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ジョセフ・オブライエン調教師はすでにメルボルンカップを2度制している。それでも、11月の第1火曜日にフレミントンで行われる「国の動きを止めるレース」と称されるこの一戦で、3勝目を挙げたいという意欲は今も衰えていない。

3200mのハンデ戦に向けた斤量が木曜日に発表された時、メルボルンは昼時、同師の拠点があるキルケニーは未明だったが、その意欲ははっきりと伝わってきた。

豪州で最も有名なレースに向け、ジョセフ・オブライエン厩舎の出走候補11頭のハンデが決まった。そのうち6頭は、現時点で24頭の出走枠に入る順位にいる。さらに、現時点で24頭の出走圏外にいる候補のうち4頭もすでに出国前検疫に入っており、早めに現地入りして出走順位を上げるためのレースに臨める態勢を整えている。

ジョセフ・オブライエン師はIdol Horseに対し、「コーフィールドカップに向かう可能性が高いのは、スターフォードとオムニマンの2頭です。キズリャルとスモールフライは、ジーロング競馬場かフレミントン競馬場で走らせることを検討しています」と語った。

コーフィールドカップを勝てば、メルボルンカップの出走枠が保証される。G1・コックスプレート、G2・ムーニーバレーゴールドカップ(今年はフレミントン競馬場で開催)、G3・ジーロングカップも同様だ。

同師が「今からレース当日までに、越えなければならない関門はいくつもあります」と語る通り、道のりはまだ長い。

それでも現状では、ジョセフ・オブライエン師が、強力なメルボルンカップ遠征陣を率いて豪州入りする可能性は高い。1厩舎が送り込む海外勢として、史上最も層の厚い布陣になるかもしれない。

「ええ、楽しみです。ただ、幸運にも大一番へ向かえる良い馬たちに恵まれています。当日は有力馬をそろえて臨めればと思います」とジョセフ・オブライエン師は続けた。

昨年、トニー・マカヴォイ、カルヴィン・マカヴォイ両調教師の管理馬としてメルボルンカップを制したハーフユアーズは、今年は59kgのトップハンデとなり、負担重量の上位4頭を豪州調教馬が占めた。

一方、アイルランドのジョセフ・オブライエン厩舎には有力ステイヤーが揃う。

フランスでの前走、G2・ケルゴルレイ賞を制したディファイアントリー(56.5kg)は出走順位が同率1位。先週土曜日のG1・英セントレジャーを勝ったハイウェイマン(56.5kg)は7位につける。

今年、サウジアラビアとフランスで勝利を挙げたスタディオブマン産駒の実力馬、サンズアンドラヴァーズは、海外調教馬で最も重い57.5kgを課され、出走順位は13番手にランクイン。

G2・カラカップ覇者のトラストユアインスティンクト(57kg)は17位、メルボルンカップの前年2着馬であるグッディートゥーシューズ(55kg)は18位、G1・英ダービー3着後に去勢されたジェームズジェイブラドック(53.5kg)は20位に付ける。

これだけの顔触れがそろえば、ジョセフ・オブライエン厩舎の主戦を務めるディラン・ブラウン・マクモナグル騎手にとっても悩ましい選択になりそうだ。師匠であるトレーナーは、マクモナグルに騎乗馬を選ぶ権利があることを認めた。

「どの馬についても、鞍上はまだ決まっていません。ディラン(マクモナグル騎手)は自分が乗りたい馬を選べます」

そうなると、ハイウェイマンも有力な選択肢に入ってくる。遅咲きの3歳馬は、7月の未勝利戦から3連勝を飾り、この2カ月で一気にクラシック覇者へと上り詰めた。英セントレジャーでは、サフィー・オズボーン騎手が女性として史上初めて英国クラシックを制する歴史的快挙のパートナーとなった。

Saffie Osborne winning the 2026 St Leger aboard Highwayman
HIGHWAYMAN, SAFFIE OSBORNE / G1 St Leger // Doncaster /// 2026 //// Photo by Richard Sellers/PA Images via (Getty Images)

ジョセフ・オブライエン調教師は、「ハイウェイマンは使うごとに良くなっています。もちろん、経験はやや不足していますが、かなりタフな馬だと見ていますし、長距離輸送にも問題なく対応できるはずです」と、今年の英セントレジャー馬について話した。

「現時点では、G1を勝ったばかりのハイウェイマンが実績面で最も目立つのは確かです。ただ、どの馬も有力候補として本番へ向かいます。ローテーションは各馬で異なりますが、いずれにも十分なチャンスがあります」

今年のメルボルンカップには、ミゲル・クレメント調教師が管理する米国のトーニーポート(55.5kg)や、日本のスティンガーグラス(57kg)も参戦する可能性がある。

一方の英国勢では、ワインダークシー(56kg)、エンフジャール(56kg)、ホープウェルロック(54.5kg)が候補に挙がるが、この3頭はいずれも現時点では24頭の出走圏外にいる。

ロジャー・ヴェリアン調教師が管理するエンフジャールはすでにアイルランドで検疫に入り、ハリー・チャールトン調教師が管理するワインダークシーも現在、英国で検疫に入っている。

メルボルンカップの候補馬は、出国前に14日間の検疫を受け、豪州到着後もウェリビーで14日間の検疫を受けなければならない。出発前には四肢末端部のコンピューター断層撮影(CT)または磁気共鳴画像(MRI)検査が必要で、豪州でもレース前に再度CT検査を受ける。

出走までのローテーションを組むだけでなく、こうした要件もすべてクリアしなければならない。

斤量発表後も、出走馬が絞り込まれる登録段階が続く。第1次出走登録は9月29日、第2次は10月13日、第3次は10月26日。枠順抽選が行われる10月31日に、最終的な出走馬が発表される。

2017年にリキンドリング、2020年にトワイライトペイメントでメルボルンカップを制したジョセフ・オブライエン師は、「すべては計画と、その進め方にかかっていると思います」と話した。

「ありがたいことに、これまで何人もの素晴らしいオーナーに支えていただき、良い長距離馬を預かる機会に恵まれてきました。そうした馬たちは年齢を重ねるにつれて、メルボルンカップのようなレースが視野に入ってきます」

「ただ、そこは一頭一頭を見ながら判断していきます」

デイヴィッド・モーガン、Idol Horseのチーフジャーナリスト。イギリス・ダラム州に生まれ、幼少期からスポーツ好きだったが、10歳の時に競馬に出会い夢中になった。香港ジョッキークラブで上級競馬記者、そして競馬編集者として9年間勤務した経験があり、香港と日本の競馬に関する豊富な知識を持っている。ドバイで働いた経験もある他、ロンドンのレースニュース社にも数年間在籍。これまで寄稿したメディアには、レーシングポスト、ANZブラッドストックニュース、インターナショナルサラブレッド、TDN(サラブレッド・デイリー・ニュース)、アジアン・レーシング・レポートなどが含まれる。

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