スカンジナビアで複数回のリーディングジョッキーに輝いた実績を持つ、エリオネ・チャベス騎手が今春、日本で2ヶ月間の短期免許を取得する。騎乗開始は4月下旬、地方競馬の大井競馬場に拠点を置く予定だ。
ブラジル出身のチャベスは2009年5月からスウェーデンに拠点を置いているが、騎手キャリアの原点は母国ブラジルのブラジリア、ゴイアナ、そしてサンパウロだった。これまで、シンガポール、アメリカ、オーストラリア、ドイツ、イタリアでも騎乗経験があり、現在はドバイで騎乗している。
チャベスは、2023年4月にマンダリンヒーローをカリフォルニアへ遠征させ、世界的な注目を集めた藤田輝信厩舎に所属する予定だ。当時の遠征では、G1・サンタアニタダービーで鼻差の2着に健闘し、ダート競馬の本場で予想外の反響を呼んだ。
「オーストラリア競馬で乗っていた時、日本人の友人でジョッキーのノジ(富沢希騎手)に出会いました。彼に連絡を取るのを手伝ってもらい、履歴書を送ったんです」と、チャベスは滞在先のメイダン競馬場でIdol Horseに語った。
藤田師に連絡を取り、短期免許の申請を行った後、大井から騎乗免許を得られるという吉報が届いた。大井競馬場は“東京シティ競馬”や“トゥインクルレース”のブランディングでも知られる、地方競馬を代表する競馬場だ。
「受け取ったメッセージでは、今回の短期免許は2か月間だと説明されました」
「友人のライアン・クアトロ騎手は、よく大井で乗っているのですが、行くたびに『挑戦した方がいい』と言ってくれています。私自身はまだ行ったことがないですが、行ってみるのが楽しみですし、帰国するまでに何勝か挙げられたらと思っています。このチャンスをいただけて、本当に嬉しいです」

42歳のチャベスはスウェーデンで数多くの主要レースを勝利している。G3・ストックホルム大賞は3勝を挙げ、直近では昨年6月、アドミラルデヴェガで勝利を挙げている。2022年3月から6月にかけてはアメリカで騎乗し、オークローンパーク、ガルフストリーム、タンパベイダウンズ、モンマスパークで62回騎乗して7勝を挙げた。
また、サンパウロではジョアン・モレイラ騎手と同時期に騎乗していた経験もあり、両者はまだ若手時代だったという。チャベスはYouTubeを通じて、モレイラがシンガポールと香港で見せた活躍も追いかけていた。
2016年、短期免許を取得してシンガポールで騎乗するよう勧めたのもモレイラだった。
「日本や香港の競馬も少し見ていますし、何年か前にサンパウロでジョアン・モレイラと一緒に乗っていました。彼のことはよく知っていますし、素晴らしい騎手です」
「私はアメリカ、シンガポール、オーストラリアで冬の期間に3回、ドバイも2回ほどと、いろいろな場所へ乗ってきました。旅をして、違う場所や違う競馬場で経験を積むのが好きなんです」