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先週土曜夜、サウジアラビアで行われたG2・レッドシーターフハンデキャップをサンズアンドラヴァーズで制したことは、アイルランドの若きチャンピオンジョッキー、ディラン・ブラウン・マクモナグルが、国際舞台での飛躍に向けて急速に伸びつつあることをあらためて示した。

このリヤドでの勝利から遡ること、約3か月半前。マクモナグルは米カリフォルニア州のデルマーで行われたG1・BCターフで、単勝オッズ29倍の伏兵、エシカルダイアモンドを劇的な勝利に導いた。しかもその間、初めての香港短期免許でも好成績を残し、手応えをつかんでいる。

現在、香港競馬で挙げた勝利は6勝。十分に上々の数字だったが、現在もシャティンとハッピーバレーで騎乗を続けるなかで、将来ふたたび香港へ戻りたい気持ちはさらに強まり、日本での短期免許にも挑戦したい思いがいっそう高まっているという。

自身の師匠でもあるジョセフ・オブライエン調教師のサンズアンドラヴァーズで勝利した直後、リヤドのパドックで取材に応じたマクモナグルは、Idol Horseの質問に対して次のように答えた。

「次の冬にも香港へ戻る可能性は十分あります。また招待してもらえるか次第ですが、ありがたいことに今回は良い短期騎乗になりました。次の冬競馬シーズンも、ぜひ戻りたいです」

「日本にはまだ行ったことがないので、それもぜひ実現したいですね」

「ここ2年ほどで行けた場所はいろいろありますが、日本は間違いなく『行きたいリスト』の上位に入っています。来年になるか再来年になるかは分かりませんが、必ず検討します。短期免許でどんな可能性が待っているのか、ぜひ見てみたいです」

マクモナグルはその後香港へと戻り、木曜にシャティンで行われる旧正月開催に騎乗する。満員の観衆の前で11レース中10鞍に騎乗予定で、そのうちの1鞍では、香港ダービー有力候補の一角であるセラフガブリエルに騎乗する。

セラフガブリエルが香港ダービーへの道を開くのか、あるいは別の馬がきっかけになるのかはまだ分からない。ただ、香港競馬の大きな節目となる香港ダービーで騎乗馬を確保したい気持ちは強い。

「香港ダービーについては、まだ何も決まっていません。ただ、今後2週間ほどで楽しみな馬が何頭か出てきます」とマクモナグルは言う。「結果を出してくれれば、香港ダービーを狙えるタイプに育ってくるはずです。ここからの2週間で何があるか見ていきたいですし、騎乗できたら最高ですね」

Dylan Browne McMonagle winning the G2 Red Sea Turf Handicap in Riyadh on Sons And Lovers
DYLAN BROWNE McMONAGLE, SONS AND LOVERS / G2 Red Sea Turf Handicap // King Abdulaziz Racecourse /// 2026 //// Photo by Andrew Parker (Grossick Photography)

マクモナグルは12月中旬の香港国際競走で3鞍に騎乗し、ひと足先に香港の大舞台の空気を肌で感じた。その後、同じ舞台で1月1日から短期免許をスタートさせている。

初勝利は6開催目の1月18日。そして重要なのは、その勝ち馬が香港リーディングトレーナー12回のジョン・サイズ厩舎のフローウォーターフローだったということだ。

続く開催では別のチャンピオントレーナー、リッキー・イウ厩舎の馬で勝利し、さらに次の開催でもデヴィッド・ヘイズ厩舎の馬で勝利を挙げた。2月1日にはサイズ厩舎とイウ厩舎の馬で2勝を挙げ、香港で初めての1日2勝を記録。その後はマンフレッド・マン厩舎でも白星を挙げている。

「香港のような場所でのレースは本当に大変です。そんな中でトップ調教師から後押しを得られたのは、とてもありがたいです。早い段階でそうした後押しを得られたことは、間違いなく大きな助けになりました」

「ジョン・サイズ師には本当に助けられています。たくさんの機会をいただき、こちらも何勝かお返しできたのは大きい。学びの多い環境ですが、ありがたいことに流れは悪くないですね」

「あと6週間あるので、最後まで良い形で締めくくり、3月末には万全の状態でアイルランドへ戻りたいです」

彼が戻る“ホーム”とは、アイルランドの田園地帯、キルケニー県のオウニングヒルにあるカリガノグだ。そこに拠点を構えるジョセフ・オブライエン厩舎の主力騎手として、重大な役割を担っている。

「香港はまったく違う場所です。体制も何もかも違う」とマクモナグルは言う。「調教師も馬主も顔ぶれは限られ、結びつきも強い。だからこそ、早い段階でチャンスをつかんで軌道に乗れるかどうかは、運にも左右されます」

「ありがたいことに良いスタートが切れましたし、そこから状況はさらに良くなってきました。これからは人脈を広げ、毎日学び、将来につながるものを築いていきたいと思っています」

デイヴィッド・モーガン、Idol Horseのチーフジャーナリスト。イギリス・ダラム州に生まれ、幼少期からスポーツ好きだったが、10歳の時に競馬に出会い夢中になった。香港ジョッキークラブで上級競馬記者、そして競馬編集者として9年間勤務した経験があり、香港と日本の競馬に関する豊富な知識を持っている。ドバイで働いた経験もある他、ロンドンのレースニュース社にも数年間在籍。これまで寄稿したメディアには、レーシングポスト、ANZブラッドストックニュース、インターナショナルサラブレッド、TDN(サラブレッド・デイリー・ニュース)、アジアン・レーシング・レポートなどが含まれる。

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