「世界最高評価の王者を追う者は?」ジ・エベレスト2026:有力候補パワーランキング(9月16日更新版)
世界最高レーティングに浮上した前年王者、カーインライジングに挑むのはどの馬か。Idol Horseのエキスパート陣が、総賞金2000万豪ドルのジ・エベレスト有力候補をランキング形式で紹介する。
「世界最高評価の王者を追う者は?」ジ・エベレスト2026:有力候補パワーランキング(9月16日更新版)
世界最高レーティングに浮上した前年王者、カーインライジングに挑むのはどの馬か。Idol Horseのエキスパート陣が、総賞金2000万豪ドルのジ・エベレスト有力候補をランキング形式で紹介する。
2026 09 16土曜日に行われる2レースが、来週のジ・エベレスト・ランキングを左右する。
ランドウィック競馬場のG2・ザショーツ(1100m)にはジョリースター、ニンジャ、ヘッドウォールが出走。コーフィールド競馬場のG1・サールパートクラークステークス(1400m)には、クリス・ウォーラー調教師がレディシェナンドーとエンジェルキャピタルを登録している。
王者を追う挑戦者たちを、Idol Horseのエキスパート陣はどう評価したのか。最新ランキングを紹介する。
1. カーインライジング –
馬齢/性別: 6歳騸馬
調教師: デヴィッド・ヘイズ
戦績: 24:22-2-0
主な勝ち鞍: G1・ジ・エベレスト(2025年)
今回も満場一致の首位。次に実戦で姿を見せるのは、10月17日となる。
今週、香港特区行政長官盃での走りに与えられた国際レーティングは135。従来の131から上昇し、ロンジンワールドベストレースホースランキングでスプリンターに与えられた史上最高の評価となった。今年、世界で走った全競走馬の中でも最高値である。
現在は検疫に入っており、豪州のカンタベリー競馬場へ向かう。デヴィッド・ヘイズ調教師に不安は一切ない。同馬は同競馬場の環境が合い、前回も検疫を順調にこなしたという。
この順位より下で交わされるのは、誰が2着になり得るかという議論がメインとなる。
2. テンプテッド –
馬齢/性別: 4歳牝馬
調教師: キアロン・マー
戦績: 13:8-2-2
主な勝ち鞍: G1・サラウンドステークス(2026年)
10月3日のG2・プレミアステークス(1200m)が、前走のコンコルドステークスとジ・エベレストの間に使う唯一のレースとなる可能性が高い。つまり、豪州勢で明確な首位に立つ同馬は、今季2戦を経て本番へ向かうことになる。
昨年の2着馬には、下位の多くの馬にはない二つの強みがある。すでに出走枠を確保し、本番までのローテーションも決まっていることだ。
3. ゲストハウス –
馬齢/性別: 3歳牡馬
調教師: ミック・プライス&マイケル・ケント・ジュニア
戦績: 5:3-1-1
主な勝ち鞍: G1・ゴールデンスリッパー(2026年)
前哨戦のG2・ラントゥザローズSを回避し、9月26日にローズヒル競馬場で行われるG1・ゴールデンローズ(1400m)へ直行する。前売りではブックメーカーの1番人気に推されている。
ただし、ゴールデンローズは以前より厳しい試金石となりそうだ。土曜日のラントゥザローズでは、サンドメニコステークスで大外枠からゲストハウスの5着に敗れたウォーウーヴンが、今回は前走より良い枠から臨み、勝利した。
ゴールデンローズは、ジ・エベレストへ向けたアピールの舞台でもある。ゲストハウスが狙うのは、共同馬主のクールモアが保有する出走枠だ。クールモアのトム・マグニア氏はサンドメニコステークスの直後、「1100mは短すぎると思って競馬場へ来たが、この馬がそんな見方を鮮やかに覆した」と話していた。

4. ジョリースター –
馬齢/性別: 6歳牝馬
調教師: クリス・ウォーラー
戦績: 22:10-4-4
主な勝ち鞍: G1・TJスミスステークス(2026年)
ジョリースターは土曜日のG2・ザショーツで復帰する。6月のロイヤルアスコットでクイーンエリザベス2世ジュビリーステークス3着に入って以来の実戦だ。昨年も同レースを制し、ランドウィックのジ・エベレストへ向かった。
ザショーツの出走馬で、出走枠を得るためのアピールを必要としないのは同馬だけだ。ウォーラー師自身が保有する出走枠で、すでに参戦が決まっている。圧倒的な存在であるカーインライジングについても、ウォーラー師の考えは変わらない。1頭だけを恐れるわけにはいかない、というものだ。
土曜日からジ・エベレストまでは4週間。昨年とまったく同じ間隔となる。
5. ニンジャ –
馬齢/性別: 4歳騸馬
調教師: マイケル・フリードマン
戦績: 9:5-1-2
主な勝ち鞍: G2・ホバートヴィルステークス(2026年)
ニンジャもザショーツに出走する。ジョン・カミレリ氏のフェアウェイ・サラブレッズが保有する枠での、ジ・エベレスト参戦がすでに決まっている。
同レースに向けてローズヒルでバリアトライアルを消化した。土曜日は8月8日のG2・ミサイルステークス以来、6週間ぶりの実戦となる。
6. バイヴァハト ↑1
馬齢/性別: 4歳牡馬
調教師: クリス・ウォーラー
戦績: 14:4-3-1
主な勝ち鞍: G1・メムジーステークス(2026年)
実戦を使わないまま一つ順位を上げた。メムジーステークス以来出走しておらず、オリーブアナザーデイが期待を裏切ったために浮上したにすぎない。
ウォーラー師は、同馬に最も合うのは1400mだと話している。それは、Idol Horseのエキスパート陣が当初から抱いてきた懸念の裏付けにもなる。適性が最も生きる舞台は、ランドウィックの1200mではない。しかもゴドルフィンは、4月の時点でも引退し種牡馬入りすることを選択肢に入れていた。
ジ・エベレストよりもゴールデンイーグルに出走する可能性の方が高そうだ。

7. マイグラディオラ ↑1
馬齢/性別: 4歳牝馬
調教師: ジョン・マカードル
戦績: 13:3-5-1
主な勝ち鞍: G1・モイアステークス(2026年)
高い評価を受けているが、ジ・エベレスト参戦の可能性は薄れつつある。ジョン・マカードル調教師は、今春にあと1、2戦してから休養に入ると明言した。候補に挙げたのはG1・マニカトステークス、シドニーへ遠征してのG2・プレミアステークスまたはG3・シドニーステークス、そしてフレミントンのG1・チャンピオンズスプリント。
そこにジ・エベレストは含まれていない。
同師が最終目標として示したのは英国遠征だ。来年は現地で3、4戦し、アスフォーラと同じ快挙を狙う。その豪州での前哨戦として、ライトニングステークスとザギャラクシーが挙げられている。
Idol Horseのエキスパート陣は、能力を評価して同馬を7位に置いた。しかし、調教師がロイヤルアスコット遠征を計画し、世界最高賞金の芝レースを候補に挙げていない以上、これは参戦意向ではなく実力に基づく順位である。
8. エンジェルキャピタル ↑1
馬齢/性別: 5歳牡馬
調教師: クリス・ウォーラー
戦績: 17:5-2-2
主な勝ち鞍: G2・オータムステークス(2025年)
土曜日の次走では、同馬をめぐる議論にひとまず決着がつく。ウォーラー師は、昨年不運もあって4着に敗れたG1・サールパートクラークステークスに同馬を登録。枠順に恵まれなければ、マニカトステークスへ向かう可能性もある。
ユーロンは可能性を残している。昨年のジ・エベレストでは好走し、ユーロンは出走枠も保有しており、今も候補として検討されている。だからこそ、これは今週末で最も直接的な出走枠獲得へのアピールとなる。
ただし、目を背けたくなる数字もある。エンジェルキャピタルと同厩のレディシェナンドーは、G1ハンデ戦の前売りで上位人気を占めているが、両馬は合わせて933日間、勝利から遠ざかっている。
9. ヘッドウォール ↑1
馬齢/性別: 7歳騸馬
調教師: マシュー・スミス
戦績: 19:7-6-4
主な勝ち鞍: G2・コンコルドステークス(2025年)
マシュー・スミス調教師はランドウィックで、厩舎の2枚看板を送り出す。ヘッドウォールはザショーツ、アイドルフライヤーは得意のコースと距離で行われるG2・セブンステークス(1600m)に出走する。同師は、その日のレースを終えれば、両馬の春の進路がかなり見えてくると話している。
出走枠保有者から実際に関心も寄せられている。スミス師は「ヘッドウォールについて、ジ・エベレストの出走枠保有者から2、3件の問い合わせがありました」と話した。
「まだ何も決まっていませんが、ザショーツで好走し、それが出走枠につながればと思います」
鞍上は引き続きザック・ロイド騎手が務める。どこからも声がかからなければ、プレミアステークスとシドニーステークスが代替目標となる。昨春も最後に残ったのはこの二つだったが、故障によっていずれへの道も閉ざされた。

10. オリーブアナザーデイ ↓4
馬齢/性別: 4歳騸馬
調教師: トム・デイバーニッグ
戦績: 9:6-1-0
主な勝ち鞍: G3・ヒース1100ステークス(2026年)
今回、ランキングで大きく動いたのはこの馬だけだ。フレミントンのG2・ボビールイスクオリティでは1.6倍の1番人気に推されたが、初めて経験する直線コースで終始走りづらそうにし、ルーズサムウィンモアから1馬身あまり遅れた5着に終わった。
ハリー・コフィー騎手は、いつものような伸びがなかったと話した。膨らんでいた期待は、あっけなくしぼんだ。
11. ジミーズスター –
馬齢/性別: 7歳騸馬
調教師: キアロン・マー
戦績: 29:11-5-4
主な勝ち鞍: G2・ラッセルボールディングステークス(2025年)
G1・メムジーステークス9着以来、今も実戦から遠ざかっている。評価基準は、そのレース前に共同馬主が示したものから変わっていない。秋と同じような走りで戻ってくれば、ジ・エベレストの話は終わる。誰もが知るジミーらしい姿で戻ってくれば、話は変わるというものだ。
それから3週間が過ぎた今も、話は進んでいない。ジミーズスターがまだレースに出ていないからだ。代替目標は総賞金500万豪ドルのG1・キングチャールズ3世ステークス。同じ日、同じ競馬場で行われ、出走枠も必要ない。
12. レディシェナンドー –
馬齢/性別: 5歳牝馬
調教師: クリス・ウォーラー
戦績: 16:5-4-3
主な勝ち鞍: G1・クールモアクラシック(2025年)
順位は据え置き。予定していたレースに出走しなかったためだ。
Idol Horseは、G2・シェラコステークスが今春を占う一戦になると見ていた。しかしウォーラー師はコーフィールド遠征を念頭に、土曜日の朝に出走を取り消し、代わってG1・サールパートクラークステークスに登録した。同レースでは前売り1番人気に推されている。
休み明け初戦のG1・ウィンクスステークスは4着だった。