補である。

一方、最大の脅威はリアライズシリウス。すでに共同通信杯で東京を舞台にロブチェンを破っており、同コースでは2戦無敗。ダービーが整った高速馬場で、ストライドと持続的な加速力を問うレースになれば、最も恩恵を受けそうな存在に見える。

ライヒスアドラーは、皐月賞組からの妙味ある一頭だ。皐月賞では3着、弥生賞では2着と、世代トップクラスを相手に何度も互角に戦ってきた。1番枠からならロスなく立ち回り、レースが長い消耗戦へと伸びていく中で、真っ先に上位争いに踏みとどまるチャンスを得られるはずだ。

4頭目はゴーイングトゥスカイ。青葉賞組というローテーションは歴史的な壁ではあるが、同馬はすでに東京2400mに対応できることを証明している。スタミナ、リズム、そしてコーナーからの長い脚で決まるダービーであれば、その適性はピッタリ合っている。

推奨馬: 17番・ロブチェン、11番・リアライズシリウス、1番・ライヒスアドラー、14番・ゴーイングトゥスカイ

スティーヴン・ホー記者

視点: 前哨戦実績

ロブチェンは、G1・皐月賞を中山2000mのコースレコードを破る1分56秒5という猛烈な時計で制した後、この世代の頂点に立つ存在であることを証明する一戦に望む。血統的には距離が伸びることでさらに力を発揮できることを示しており、ここでは本命馬だ。リアライズシリウスは皐月賞で2着に入ったが、その走りは非常に強い内容であり、引き続き有力候補である。

コンジェスタスは、日本ダービーの重要な前哨戦であるG2・京都新聞杯を力強く勝利したことで有力候補に浮上。父のコントレイルは2020年にダービー馬、コンジェスタスの血統からは、2400mを走り切るスタミナが問題にならないことが示されている。

アウダーシアは皐月賞を回避し、フレッシュな状態でダービーに臨む。以前にはG2・スプリングSでアスクエジンバラを破っており、その後に同馬が皐月賞で4着に入ったことを考えれば、この比較は軽視できない。さらに、アウダーシアが東京競馬場の1800mで勝利実績を持っていることも、ダービーへ向かううえで大きな武器である。

推奨馬: 17番・ロブチェン、11番・リアライズシリウス、6番・コンジェスタス、9番・アウダーシア

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