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競馬場: 東京競馬場

距離: 2400m

総賞金: 6億5100万0000円(約420万米ドル)

日本ダービーこと、1932年に創設された東京優駿。同年に開催されたレースでは、英国三冠馬・ゲインズボローの孫にあたるワカタカが初代勝ち馬となった。

日本ダービーは、牡馬クラシックでは2000mの皐月賞に続く第2戦であり、3000mの菊花賞で完結する三冠の二冠目にあたる。これまで三冠を達成した馬は歴代で8頭。1941年にセントライトが初の三冠馬となり、直近では2020年にコントレイルが達成している。

日本競馬界の多くの名馬が、勝ち馬として、あるいは敗れてなおその後に大きく飛躍する存在として、日本ダービーを経験してきた。後者の代表例がイクイノックスだ。2022年はドウデュースにクビ差及ばず2着に敗れたが、その後は世界最高レーティングの座に就き、21世紀を代表する名馬となった。

ロブチェン、クラシック三冠「挑戦権」の行方は

ロブチェンは先月の皐月賞を制したことで、今年、三冠達成の可能性を残す唯一の馬となった。

父ワールドプレミアは菊花賞と3200mの天皇賞春を勝っており、スタミナ面に不安はない。さらに、皐月賞を逃げ切った内容からは、日曜の2400mへの距離延長でさらに良さが出ても不思議はない。勝てば、スタミナ色の濃い血統背景から見ても、菊花賞が次の大きな目標として浮上する。

今年の日本ダービーは5月31日に行われる。過去に同日で開催された7回のうち、5回(シンザン、カツトップエース、ミホノブルボン、ドゥラメンテ、コントレイル)で、皐月賞馬が二冠制覇を達成している。

手塚調教師は「ダービートレーナー」に向けて2頭出し

手塚貴久調教師は、まだダービーを勝っていない。それどころか、管理馬が僅差の2着に敗れる悔しさを二度味わってきた。

2023年は単勝1.8倍の1番人気だったソールオリエンスがタスティエーラにクビ差で敗れ、昨年はマスカレードボールがクロワデュノールから3/4馬身差の2着に終わった。

今年の皐月賞でも、手塚厩舎のリアライズシリウスが2着に入った。今回は、そのリアライズシリウスにG2・スプリングステークスを勝ったアウダーシアを加え、手塚厩舎は2頭出しで悲願に挑む。アウダーシアにはダミアン・レーン騎手が騎乗する。レーン騎手は3年前、タスティエーラでこのレースを制している。

Croix du Nord beating Masquerade Ball in the 2025 Tokyo Yushun
CROIX DU NORD, YUICHI KITAMURA (R) & MASQUERADE BALL, RYUSEI SAKAI / G1 Tokyo Yushun // Tokyo /// 2025 //// Photo by Shuhei Okada

戸崎騎手のダービー初制覇か、武豊騎手の7勝目か

数々のG1で実績を残してきたことを考えると意外にも思えるが、JRAリーディング獲得経験もある戸崎圭太騎手は、日本ダービーで11回騎乗してまだ勝利がない。今年はグリーンエナジーとコンビを組む。スワーヴリチャード産駒の同馬は皐月賞で2番人気に支持されたが、ロブチェンの7着に終わった。

戸崎は地方競馬でキャリアを始め、その後JRA騎手免許を取得して中央へ移った。同じく地方競馬からJRAへ移籍した騎手では、安藤勝己騎手、内田博幸騎手、岩田康誠騎手が、それぞれキングカメハメハ、エイシンフラッシュ、ディープブリランテでダービーを制している。

一方、武豊騎手は57歳でダービー7勝目を狙う。初制覇は1998年のスペシャルウィークで、直近の勝利は4年前のドウデュースだった。今回はG2・青葉賞を勝ったゴーイントゥスカイに騎乗する。

ただし、青葉賞の勝ち馬で最後にダービー連対を果たしたのは、2012年にディープブリランテの2着となったフェノーメノである。

佐々木大輔騎手は飛躍のG1初制覇目指す

佐々木大輔騎手は3年前の夏、2年目の見習い騎手として函館と札幌で注目を集めていた。それ以降も着実に上昇曲線を描き、昨年は自己最多の81勝を挙げた。ただ、まだG1勝利はなく、重賞ではこれまでG3を6勝している。

それでも、22歳の佐々木には日本ダービーでも十分に戦えるライヒスアドラーがいる。シスキン産駒の同馬には、ここまで全4戦で騎乗。前走の皐月賞でも、後方から脚を伸ばして3着に入った。勝利となれば、着実に存在感を高めてきた佐々木騎手のキャリアをさらに大きく押し上げるものになる。

坂井瑠星騎手、日本ダービーでバースデー勝利なるか

坂井瑠星騎手は佐々木騎手より数歳上で、フォーエバーヤングとのコンビで世界各地の大舞台を勝ってきた。それでも、ダービー当日に29歳を迎える坂井騎手は、まだクラシック初制覇を待っている。

ダービー勝利に最も近づいたのは昨年だった。勝ち馬のクロワデュノールに先に抜け出される形となり、坂井の騎乗したマスカレードボールは追い込んだものの2着。その後、マスカレードボールはクリストフ・ルメール騎手を背にG1・天皇賞秋を制した。

今年、坂井騎手が騎乗するのはジャスティンビスタ。同馬は、昨年12月のG1・ホープフルステークスで8着に敗れて以来の実戦となる。間隔は長く、休み明け初戦がダービーというのは決して理想的ではない。それでも今年は、坂井騎手の誕生日に幸運が巡ってくるかもしれない。

デイヴィッド・モーガン、Idol Horseのチーフジャーナリスト。イギリス・ダラム州に生まれ、幼少期からスポーツ好きだったが、10歳の時に競馬に出会い夢中になった。香港ジョッキークラブで上級競馬記者、そして競馬編集者として9年間勤務した経験があり、香港と日本の競馬に関する豊富な知識を持っている。ドバイで働いた経験もある他、ロンドンのレースニュース社にも数年間在籍。これまで寄稿したメディアには、レーシングポスト、ANZブラッドストックニュース、インターナショナルサラブレッド、TDN(サラブレッド・デイリー・ニュース)、アジアン・レーシング・レポートなどが含まれる。

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