ジ・エベレスト2026:有力候補パワーランキング
Idol Horseのエキスパートチームが、ロイヤルランドウィック競馬場で行われる世界最高賞金の芝競走で、カーインライジングに挑む12頭をランキング形式で評価する。
ジ・エベレスト2026:有力候補パワーランキング
Idol Horseのエキスパートチームが、ロイヤルランドウィック競馬場で行われる世界最高賞金の芝競走で、カーインライジングに挑む12頭をランキング形式で評価する。
2026 08 26カーインライジングが、依然としてジ・エベレスト連覇の圧倒的本命であることに疑いはない。いま大きな関心を集めているのは、10月17日にロイヤルランドウィック競馬場で行われる世界最高賞金の芝レースで、どの馬がその対抗馬となるかだ。
大一番まで7週間余り。有力馬の勢力図が徐々に見え始めるなか、Idol Horseのエキスパートチームが初回のランキングを作成した。
今週末のサンドメニコステークスは、ゲストハウスの評価とクールモアの出走枠の行方を左右する重要な一戦となる。一方、土曜日のメムジーステークスの結果次第では、ジミーズスター、エンジェルキャピタル、バイヴァクトの順位が入れ替わる可能性もある。
カーインライジングを含む候補馬12頭を、エキスパート陣は次のように評価した。
1. カーインライジング
馬齢/性別: 6歳騸馬
調教師: デヴィッド・ヘイズ
戦績: 23:21-2-0
主な勝ち鞍: G1・ジ・エベレスト (2025)
この馬については、推す理由を並べるまでもない。実際、このランキングを「カーインライジングの対抗馬パワーランキング」と銘打ってもおかしくなかったほどだ。
海外遠征には不確実性がつきもので、豪州競馬界から新たなライバルが現れる中、同馬には引き続き厳しい視線が向けられる。多くの識者は、カーインライジングが2025年のジ・エベレストで見せた走りを、直近2年間で最も精彩を欠いたものと見ている。
そうだとすれば、あの日はたまたま調子が悪かったのか。それとも、ランドウィックの厚みのある芝が合わないのか。単に調子が悪かっただけなら、10月17日に立ちはだかる11頭に残された望みはほとんどない。
2. テンプテッド
馬齢/性別: 4歳牝馬
調教師: キアロン・マー
戦績: 12:7-2-2
主な勝ち鞍: G1・サラウンドS (2026)
昨年、3歳でジ・エベレスト2着に入った実績を持ち、ゴドルフィンの最優先候補となっている。
昨秋は3戦3勝だが、いずれも同世代が相手。前走のアローフィールドスプリントでは牡馬勢を退けている。今回は斤量面の恩恵が2kgにとどまるだけに、数週間以内に予定されている今季始動戦では大きな注目を集めるだろう。
3. ジョリースター
馬齢/性別: 6歳牝馬
調教師: クリス・ウォーラー
戦績: 22:10-4-4
主な勝ち鞍: G1・TJスミスS (2026)
堂々たる競走生活で3着以内を外したのはわずか4回だが、そのうち2回がジ・エベレストだった。前走、ロイヤルアスコット開催の英G1で僅差の3着に入っているジョリースターは、Idol Horseのエキスパートたちも信頼を寄せている一頭だ。

4. ゲストハウス
馬齢/性別: 3歳牡馬
調教師: ミック・プライス & マイケル・ケント・ジュニア
戦績: 4:2-1-1
主な勝ち鞍: G1・ゴールデンスリッパー (2026)
クールモアが保有する出走枠の第一候補だが、今週末のG3・サンドメニコステークスが焦点となる。今季始動戦で圧倒的な走りを見せ、将来有望な種牡馬候補として、史上屈指のスプリンターとの対決へ送り出せるだけの自信を陣営に与えるような走りを見せる必要がある。
ジ・エベレストでは3歳馬が古馬に対して大きな斤量の恩恵を受ける。イエスイエスイエス(2019年)とギガキック(2022年)は、いずれも3歳時でこのレースを制した。
5. ニンジャ
馬齢/性別: 4歳騸馬
調教師: マイケル・フリードマン
戦績: 9:5-1-2
主な勝ち鞍: G2・ホバートヴィルS (2026)
前走、G2・ミサイルステークスを制したニンジャが、ランキングで急浮上した。ここに名を連ねる多くの馬にはない、直近の好調ぶりが強みだ。前回の休養前はギニー路線を歩んでいたが、ミサイルSで見せた爆発的な走りは、新たな活躍の場を見いだしたことを示している。
6. ジミースター
馬齢/性別: 7歳騸馬
調教師: キアロン・マー
戦績: 28:11-5-4
主な勝ち鞍: ラッセルボールディングS (2025)
Idol Horseのエキスパートの間で評価が分かれた存在が、ジミーズスターだ。2025年11月のCFオーアステークス以降、勝利から遠ざかっている7歳馬である。
とはいえ、最後の勝利を挙げた頃は、まさに絶好調だった。ジ・エベレストで追い込んで3着に入り、続くラッセルボールディングステークスを制すと、さらにCFオーアステークスも制している。
8月29日に行われる1400m戦、G1・メムジーステークスに登録されているが、これはマー師が、追い込み脚質の同馬に1200m戦は忙しすぎると考えている表れなのだろうか。
7. オータムグロー
馬齢/性別: 5歳牝馬
調教師: クリス・ウォーラー
戦績: 13:12-0-1
主な勝ち鞍: ゴールデンイーグル (2025)
こちらはランキングで最も意見が割れた馬だ。支持派は、カーインライジングにはまだ負けておらず、明らかな未知の魅力を備えている点を買う。
しかし、本当にオータムグローがカーインライジングという竜の退治に挑むと考えているのか。それとも、単にそう願っているだけではないのか。現実派のメンバーは、オータムグローがジ・エベレストに出走する可能性を問われたクリス・ウォーラー調教師が、きっぱり「ノー」と答えたことを指摘している。
両馬の対決からオータムグローを遠ざけている最大の要因は、ジ・エベレストと同日に行われるキングチャールズ3世ステークスの賞金額だ。オータムグローは同競走の前売り市場ですでに断然の1番人気に推されている。

8. エンジェルキャピタル
馬齢/性別: 5歳牡馬
調教師: クリス・ウォーラー
戦績: 16:5-2-2
主な勝ち鞍: G2・オータムS (2025)
ユーロンが保有する出走枠を使って出走する公算が大きい。エキスパートの意見では、能力を最大限に発揮してもカーインライジングと争うには及ばないかもしれないと見る一方、安定感は高く、大崩れする可能性は低いと評価する声が出ている。土曜日のメムジーステークスに登録されている。
9. バイヴァハト
馬齢/性別: 4歳牡馬
調教師: クリス・ウォーラー
戦績: 13:3-3-1
主な勝ち鞍: G1・オールエイジドS (2026)
ゴドルフィンの出走枠候補としては2番手評価だが、決して能力が見劣るというわけではない。種牡馬価値を高める戦績を着々と築いている牡馬だ。メムジーステークスでの走りにも注目したい1頭である。
10. レディシェナンドー
馬齢/性別: 5歳牝馬
調教師: クリス・ウォーラー
戦績: 16:5-4-3
主な勝ち鞍: G1・クールモアクラシック (2025)
先週末のウィンクスステークスでは堅実に4着。G1レベルの短距離戦で上位を争うために必要な切れ味を欠く可能性はあるが、とりわけ各馬が消耗する厳しい流れになれば、「一発の可能性がある」とエキスパートたちは見ている。

11. アルメラク
馬齢/性別: 4歳牡馬
調教師: ウィリアム・ハガス
戦績: 8:4-2-0
主な勝ち鞍: G1・クイーンエリザベス2世ジュビリーS (2026)
英国のウィリアム・ハガス調教師は、潤沢なシドニーの賞金に予てより照準を合わせており、カンタベリー競馬場を拠点にどう調整すればよいかも熟知している。
ただし、ハガス師は現実主義者でもある。ロイヤルアスコット開催ではサトノレーヴとジョリースターを撃破する値千金の勝利を収めたが、その後、ニューマーケットのジュライカップでは期待外れの敗北に終わった。その点は無視できない要素となる。
12. ギガキック
馬齢/性別: 7歳騸馬
調教師: クレイトン・ダグラス
戦績: 23:9-3-3
主な勝ち鞍: ジ・エベレスト (2022)
実績ある古豪だが、秋シーズンは未勝利に終わった。古くからの格言「好調は一時、実力は永遠」が当てはまることに望みを託すしかない。