新シーズン開幕目前!香港競馬「2026/27年シーズン」を競馬記者3名が徹底議論、注目の人馬は?
プレッシャーを背負う関係者、G1での飛躍が期待される馬、海外遠征候補、そして一足早い香港ダービー予想。Idol Horseの香港競馬エキスパート3名が、2026/27年シーズンの注目点を紹介する。
新シーズン開幕目前!香港競馬「2026/27年シーズン」を競馬記者3名が徹底議論、注目の人馬は?
プレッシャーを背負う関係者、G1での飛躍が期待される馬、海外遠征候補、そして一足早い香港ダービー予想。Idol Horseの香港競馬エキスパート3名が、2026/27年シーズンの注目点を紹介する。
2026 09 011.今シーズン、最も正念場を迎えるのは誰?
マイケル・コックス記者: デヴィッド・ヘイズ調教師とザック・パートン騎手
はっきり言っておきましょう。香港競馬で誰よりも大きなプレッシャーを背負っているのは、ヘイズ調教師とパートン騎手です。落ち着き払った表情に惑わされてはいけません。カーインライジングの連勝が続く限り、ヘイズ師が幸運の茶色いスーツを替えようとしないのには、それなりの理由があります。
そしてパートンです。カーインライジングほど、香港競馬界で圧倒的なスプリンターが敗れるとすれば、その理由は二つしかありません。故障か、騎手のミスです。
ヘイズやパートンのような王者は、炎から逃げるのではなく、自ら立ち向かいます。が、だからといって炎の熱が弱まるかというのは別の話ですから。
デイヴィッド・モーガン記者: ジミー・ティン調教師
頂点を守るのも大変ですが、本当の厳しさを知るのは、下位で必死に戦い続ける側です。ジミー・ティン調教師は昨季、リトルパラダイスでG3・プレミアカップを制し、厩舎にとって重要な1勝でシーズンを締めくくりました。それ以前にも同シーズン、同馬で香港クラシックマイルを含む4勝を挙げています。
しかし、まさにその勝利がティン師への注目を高め、その後の香港クラシックカップと香港ダービーで結果を残せなかったことで、重圧がのしかかりました。
それでもリトルパラダイスがティン厩舎にとどまっているのは、馬主のコー・カムピウ(Ko Kam Piu・高金沛)氏がティン師に寄せる厚い信頼と、地元出身の調教師の手腕が、以前より評価されるようになったことを物語っているのかもしれません。
10年前なら、同馬はもっと名の通った厩舎へ移っていたでしょう。とはいえ、実力馬を預かるプレッシャーは今もティン師の肩に重くのしかかっています。
昨季はわずか17勝で、調教師リーディングの下から2番目に終わりました。執筆時点で管理馬は38頭と、全厩舎の中で最も少ない状況です。厩舎の看板馬を手元に置き、リーディング順位を再び押し上げなければならないという重圧は大きいでしょう。
ルーク・ミドルブルック記者: ピエール・ン調教師
ピエール・ン調教師が香港の次期リーディングトレーナーと目されていたのは、さほど昔の話ではありません。開業1年目に41勝、2年目に69勝を挙げ、11月から首位を走っていましたが、シーズン最終レースでフランシス・ルイ調教師に逆転を許し、69勝対70勝の僅差でタイトルを逃しました。
それ以降、数字は悪化の一途を辿っています。翌シーズンは40勝、昨季は31勝まで落ち込み、14位に終わりました。勝率は5.8%に低下し、獲得賞金も8320万香港ドル(約17億円)から5360万香港ドル(約11億円)へ減少しています。
さらに気がかりなのは、その数字の周辺で起きた出来事です。当時、厩舎で最も高いレーティングを持っていたギャラクシーパッチとサゲイシャスライフが、4月、わずか4日のうちに相次いで転厩しました。ン厩舎は管理馬わずか53頭で今季を迎えます。
以前の勢いを取り戻せるでしょうか。昨季終盤には、最終開催を前にした4開催で5勝を挙げ、少なくとも好転の兆しは見せていました。それでも今季は、ン師にとって重要な1年になりそうです。

2.トップレベルでの飛躍を期待されるG1未勝利馬は?
マイケル・コックス記者: インヴィンシブルアイビス
才能あるPPG(未出走の輸入馬)をどう育てるべきか。その好例を探すなら、インヴィンシブルアイビスを見ればいいでしょう。
すべての過程が将来を見据えて組まれていました。3歳時は終いに脚を伸ばす競馬を重ねて自信をつけ、その後は距離を延ばしながらレーティングも着実に上げていきました。そして香港ダービーでは、大舞台に強いヒュー・ボウマン騎手の巧みな騎乗でスムーズにレースを運び、最高の走りを見せました。
調教師によっては、香港ダービーと同じ距離のクイーンエリザベス2世カップで、すぐにロマンチックウォリアーへぶつけていたでしょう。
ですが、マーク・ニューナム調教師が選んだのはチャンピオンズマイル。インヴィンシブルアイビスはそこでも力強く追い込みました。ロマンチックウォリアーが走り続ける時間は、もうそれほど長くありません。ヴォイッジバブルへの評価も落ちています。このカテゴリーのG1は、手を伸ばせば届くところにあります。
デイヴィッド・モーガン記者: ナンバーズ
ロマンチックウォリアーの検査結果を受けて引退が決まれば、香港の2000mから2400m路線には大きな空白が生まれます。たとえ今季も現役を続けたとしても、G1出走は香港カップと、おそらくサウジカップの2戦に限られそうです。
もう1頭の実績馬、ヴォイッジバブルも昨季は調子を落としました。それなら、ナンバーズにとって絶好のチャンスとなるかもしれません。
フランキー・ロー調教師が管理する同馬は、4歳だった昨季に7戦しました。2000mの香港ダービーで2着に入り、2400mのG1・チャンピオンズ&チャターカップでも、不運がありながらロマンチックウォリアーに半馬身差の2着でした。
香港中長距離路線の新世代では抜けた存在で、層の薄い同路線を考えれば、2月のG1・香港ゴールドカップ(2000m)と、翌年5月のチャンピオンズ&チャターカップで好機を生かせる立場にあります。
ルーク・ミドルブルック記者: ファストネットワーク
この質問には、香港でG1を勝たなければならないとは書かれていません。デニス・イップ調教師が管理するスプリンター、ファストネットワークには、日本でチャンスが巡ってきます。
現在の香港レーティングでは121で6位。その上にいる5頭との間には、明確な違いがあります。カーインライジング、ロマンチックウォリアー、ヴォイッジバブル、マイウィッシュ、ラッキースワイネスは、いずれもG1馬です。ファストネットワークは、G1初制覇を待つ香港馬の中で最も高いレーティングを持っています。
決してそのレベルで通用していないわけではありません。昨季は香港スプリント3着、センテナリースプリントカップも3着、チェアマンズスプリントプライズでは4着に入りました。この3戦に共通していたのは何か。カーインライジングです。
今度はその相手から離れられます。9月6日に阪神競馬場で行われるG2・セントウルステークスをステップに、3週間後に中山競馬場で行われるG1・スプリンターズステークスへ向かう予定です。サイレントウィットネス、ウルトラファンタジーに続く、香港調教馬として史上3頭目の勝利を目指します。

海外遠征に期待したい馬と、そのレースは?
マイケル・コックス記者: ヘリオスエクスプレス、G1・アルクオーツスプリント
サイレントウィットネスは香港短距離界を席巻し、850日間で17連勝を飾りました。その傍らで、何度も2着に入ったケープオブグッドホープも伝説となりました。2003/04シーズンには2戦連続2着を含め、サイレントウィットネスの後塵を6度拝しています。
そこでデヴィッド・オートン調教師と馬主のジェームズ・アレクサンダー・カーステアズ氏は別の道を選び、オーストラリアのG1・オーストラリアステークス(ムーニーバレー競馬場)と、英国のG1・ゴールデンジュビリーステークス(ロイヤルアスコット開催)を制しました。
ヘリオスエクスプレスは2024年10月以降、カーインライジングに13度敗れていますが、一貫して安定した走りを続けてきました。ドバイの直線6ハロンは、持続的なスピードを備え、4歳時に香港クラシックマイルと香港クラシックカップを勝ち切るだけのスタミナも持つ同馬に合います。
デイヴィッド・モーガン記者: マイウィッシュ、G1・ドバイターフ
マーク・ニューナム調教師が管理する一流マイラーは4月、いつものように後方からゴールへ鋭く迫り、チャンピオンズマイルで待望のG1初制覇を果たしました。ついにG1未勝利という重荷を下ろした今、マイウィッシュには海外へ遠征し、より多くのファンに才能を披露する機会が与えられてもいいでしょう。
3月のドバイは理想的かもしれません。G1・ドバイターフの1800mは、差し馬向きの展開になり得ます。マイウィッシュは主にマイルを使われてきましたが、1800mはこなせます。2025年の香港ダービーで2000m戦をアタマ差の2着に終えたことからすれば、2000mにも対応できるでしょう。
ルーク・ミドルブルック記者: カラフルキング、G1・キングチャールズ3世ステークス
このレベルにふさわしいと言い切るには、まだ成長が必要です。それでも成長を続ければ、海外遠征は野心だけでなく、必要に迫られた選択にもなり得ます。
カラフルキングは1200mでも好走していますが、キャリアを重ねるにつれ、1000mが最適条件であることがますます明確になってきました。通算6勝はすべて1000mで、香港移籍後に4勝、オーストラリア時代に2勝を挙げています。しかし香港では、シーズンを通じてシャティン競馬場の直線1000mで行われる重賞が二つしかありません。
デヴィッド・ユースタス調教師も、同馬のようなタイプにとって番組は「かなり選択肢が限られる」と認め、「直線コースがこの馬にぴったりだ」と話しています。ザック・パートン騎手は、シャティンの直線競馬から2012年のロイヤルアスコット開催へ乗り込み、キングズスタンドステークスを制したリトルブリッジになぞらえてさえいます。

4.今シーズン、躍進を期待できそうな騎手は?
マイケル・コックス記者: ブレントン・アヴドゥラ騎手
まず明らかなのは、ブレントン・アヴドゥラ騎手の実力が、昨季の騎手リーディング16位という順位だけでは測れないということです。
2025/26シーズンはわずか21勝にとどまり、前年の47勝、リーディング4位から大きく後退しました。さらにその前年、香港で初めてフル参戦したシーズンには33勝を挙げ、トップ10入りしました。
アヴドゥラは元シドニー地区リーディングジョッキーで、その騎乗スタイルも理論上は香港競馬に合うはずです。それなのに、なぜ順位を落としたのか。要するに、サポートの問題です。主な依頼元だったトニー・クルーズ調教師とジョン・サイズ調教師からの騎乗依頼が減り、それに伴って騎乗機会も少なくなりました。
とはいえ、もっと苦しい状況から巻き返した騎手はいます。特に地元出身の調教師とのつながりを増やし、より多くの厩舎から騎乗依頼を得られれば、トップ10へ返り咲けるはずです。
デイヴィッド・モーガン記者: ジェームズ・オーマン騎手
ジェームズ・オーマン騎手からは、今季の香港騎手リーディングで6、7位を狙える土台を、静かに、そして着実に築いている印象を受けます。昨季上位にいた騎手たちを考えれば、簡単なことではありません。それでも、その水準へ届く力があることはすでに示しています。
2025年2月に短期免許で香港競馬へ渡り、立派な成績といえる13勝を挙げました。それにより昨季は通年免許を得ると、期待に応えて堅実に32勝を記録しました。リーディングは11位。勝利数では「マジックマン」ことジョアン・モレイラ騎手と並んだものの、順位は一つ下でした。モレイラはシーズン最後の3カ月に怒涛の追い上げを見せました。
オーマンは昨季、シャティン競馬場で24勝を挙げました。この安定した成績により、今季はさらなるサポートを得られるでしょう。ハッピーバレー競馬場での騎乗依頼を増やせれば、シーズン40勝を超え、リーディング順位を上げられるはずです。

ルーク・ミドルブルック記者: マシュー・チャドウィック騎手
マシュー・チャドウィック騎手はオフシーズンの一部を、自身のキャリアが始まったゴールドコーストで過ごしました。馬とのつながりを取り戻し、競馬の楽しさを再発見したいと話していました。
現地では7鞍で1勝と結果は控えめでしたが、そもそも成績が目的ではなかったのでしょう。より重要な問いへの答えは、今季明らかになります。
よりハングリーになって帰ってくるのでしょうか。より多くの厩舎から騎乗依頼を得るために、これまで以上に働きかける必要があるのでしょうか。そして、シーズン後半に勝ち星がほぼ途絶えた昨季を経て、今季は序盤から勢いに乗り、調教師からより騎乗を任せてもらえる存在になれるでしょうか。
今季の「早すぎる」香港ダービー予想は?
マイケル・コックス記者: M066(旧名:モノポリスティック)
ジョン・サイズ調教師のずば抜けた記録には、先ほど触れた「海外G1制覇」という空白があります。
しかし、長年のライバルであるジョン・ムーア調教師に及ばなかった分野が、もう一つあります。質の高い既走輸入馬(PP)を育てることです。
サイズ師はレーティング52のPPGをトップクラスまで引き上げる達人ですが、実績のある馬を高いレーティングで迎え入れ、香港競馬へ適応させることは別の課題であり、これまではほとんど避けてきました。
まだ香港競馬での馬名が決まっていないモノポリスティックですが、クイーンズランドダービー出走組から香港へ移籍した5頭のうちの1頭です。サイズ師にとっては、すでに完成度の高い香港ダービー候補を手掛ける、めったにない機会となります。
デイヴィッド・モーガン記者: M128(旧名:ジェネリック)
8月15日午後8時ごろ、英国とアイルランドから興味深い輸入馬の一団が香港へ到着しました。その中にはG3勝ち馬のジェネリックとアルパルスランもいました。どちらも4歳クラシックシリーズを見据え、高額で購入された馬です。
ワーザーの馬主であるジョンソン・チェン(Johnson Chen・程凱信)氏が購入し、香港で開業1年目を迎えるジェームズ・カミングス調教師の管理馬となったジェネリックを、私は3月の香港ダービーの超早期本命に挙げたいと思います。
2000mでの実績を持ち、G1戦線につながる強力な相手関係に裏打ちされた、実に魅力的なプロフィールを備えている一頭からです。
ジェネリックは英国時代、アンドリュー・ボールディング調教師の管理馬として4戦し、2勝、2着2回。レースを重ねるごとに成長を見せてきました。G1につながる実績としては、G1・仏ダービーとG1・エクリプスステークスを制し、欧州最強3歳馬と目されるコンスティテューションリバーの2着があります。
また、ロイヤルアスコット開催のG3・ハンプトンコートステークスでは、後にG1・サラトガダービーを勝つグレイシアスを退けました。父カメコの産駒は速い馬場を好む傾向があり、デビュー前からすでに騸馬だったこともプラスに違いありません。
ルーク・ミドルブルック記者: ミスターインクレディブル
この馬は1200mを超える距離を走ったことはありませんが、昨季のこの時期、インヴィンシブルアイビスもそうでした。我ながら、直近の成績に影響されているのは否めません。何しろ、まだ早すぎる予想なのですから。
ブレット・クロフォード調教師が管理するミスターインクレディブルは、昨季を4戦3勝で終え、最後に最高の走りを披露しました。クラス3へ昇級し、単勝1.2倍の圧倒的1番人気に支持されると、年長馬を1馬身3/4差で退けました。
そのレースは最優秀グリフィン候補の発表から3日後に行われています。もっと早ければ、間違いなく候補に名を連ねていたでしょう。
最も魅力的なのは、何もかもをいとも簡単にこなすことです。折り合いがつき、気分良く走り、鋭い末脚も備えています。クロフォード師は距離延長にも問題なく対応できると考え、1400mで始動させる予定です。
香港ダービーの距離(2000m)をこなせるかは、もちろん疑問として残ります。
ですが、「距離をこなせるかどうか」を重視しすぎるのも考えものです。能力があれば、かなりのところまで行けます。層の厚い世代になりつつある4歳馬の中で、ミスターインクレディブルはすでに十分な能力を示しています。
HKJCが短期免許でスカウトすべき海外騎手は?
マイケル・コックス記者: スラジ・ナレドゥ騎手
昨季の香港ジョッキークラブ(HKJC)による騎手招聘は、以前よりはるかに活気がありました。もっとも、特に冬の大一番へ向かう時期には騎手が多すぎて、バランスを欠くこともありました。今必要なのは多様性というスパイスであり、とりわけ知名度の低い競馬圏からの招聘です。
インド競馬のチャンピオンジョッキー、スラジ・ナレドゥ騎手なら、新鮮な物語と新たなファンを香港競馬にもたらしてくれます。競馬界を代表するにふさわしい人物ですが、何よりも純粋に騎乗技術が高い騎手です。
近年、シーズン終盤の短期免許で、シドニーの若手有望騎手に経験を積ませてこなかった点もHKJCの判断ミスです。
4月下旬から最終開催までこそ、新鋭のオーストラリア人騎手が香港競馬を試すのに絶好の期間です。明らかな候補はザック・ロイド騎手ですが、HKJCはすでに機会を逃したかもしれません。
ほかにもシドニーには、ディラン・ギボンズ騎手やタイラー・シラー騎手がおり、香港で存在感を示せそうです。より実績のある騎手なら、アジアでの経験を持つティム・クラーク騎手やレイチェル・キング騎手という選択肢もあります。
デイヴィッド・モーガン記者: シーレン・ファロン騎手
シーレン・ファロン騎手は、短期免許で見てみたい興味深い存在です。27歳とまだ伸び盛りで、勝利への意欲も旺盛です。それでいて9シーズンの経験を持ち、G1を3勝、通算600勝以上を挙げています。
手綱さばきが巧みで、力強さもあり、戦術眼はシーズンを追うごとに磨かれてきました。トップレベルへ到達できる可能性を持つ騎手です。また、向上心にあふれ、怖いもの知らずの積極的な性格でもあり、香港未経験の騎手の中では、この厳しい環境に最も適した一人と言えるでしょう。
昨年は英国で136勝。現在の騎手リーディングでは66勝で4位につけ、年初からの通算では88勝を挙げています。今年5月には79鞍で21勝を記録しました。
ファロン騎手は年間の大半、ウィリアム・ハガス厩舎を中心に騎乗しています。ただし、英国の芝シーズンが10月下旬に終われば、翌年2月ごろまでは香港で騎乗できる可能性があります。2月ごろになれば、英国の春競馬に向け、ハガス師もニューマーケットで管理馬の調教に乗ってほしいと考えるでしょう。

ルーク・ミドルブルック記者: ビリー・ロックネイン騎手
ビリー・ロックネイン騎手は、今季の英国平地競馬で最も話題を集めているジョッキーです。それなら香港競馬へ来て、ハッピーバレー競馬場の外枠から、クラス5で低迷する馬に乗って腕前を披露してほしいものです。
もちろん少し冗談めかした言い方ですが、香港の都市型コースでは、騎手にまったく異なる能力が問われます。コーナーはきつく、競馬もタイトです。直線は短く、容赦ないペースでレースが展開することもあります。間違った瞬間にポジションを手放せば、おそらく二度と取り戻せません。
馬のクラスにかかわらず、ミスが許される余地はほとんどありません。3頭分外を回らされたり、レース中盤のペースダウンで後方まで押し下げられたり、結局開かない進路をほんの一瞬長く待ちすぎたりすれば、騎乗馬の能力だけでは、そのロスを取り返せないかもしれません。
ロックネインが英国の大舞台で力を発揮できることは証明済みです。ハッピーバレーをどれほど早く攻略できるのか、ぜひ見てみたいと思います。
7.今シーズン、ぜひ見たい「見出し」は?
マイケル・コックス記者: 「ロマンチックウォリアー、無事に現役引退」
この見出しは、間もなく現実になるかもしれません。先週の検査で関節に異常が見つかり、同馬はすでに一度、手術から復帰しています。
ロマンチックウォリアーは史上最も多くの賞金を獲得した競走馬で、すでに十分すぎるほどの偉業を成し遂げました。次にファンがその姿を見るのが、シャティン競馬場のパドックで行われる引退式だったとしても、落胆はほとんどなく、それ以上に安堵が広がるでしょう。
デイヴィッド・モーガン記者: 「カーインライジング、またも快挙達成」
世界最高のスプリンターは驚異的なアスリートであり、競馬史上屈指の名馬でもあります。その偉業は、心から競馬を愛するファンなら誰にとっても喜びです。
カーインライジングがジ・エベレスト連覇を果たせば、すでに揺るぎない名声は一段と高まり、残る否定派の大半を完膚なきまでに黙らせられるかもしれません。
何があっても、皮肉な反対意見を唱える人はいるでしょうが、私が本当に願う見出しはこれです。その後は従化競馬場で1勝し、さらに香港スプリントも勝利してほしいと思います。
ルーク・ミドルブルック記者: 「ジェリー・チャウ騎手がついにG1初制覇」
昨季48勝を挙げ、初のトニー・クルーズ賞を手にしたジェリー・チャウ騎手にとって、次の一歩は単に勝利数を少し増やすことではありません。
すでにG2レースは制しています。今必要なのは、大舞台で有力馬に巡り合い、結果へつなげることです。G1初制覇こそ、順当な次のステップに思えます。