「カーインライジングへの挑戦者は?」ジ・エベレスト2026:有力候補パワーランキング(9月1日更新版)
連覇を狙うカーインライジングに挑戦状をたたきつけるのはどの馬か。Idol Horseのエキスパートたちが、ジ・エベレストを目指すスプリンターを順位付けした。
「カーインライジングへの挑戦者は?」ジ・エベレスト2026:有力候補パワーランキング(9月1日更新版)
連覇を狙うカーインライジングに挑戦状をたたきつけるのはどの馬か。Idol Horseのエキスパートたちが、ジ・エベレストを目指すスプリンターを順位付けした。
2026 09 01カーインライジングは、ジ・エベレスト連覇へ向けて依然として揺るぎない本命だ。1週間前よりも、同馬に挑む有力候補の顔ぶれはかなり明確になった。
豪州競馬の週末を経て、春の勢力図が初めて具体的に見えてきた。ゲストハウスはサンドメニコステークスでコースレコードを塗り替え、35年間続いたジンクスも打ち破った。
バイヴァハトはメムジーステークスでライバルを圧倒。オリーブアナザーデイとペンブリーも一躍、候補に名乗りを上げた。その一方、エンジェルキャピタルとジミーズスターは、レース前より多くの疑問を残してコーフィールドを後にした。
王者を追う挑戦者たちを、Idol Horseのエキスパートたちはどう評価したのか。最新ランキングを紹介する。
1. カーインライジング –
馬齢/性別: 6歳騸馬
調教師: デヴィッド・ヘイズ
戦績: 23:21-2-0
主な勝ち鞍: G1・ジ・エベレスト(2025年)
今回も全員一致の首位となった。ザック・パートン騎手は本番へ向けた2度のバリアトライアルについて懸念を示しているものの、カーインライジングは前売り市場で依然として圧倒的な1番人気を維持している。
日曜日にはシャティンのG3・香港特区行政長官盃に単勝1.05倍(最低オッズ)で出走し、21連勝を狙う見込みだ。新たにランキングへ名を連ねた馬たちも、依然として争っているのは「王者に次ぐ存在」の座だ。

2. テンプテッド –
馬齢/性別: 4歳牝馬
調教師: キアロン・マー
戦績: 12:7-2-2
主な勝ち鞍: G1・サラウンドステークス(2026年)
今週末、ランドウィックの賞金100万豪ドル、G2・コンコルドステークス(1000m)からジ・エベレストへ向けた戦いを始める。1000mへの出走は今回がキャリアでわずか2度目。1200mを最も得意とするようになってからは、純粋なスピードがこれほど問われる一戦も初めてとなる。
それでも、マー師に不安はない。
「スピードのある牝馬です。本当に速いですよ。相手関係はまだ分かりませんが、この馬のことを考えれば、勝ってもまったく驚きません。それほど速い馬です」
昨年のジ・エベレストでカーインライジングの2着に敗れて以降は3戦無敗。今週末を予定通りに終えれば、次走は10月3日のG2・プレミアステークスとなる。マー師は、テンプテッドがゴドルフィンの第一候補としての地位を確かなものにする姿を見たいと考えている。
3. ゲストハウス ↑1
馬齢/性別: 3歳牡馬
調教師: ミック・プライス&マイケル・ケント・ジュニア
戦績: 5:3-1-1
主な勝ち鞍: G1・ゴールデンスリッパー(2026年)
休み明けのG3・サンドメニコステークスは単に勝っただけではない。2007年から破られていなかったコースレコードを更新し、ゴールデンスリッパー勝ち馬として1991年以来初めて、35年ぶりにこの2競走を連勝した。ブルードアの後ろに閉じ込められ、進路をこじ開けなければならない厳しい展開を克服しての快挙だった。
共同トレーナーのミック・プライス調教師は「コースレコードです。休み明けで少し行きたがり、開いていないところを押し分けて抜けなければなりませんでした」と振り返った。
「一流の牡馬に必要なのは、何といっても勝負根性です。この馬の粘り強さは本当に気に入りました。まだ上積みもあるはずで、その分も見込んでいます」
プライス師は、ゴールデンローズ、ジ・エベレスト、クールモアスタッドステークスの3競走制覇へ向けてゲストハウスを仕上げている。大型の牡馬にとって、土曜日の1100m戦は以前からスピードが問われる厳しい試金石と見られていたが、同馬は見事な内容でクリアした。
4. ジョリースター ↓1
馬齢/性別: 6歳牝馬
調教師: クリス・ウォーラー
戦績: 22:10-4-4
主な勝ち鞍: G1・TJスミスステークス(2026年)
今週、豪州最優秀スプリンターに選出された。9月19日のG2・ザショーツ(1100m)で復帰する予定のため、他馬が始動戦とするコンコルドステークスには出走しない。
先週のランドウィックで行われたバリアトライアルでは5着。騎乗したジェームズ・マクドナルド騎手は、現在の状態をはっきりと把握したようだ。
「英国から戻って以降、かなり馬体重が増えました。ジ・エベレストは大きな目標になるでしょう」
何か失点があって順位を落としたわけではない。ジョリースターがまだ実戦を走っていない間に、ライバルが強烈な存在感を示しただけだ。
5. ニンジャ –
馬齢/性別: 4歳騸馬
調教師: マイケル・フリードマン
戦績: 9:5-1-2
主な勝ち鞍: G2・ホバートヴィルステークス(2026年)
ミサイルステークスで鮮烈な走りを見せて以降、まだ実戦には出ていない。評価を担当したエキスパートはあの爆発的なパフォーマンスを評価し、実績上位組のすぐ後ろにニンジャを据えた。
ニンジャはジョン・カミレリ氏の生産馬で、同氏は共同馬主でもある。カミレリ氏はフェアウェイ・サラブレッズを通じてジ・エベレストの出走枠を保有しているため、ニンジャの出走は保証されている。
マイケル・フリードマン調教師は「この時期、まずまずのスプリンターを管理している調教師なら、誰もがジ・エベレスト出走を夢見ると思います」と述べた。
「この馬がさらに一段階成長できるなら、大きな夢を見なければいけませんよね」
6. バイヴァハト ↑3
馬齢/性別: 4歳牡馬
調教師: クリス・ウォーラー
戦績: 14:4-3-1
主な勝ち鞍: G1・メムジーステークス(2026年)
ナッシュ・ローウィラー騎手を背にメムジーステークスを3馬身差で圧勝し、その存在を強烈に印象づけた。ゴールデンローズ、オールエイジドステークスに続き、1400mのG1はこれで3勝目となる。
ただし、この勝利によってジ・エベレストの優先度が上がったというより、むしろ下がった可能性がある。ウォーラー師がレース直後に示したのは、海外遠征への関心だった。
「昨年も海外へ連れていきたいと話していましたが、この馬は直線競馬に本当に向いているタイプではありません。ライトニングステークスでは自分の競馬ができず、私たちの自信も少し揺らぎました」
「1400mを得意とする馬なので、海外遠征もいくつか考えています」
問題は最後の一言だ。ジ・エベレストは1200mで、バイヴァハトのスプリント戦での実績には、ゴドルフィンを慎重にさせる面がある。国内で最も適性に合う別の選択肢は1500mのゴールデンイーグルであり、メムジーステークスの勝利によって、そちらがより順当な目標になるとの見方もできる。
ゴドルフィンにはすでに第一候補のテンプテッドがいる。2番手候補が最終的にジ・エベレストへ出走するのかどうかが焦点となる。

7. オリーブアナザーデイ NEW
馬齢/性別: 4歳騸馬
調教師: トム・デイバーニッグ
戦績: 8:6-1-0
主な勝ち鞍: G3・ヒース1100ステークス(2026年)
ランキングに加わった新たな1頭だ。土曜日のコーフィールドで、休み明けのG3・ヒース1100ステークスを制した。連勝を5に伸ばし、ジ・エベレストの出走枠保有者が関心を示していることも明らかになった。
ただし、トム・デイバーニッグ調教師は挑戦を明言していない。
「今はまだ、先のことまで考えないようにします」
8. エンジェルキャピタル –
馬齢/性別: 5歳牡馬
調教師: クリス・ウォーラー
戦績: 17:5-2-2
主な勝ち鞍: G2・オータムステークス(2025年)
エキスパートの意見としては、メムジーステークスでの10着に物足りなさを感じた。それでも、安定感は高いが、上位争いには一歩足りないという今季序盤からの評価は変わらず、順位を維持した。
ベン・メルハム騎手は、期待外れの走りに影響した要因として、馬場が向かなかった可能性を指摘した。
「エンジェルキャピタルはあの馬場を本当に嫌がっていました」
9. レディシェナンドー ↑1
馬齢/性別: 5歳牝馬
調教師: クリス・ウォーラー
戦績: 16:5-4-3
主な勝ち鞍: G1・クールモアクラシック(2025年)
G1・ウィンクスステークスではオータムグローの4着。今週土曜日は、再び1400mのG2・トラムウェイハンデキャップに出走する予定だ。オータムグロー陣営がキングチャールズ3世ステークスへ向かうことを選んだため、順位を一つ上げた。
速い流れの厳しいジ・エベレストとなり、終盤に各馬の脚が上がる展開なら、密かに「一発の可能性」を見込まれている存在だ。
10. ジミーズスター ↓4
馬齢/性別: 7歳騸馬
調教師: キアロン・マー
戦績: 29:11-5-4
主な勝ち鞍: ラッセルボールディングステークス(2025年)
メムジーステークスで9着に敗れ、今回最も大きく順位を落とした。厳しい競馬になったことについてイーサン・ブラウン騎手からいくつか弁明材料は示されたものの、評価の下落を免れることはできなかった。
ブラウンは「今回は度外視していいと思います」と振り返った。
「300mを過ぎたところで十分にいい位置を取れたと思いますし、道中の手応えも良好でした。ただ、ずっと他馬に外から覆いかぶさられるような形を本当に嫌がり、そこからギアを上げるのに苦労しました」
「この一戦を使ったことでこの先良くなってくれると信じています」
11. ギガキック ↑1
馬齢/性別: 7歳騸馬
調教師: クレイトン・ダグラス
戦績: 23:9-3-3
主な勝ち鞍: ジ・エベレスト(2022年)
秋は未勝利に終わったが、なおも「好調は一時、実力は永遠」との見方が支えとなっている。周囲の馬がより勢いのある馬に追い越される中でも、ギガキックは順位を上げた。
土曜日、サンダウンのG1・モイアステークス(1000m)で復帰し、今の状態を測る一戦となる。その後は9月27日、コーフィールドのG1・マニカトステークス(1200m)へ向かう予定だ。
そこで2022年の覇者の起用に踏み切る出走枠保有者が現れれば、ジ・エベレストは休み明け3戦目となる。クレイトン・ダグラス調教師は、その臨戦過程をギガキックの「最も得意なパターン」と表現している。

12. ペンブリー NEW
馬齢/性別: 3歳牝馬
調教師: トニー・ゴラン
戦績: 5:3-0-0
主な勝ち鞍: G2・シルバーシャドウステークス(2026年)
ジェームズ・マクドナルド騎手は、シルバーシャドウステークスを制した直後、ためらうことなくこう言った。
「この馬に出走枠を与えるべきです。素晴らしい走りでした。高いスピードを長く維持し、そこからさらに加速できたのですから、見事です」
一方、トニー・ゴラン調教師は、カーインライジングという強大な存在を前に慎重な姿勢を示した。
「正直なところ、ジ・エベレストについてはあまり考えていませんでした。ただ、この馬ならどんな選択肢でも検討します。まずは、この勝利を受けた状況が落ち着くのを待ちます。これまでの計画はプリンセスシリーズで、1400mを走らせたいと考えていましたからね」
「もっとも、どんな選択肢もあり得ます。ただ、3歳牝馬を香港の強豪にぶつけたいかと言われれば、おそらくそうはしないでしょう」