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ロイヤルアスコットの主催者側は、カーインライジングの参戦を長期的に待つ構えだ。たとえ実現が数年先になったとしても、その姿勢は変わらない。ただし、ロイヤルアスコットのレース運営・広報ディレクターであるニック・スミス氏は、世界ランキング首位のスプリンターが、2027年のロイヤルアスコット開催へ出走する可能性については否定した。

スミス氏は土曜日、英国のシャーガーカップ選抜チームを発表するため、香港のシャティン競馬場を訪問。その機会を利用し、前日の金曜日にはカーインライジングを管理するデヴィッド・ヘイズ調教師と個別に会談した。

「来年、ロイヤルアスコットで走る可能性はありません」とスミス氏は明かす。

「金曜日にはデヴィッド・ヘイズ師とかなり長時間の話をしました。トレーナーが、再びロイヤルアスコットへ管理馬を送りたいという思いを持っていることは間違いありません」

「ただ、現時点でオーナーが参戦を約束したり、具体的に検討したりできる状況にはありません。それでも、トレーナー側もオーナー側も、ロイヤルアスコット側が招待する意思を持っていることは理解しています」

「ただし、一部で取り沙汰されてきたような巨額の条件や特別な優遇策が提示されるわけではありません。欧州では、そのような形では進められないのです」

カーインライジングは現在、中国本土・広東省にある香港ジョッキークラブ運営の施設、従化トレーニングセンターでリフレッシュ休暇を過ごしている。今季は10月の賞金総額2000万豪ドル(約22億円)のジ・エベレストで連覇への挑戦に臨むローテーションが組まれており、ヘイズ師は以前から、このレースがロイヤルアスコット遠征を実現するうえで最大の障壁になるとの考えを示してきた。

ロイヤルアスコット開催を運営するスミス氏も、その事情は十分理解している。

「最終的には、彼らが組んでいるローテーションを私たちは尊重しています」とスミス氏は語った。

「これまでも常に香港競馬の番組、そしてジ・エベレストが中心でした。彼らはジ・エベレストの出走枠を持っていますし、そこには大きな投資も行われています。それを守る必要があります」

「まだ比較的若い馬ですし、この先もまだまだ競走生活は続きます。もし将来、別の挑戦を考える時が来れば、私たちはいつでも受け入れる準備ができています。ただ、ロイヤルアスコットで走らなければ名馬としての評価が完成しない、などとはまったく考えていません。それは事実ではありません」

将来的に遠征が実現するとすれば、過去にロイヤルアスコット開催で成功を収めたオーストラリア馬と同じように、長期的な準備を経ることになるとスミス氏は説明した。

「もし参戦する日が来るなら、それは長期的なプロジェクトになります。来年ではありませんし、その翌年とも限りません。私の経験では、海外遠征で最も成功してきたのは、かなり前から綿密に計画を立てて進めたケースです。ネイチャーストリップは1年前から計画されていましたし、ブラックキャビアも同様でした」

「この馬の管理方法は、競走馬を長く現役で活躍させるための手本と言えるものです。陣営は、そのために理想的なローテーションを組んでいます」

Luke Middlebrook

ルーク・ミドルブルック、Idol Horseの香港競馬担当。香港競馬の面白さに魅了され、数年間ブログで香港競馬の分析記事を発信、2016年からはシンガポールに移住した。シンガポールではiRace Mediaの専属専門家として8年間活動し、香港競馬とシンガポール競馬の分析や記事執筆を監督していた。

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