日曜の香港クラシックカップはランキングを再び大きく動かし、香港ダービー戦線は評価が定まってきた馬もいれば、かえって判断が難しくなった馬もいる状況となった。
香港ダービーまで3週間というタイミングで、新たな首位候補も浮上している。
先週日曜の香港クラシックカップは、香港ダービー戦線という観点では答えを示したというより、むしろ疑問を増やす一戦となった。
前回ランキングで明確に上位だったリトルパラダイスとナンバーズが上位に入れず、トップ14は大きく入れ替わった。
このリストは、Idol Horseの香港競馬エキスパートパネルによる合議で選んだトップ14である。ランキングは、最終出走馬の確定メンバー発表後に更新し、さらにレース前の枠順抽選後にも改めて更新する。
1. インヴィンシブルアイビス ↑
前回順位: 5
調教師: マーク・ニューナム
レーティング: 94
香港成績: 9: 4-3-1
インヴィンシブルアイビスが香港クラシックカップで2着に入り、首位に返り咲いた。香港クラシックマイル6着について、マーク・ニューナム調教師は早々に問題視していなかったが、結果的にその判断が正しかった。
調教師が最も評価したのは、内枠からいつもより前めの位置で運び、1800mの終いでしっかり伸び切った点にある。この走りは、香港ダービーへ向けた重要な材料になりそうだ。次も内枠なら同様の戦術が見込まれる。外枠なら、後方からの競馬になる可能性が高い。

2. ナンバーズ ↓
前回順位: 1
調教師: フランキー・ロー
レーティング: 100
香港成績: 4: 2-0-1
ナンバーズは香港クラシックカップでの4着が響いて首位は譲ったが、内容自体は決して悪くない。香港ダービーへ向けて状態は良さそうで、ここで評価を落とす必要もないだろう。
先行する走りで展開に興味深い変化をもたらし、レースは締まった流れになった。ただ、その分だけ終いが甘くなり、残り100mで人気薄の僚馬に差し切られた。
3. ストーミーグローヴ (NEW)
前回順位: ランク外
調教師: フランキー・ロー
レーティング: 98
香港成績: 7: 2-1-1
大穴評価からの香港クラシックカップ制覇により、一気に香港ダービー戦線の有力馬へ浮上した。外枠から後方に控え、ハリー・ベントレー騎手を背にスムーズに運び、直線で鋭く差し切って1馬身差の勝利を挙げた。
上位のライバルの中には、香港ダービーへ向けて戦術変更の余地がある馬もいる。一方でベントレーは、この馬のポイントは「しっかり力を抜かせること」だと見る。以前、前寄りで運ぼうとした際は終いが鈍ってしまったため、今回は徹底してリラックスさせることが重要だと語る。
4. リトルパラダイス ↓
前回順位: 2
調教師: ジミー・ティン
レーティング: 103
香港成績: 10: 6-1-1
香港クラシックマイルの圧勝でスター候補と一躍目されたが、香港ダービーへ向けた評価には陰りが出た。
4歳二冠目の香港クラシックカップでは、ヴィンセント・ホー騎手を背に出遅れ、道中は掛かり気味になり、結果は8着に終わった。これは過去20年で、香港クラシックマイルの勝ち馬が次戦の香港クラシックカップで記録した最悪の着順となった。
他に上位4着以内を外した例は、2023年のヴォイッジバブルと2009年のサムズアップの6着のみだ。
ジミー・ティン師は、リトルパラダイスが「ゲートの中で後ろにのけ反っていた」と説明し、ホーがスターターにゲートを待たせるよう求めたものの、対応が間に合わなかったという。加えて、レース前の馬が普段より神経質だった点にも触れた。
5. パッチオブコスモ ↑
前回順位: 6
調教師: マンフレッド・マン
レーティング: 89
香港成績: 14: 5-0-1
順位をひとつ上げ、香港ダービーへ向けて良い流れに乗ってきた。長期離脱明け、惨敗に終わった香港クラシックマイルから切り替え、香港クラシックカップではディラン・ブラウン・マクモナグル騎手への乗り替わりで9番手付近から鋭い追い込みを見せた。

6. トップドラゴン ↑
前回順位: 7
調教師: クリス・ソー
レーティング: 87
香港成績: 13: 3-4-2
香港クラシックカップは回避し、旧正月開催のマイル戦・イヤーオブザホースカップへ回った。直線入口で前が詰まり、直線でも進路取りに苦労しながら2着。香港クラシックマイルでも直線で不利を受けて勢いを削がれ、5着に終わっていた。
クリス・ソー師は、香港ダービーは依然として選択肢だと語る。レーティング的には出走条件を満たしており、次走で香港ダービーへ向かう可能性もある。今季はこの世代相手に安定して走れており、仮に出走しても場違いではない。
7. ビューティーボルト ↓
前回順位: 4
調教師: トニー・クルーズ
レーティング: 88
香港成績: 9: 2-3-2
香港クラシックマイルは先行策から粘って3着と内容が良かった。ただ距離が延びた香港クラシックカップでは戦術を変え、中団でじっくり運ぶ形に。直線では伸び負けて7着に終わり、キャリアで初めて5着以下となった。懸念は、香港ダービーの2000mが守備範囲かどうかだ。
8. ダズリングフィット ↑
前回順位: 10
調教師: デヴィッド・ユースタス
レーティング: 80
香港成績: 11: 3-1-2
香港ダービーへ向けて軌道に乗っていることを示し、香港クラシックカップの内容で出走圏内を確保した。道中は先行勢の外を回され続けながらも、最後まで踏ん張って5着。勝ち馬から3馬身差なら十分だ。
9. エンブレイゾン (NEW)
前回順位: ランク外
調教師: コディ・モー
レーティング: 88
香港成績: 8: 5-1-0
今季はまさに勝ち星を量産しており、香港クラシックカップ当日までシーズン6戦5勝。レーティングも39ポイント上げた。ただし、その勝ち上がりは1200mと1400mに集中している。距離への不安を抱えたまま、いきなり香港ダービーへ向かう形になるのが悩ましい。
同日に行われたクラス2の1800m戦へ出て結果を残していれば、レーティング担当者への印象も含めて、より説得力のある立場になっていたはずだ。
10. スーパーエクスプレス ↑
前回順位: 14
調教師: ジョン・サイズ
レーティング: 76
香港成績: 7: 2-5-0
先日の日曜開催が今季4戦目。通算では7戦して一度も馬券圏内を外しておらず、しかもレースぶりはまだ完成途上に見える。その点が、先々を考えると興味深い素材だ。
ただ現時点のレーティングでは、香港ダービーのボーダーに届くかは微妙だろう。それでも、前哨戦で勝ち、さらに内容の濃い勝利が欲しい。そうなれば一気に候補として話題の中心に入ってくる。

11. ポープコディ (NEW)
前回順位: ランク外
調教師: ミー・ツイ
レーティング: 76
香港成績: 15: 1-1-1
香港ダービー候補として、目を引く実績や格はない。ただ、クラシックカップでの差し脚は収穫で、後方寄りから追い込んで6着まで詰めた内容は前向きだ。
ジェームズ・オーマン騎手は、この内容で出走メンバーに入れることを願い、距離が200m延びるのもプラスに働くと見ている。
12. セラフガブリエル
前回順位: ランク外
調教師: デヴィッド・ユースタス
レーティング: 79
香港成績: 3: 0-1-0
ユースタス厩舎のもう一頭の香港ダービー候補にとって、時間は残り少ない。前走は香港ダービーと同距離で12着に敗れ、かなり早い段階から手応えが苦しくなっていた。ここからの巻き返しが必要だ。
さらに次走に向けては、裁決委員が求めるバリアトライアルをクリアし、出走許可を得なければならない。香港ダービーへの道は、ますます狭くなっている。
13. ポケッティング (NEW)
前回順位: ランク外
調教師: デヴィッド・ユースタス
レーティング: 未定
香港成績: 0: 0-0-0
ユーロンは香港に新しい馬を送り込んだが、現時点ではまだ知られていない存在だ。オーストラリアからの移籍馬で、初めての追い切りは2月23日。出走許可を得るには、まずバリアトライアルをこなす必要があるが、香港ダービーを目指す意向ははっきりしている。
デヴィッド・ヘイズ師はIdol Horseに、バリアトライアルは木曜に行い、その結果が香港ダービー挑戦の可否を左右すると語った。主催者側も、陣営が先週、14万香港ドルの追加登録料を納付したことを確認している。
豪州ではリチャード&ウィル・フリードマン厩舎が管理していたセン馬で、通算17戦5勝、2着・3着は合計で5回。注目材料が一つある。ナンバーズを下して、G2・タロックステークスをダービーと同距離で勝っている点だ。
14. ジュノープライド (NEW)
前回順位: ランク外
調教師: ジョン・サイズ
レーティング: 81
香港成績: 15: 3-6-3
ジョン・サイズ厩舎のもう一頭で、これまで1400mを超える距離を走っていないが、堅実な戦績を積み上げてきた。
今季は5戦でおよそ135ポンド(約61.2kg)前後の斤量を背負い続けていたが、香港クラシックカップ当日のクラス2では119ポンド(約54.0kg)まで一気に軽くなり、終いの伸びでエンブレイゾンに迫った。
