競馬場: 阪神競馬場
距離: 2200m
総賞金: 6億5100万0000円(約420万米ドル)
G1・宝塚記念は、JRA・春のG1シーズンを締めくくる一戦であり、毎年2つ行われるファン投票によるグランプリ競走のひとつだ。もうひとつは、12月に中山競馬場で行われるG1・有馬記念である。
1960年の創設以来、日本競馬を代表する名馬たちがこのレースを制してきた。ディープインパクト、グラスワンダー、テイエムオペラオー、オルフェーヴル、ゴールドシップ、リスグラシュー、クロノジェネシス、イクイノックスも、その歴代勝ち馬に名を連ねる。
クロワデュノール「春古馬三冠」へ快進撃は続くか?
クロワデュノールはこの春、日本の古馬戦線で中心的な存在となった。2000mのG1・大阪杯と3200mのG1・天皇賞春を勝ち、ここまで2戦2勝。ここに宝塚記念を加えることができれば、昨年のダービー馬は年度代表馬の座をほぼ確実にするだけでなく、最高峰の競走馬としての評価を確かなものにする道へ、大きく踏み出すことになる。
昨年の凱旋門賞では道悪に苦しんだが、その雪辱を期して今年後半に欧州へ戻るかはまだ分からない。ただ、この宝塚記念を勝ち、シーズン序盤から古馬戦線のライバルたちを上回る力を改めて示せば、クロワデュノールはどの舞台へ向かっても、警戒すべき存在であることを証明することになる。
大物G1馬2頭がカムバック
今年の宝塚記念は、近年の日本競馬を彩ってきたスター2頭、実力牝馬のレガレイラと皐月賞馬のミュージアムマイルが、予定より遅れて戦列に戻る場でもある。両馬は春先に予定していた出走予定を回避しており、これが年明け初戦となる。
レガレイラは2歳G1で牡馬を退けた後、クラシック戦線では思うような結果を残せなかったが、2024年の3歳シーズンをG1・有馬記念の鮮烈な勝利で締めくくった。4歳で復帰した後はG1・エリザベス女王杯を制し、その2025年シーズンの最後には有馬記念で堅実に4着へ入った。
その12月のグランプリで、レガレイラに先着して勝利したのがミュージアムマイルだ。同馬の3歳シーズンには、G1・皐月賞とG2・セントライト記念の勝利に加え、G1・天皇賞秋での接戦の2着もあった。
実績十分のこの2頭が再び戦線に戻ることで、今年の宝塚記念はとりわけ質の高い一戦となる。クロワデュノールが連勝を伸ばすには、自身の最高の走りを示さなければならない。


武豊騎手、安田記念からの連勝狙う
武豊は前週の安田記念で、日本のG1を制した最年長騎手として歴史を作った。宝塚記念では、メイショウタバルとのコンビで同レース連覇を狙う。
メイショウタバルにとっても、歴史に名を刻めるかが懸かる一戦になる。宝塚記念を2度制した馬は過去に2頭しかおらず、同馬は史上3頭目を目指す。過去にこの偉業を達成したのは、2013年と2014年のゴールドシップ、2020年と2021年のクロノジェネシスだ。
武豊自身も、このレースをすでに5勝している。同一年に安田記念と宝塚記念を制した直近の騎手は2015年の川田将雅で、安田記念をモーリス、宝塚記念をラブリーデイで勝っている。
レガレイラ、2歳・3歳・ 4歳、そして「5歳」でG1制覇なるか
レガレイラは2歳、3歳、4歳でG1を勝っており、名馬だけが名を連ねる記録に手が届く位置にいる。5歳初戦となる宝塚記念で勝てば、日本競馬史上8頭目となる4シーズン連続G1制覇を達成する。すでにこの記録を達成している7頭は、メジロマックイーン、メジロドーベル、アグネスデジタル、ウオッカ、ブエナビスタ、ゴールドシップ、ドウデュースである。
ダノンデサイル「あと一歩」の差を埋められるか
今年の宝塚記念にさらに厚みを加えるのが、2024年の日本ダービー馬、ダノンデサイルだ。2025年3月のG1・ドバイシーマクラシック以降は勝利から遠ざかっている。
近3走はジャパンカップ、有馬記念、大阪杯でいずれも3着。5歳となった今も高い能力を保っていることは示しているが、勝ち切るには、ドバイで見せた水準まで再びパフォーマンスを引き上げる必要がある。