日曜日に東京競馬場で行われたG1・天皇賞秋は、ダノンデサイルが圧巻の競馬で完勝を収めた。大外枠からの同レース制覇は、2003年のシンボリクリスエス以来となった。
戸崎圭太騎手が騎乗した4番人気のダノンデサイルは、17番枠から好スタートを切り、後方2番手で脚をためた。
大外から一気に進出して直線へ向かうと、残り200mを残した地点で先頭へ。上がり3ハロン32.9秒の末脚を繰り出し、追い込んだネブラディスクを2馬身半差で退けた。さらに3/4馬身差の3着にレガレイラが入った。
戸崎はレース後のインタビューで、大外枠に入ったことで作戦の変更を迫られたと説明した。
「枠順を見たときは驚きましたけども、いただいた枠で頑張ろうというところで、先生とも何回か作戦を変えました」
「この馬はやっぱり最後の脚にすごいものがありますし、リズムを大事にすればそこが出るんじゃないかというところで、ポジションはあまり決めつけずにリズムだけを重視していきました」
「少し仕掛けが早くというか、先に抜け出してしまったので、もっとやりようはあったかなと思うんですけど、本当に、この馬の強さを見せられたことが一番うれしいです」
ダノンデサイルにとっては、これが待ちに待ったG1通算3勝目となった。エピファネイア産駒の同馬は、2024年の日本ダービー、2025年のドバイシーマクラシックを制したものの、その後はG1の頂点から遠ざかる日々を送っていた。
昨夏の英インターナショナルステークスでは5着に敗れ、その後はジャパンカップ、有馬記念、大阪杯、宝塚記念で相次ぐ3着惜敗。天皇賞秋に至るまで、4戦連続でG1・3着が続いていた。
一方、1番人気のクロワデュノールは、最内枠から距離ロスなく運んだものの、直線で進路が狭くなり5着。連覇を狙ったマスカレードボールは11着だった。
戸崎は2週間前の秋華賞をモンローウォークで制したのに続き、JRAのG1通算16勝目を挙げた。
ダノンデサイルを管理する安田翔伍調教師は、ピューロマジックで制したスプリンターズステークスに続き、JRAのG1通算3勝目を挙げた。戸崎、安田師ともに天皇賞は初制覇となった。
今後は11月29日のジャパンカップ(2400m)と12月27日の有馬記念(2500m)が、有力な目標となる。ダノンデサイルは昨年、両レースで3着に入っている。