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サトノレーヴは土曜、欧州遠征の次なる舞台として、ニューマーケット競馬場のG1・ジュライカップに出走する。アジアの宿敵、カーインライジング不在の一戦で、鞍上を任されたのはクリストフ・ルメール騎手。騎乗成績は1戦1勝、無敗記録を伸ばせるか注目が集まる。

ルメールは現在、スイスとフランスで家族と過ごす夏の休暇中だが、7月下旬にアスコット競馬場のG1・キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスで日本のもう1頭の有力馬、マスカレードボールに騎乗し、8月上旬には同地のシャーガーカップにも出場する予定だ。

サトノレーヴのロイヤルアスコット開催でのパートナーだったライアン・ムーア騎手が、クールモアが期待を寄せる3歳スプリンター、ミッションセントラルに騎乗することになったため、堀宣行調教師はジュライカップで再びコンビを組むよう打診。ルメールは快く応じた。

「堀先生からは数カ月前、アスコット後のローテーションがまだはっきりしていない時に、私のところへ連絡が来ました」とルメールはIdol Horseに明かす。「ライアン(ムーア騎手)が乗れない場合、騎乗できるかと聞かれました」

「私はその時期は欧州圏内にいるので、もし騎乗が必要なら連絡してください、どこで走ることになっても駆けつけて乗ります、と答えました」

ルメールがサトノレーヴとコンビを組んだのは一度だけで、3月に左回りの中京競馬場で行われたG1・高松宮記念を制している。ルメールは、ニューマーケットのジュライコースに設けられた広い直線6ハロンの舞台にも、サトノレーヴは対応できると見ている。

「香港のような右回りより、中京のような左回りの競馬場の方が走りやすい馬です。ただ、直線コースでは昨年も、今年のロイヤルアスコットでも非常にいい走りをしています。今年は鼻差の惜敗でしたから」とルメールはサトノレーヴの適性について分析。

「とても真面目な馬なので、長い直線が前にあることは問題ではありません。ジュライコースに適応できる能力について、疑いはありません。日本馬は良馬場を好むことは分かっていますから、暖かく、良い馬場になってほしいですね」

「とても乗りやすく、賢く、穏やかな馬です」とルメールは説明する。「典型的なスプリンター体型で、大きな馬体に太い首をしています。ただ、自信に満ちあふれているタイプではなく、とても落ち着いた馬です」

Satono Reve after winning the Takamatsunomiya Kinen
SATONO REVE / G1 Takamatsunomiya Kinen // Chukyo /// 2026 //// Photo by Grant Courtney

サトノレーヴは今年、シャティン競馬場のG1・チェアマンズスプリントプライズで、過去2年続けてカーインライジングの2着に入っている。

さらに2024年のG1・香港スプリントでも、香港のスーパースター短距離馬に続く3着に入った。その実績の価値を示すように、ロイヤルアスコットのG1・クイーンエリザベス2世ジュビリーステークスでは、2年連続で僅差2着に健闘。今年の挑戦では、英国で頭角を現す新鋭スプリンター、アルメラクに敗れた。

ウィリアム・ハガス調教師は、アルメラクをここまで7戦4勝、2着2回の成績でトップクラスの6ハロン馬に育て上げてきた。シャドウェル生産の4歳馬は、チャンピオンスプリンターへ成長する資質を示している。

「それは土曜に分かることです」とハガス師はIdol Horseに語った。「彼はここに来て良くなっていますから、その成長ぶりを証明できれば、勝負に加われるはずです」

「ただ、スプリント戦は何があるか分かりません。ヴェネチアンサン、サトノレーヴ、それにエイダン・オブライエン厩舎の5ハロン戦を勝った馬、ミッションセントラルもいて、非常に相手関係の厳しい一戦です」

ただし、勝っても負けても、アルメラクがカーインライジングと対戦する可能性は高くなさそうだ。カーインライジングは今年、そしておそらく来年もジ・エベレストへ向かう予定が示されている一方で、ハガス師はシャドウェルのアルメラクについて、当面その道を考えていない。

「まず我々がやるべきことは、この馬を種牡馬にすることだと思います。ですから、関係者が現役続行を望む場合は別として、オーストラリアへ向かうことはないでしょう」

「来年については可能性がないとは言いませんが、オーストラリアへ行く可能性は低いと思います。英国でのローテーションは非常に分かりやすく、モーリスドゲスト賞、ヘイドックスプリントカップ、そしてチャンピオンズデーがあります。6ハロンのスプリンターにとって、とても良い番組構成です」

ハガス師はこのレースに、3歳世代のディビジョンも送り出す。同馬はヘイドックの道悪で、カール・バーク厩舎の牝馬、ヴェネチアンサンに大きく離された2着に終わったものの、アスコットのG1・コモンウェルスカップでは速い馬場を味方に付けて一変。ヴェネチアンサンから僅差の3着に入った。

「ディビジョンは今年まだ勝っていません。ただ、ヴェネチアンサンの2着だった時は、こちらの乗り方が間違っていたと思います。勝ち馬とはかなり差があるように見えました」とハガス師は見通しを語る。「しかし、アスコットではもっとうまく乗れましたし、勝ち切れなかったのは少し不運でした」

デイヴィッド・モーガン、Idol Horseのチーフジャーナリスト。イギリス・ダラム州に生まれ、幼少期からスポーツ好きだったが、10歳の時に競馬に出会い夢中になった。香港ジョッキークラブで上級競馬記者、そして競馬編集者として9年間勤務した経験があり、香港と日本の競馬に関する豊富な知識を持っている。ドバイで働いた経験もある他、ロンドンのレースニュース社にも数年間在籍。これまで寄稿したメディアには、レーシングポスト、ANZブラッドストックニュース、インターナショナルサラブレッド、TDN(サラブレッド・デイリー・ニュース)、アジアン・レーシング・レポートなどが含まれる。

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