10月、アスコット競馬場の英チャンピオンステークスを制したカランダガンは、この勝利によってワールドベストレースホースの称号を手にした。さらに1か月後、ジャパンカップも制したことで、JRAを代表する国際競走もまた、英チャンピオンステークスと並ぶ評価を得た。
ジャパンカップは近3年で2度目となるワールドベストレースに選ばれ、英チャンピオンステークスは今回が初の選出となった。
フランシス=アンリ・グラファール厩舎のカランダガンはこれに加え、欧州の真夏を代表する定量戦、G1・キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスや、G1・サンクルー大賞を制覇。シーズンを通して、圧倒的な強さを誇ってきた。
アガ・カーンスタッドの自家生産馬である同馬は、年末の時点で130のレーティングを記録。国際競馬統括機関連盟(IFHA)が毎年発表するワールドベストレースホースランキングで、騸馬として史上初めて首位に立った。なお、フランス競馬界を代表するもう一頭の騸馬、シリュスデゼーグルが過去に記録したレーティング131には、わずか1ポンド差で及ばなかった。
年間最終リストで2位タイと評価された5頭には、香港短距離王のカーインライジング、日本馬として初めてG1・BCクラシックを制したフォーエバーヤング、G1・ケンタッキーダービー馬のソヴリンティ、ジャパンカップ2着馬のマスカレードボール、そして10ハロン路線で実績を残したオンブズマンが含まれる。
カランダガンは、これらの5頭を2ポンド上回る評価を獲得し、2025年の年間首位に立った。

カーインライジングは、レーティング上は公式に世界最強スプリンターとなり、香港調教馬として史上最高のレーティングを記録した。
豪州の名スプリンター、ブラックキャビアの最高レーティングは2013年に記録した130だが、カーインライジングが今回獲得した128は、その数値に2ポンド差まで迫る。ブラックキャビアは同年、トレヴと並んで年間首位タイに輝いている。
また、カーインライジングが獲得した128のレーティングは、日本最強スプリンターと評されるロードカナロアの記録に並ぶ数値でもある。ロードカナロアも2013年、年間ランキングで5位にランクインしている。
ブラックキャビアは2012年にもレーティング130を獲得し、年間リストで同率3位となっている。この年はフランケルが歴代最高の140を記録し、シリュスデゼーグルがキャリア最高の131で2位に入っている。
カランダガンはジャパンカップも勝利しているが、ジャパンカップウィナーが同年のワールドベストレースホースを獲得した例は、2023年のイクイノックス(レーティング135)以来となる。
2025年のジャパンカップと英チャンピオンステークスは、上位4頭までのレート平均値に基づき、どちらも126.25というレーティングを記録した。
2025 ロンジン・ワールドベストレースホースランキング
| ランキング | 馬名 | レーティング | 調教師 | 調教国 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | カランダガン (IRE) | 130 | フランシス=アンリ・グラファール | フランス |
| 2 | フォーエバーヤング (JPN) | 128 | 矢作芳人 | 日本 |
| 2 | カーインライジング (NZ) | 128 | デヴィッド・ヘイズ | 香港 |
| 2 | マスカレードボール (JPN) | 128 | 手塚貴久 | 日本 |
| 2 | オンブズマン (IRE) | 128 | ジョン&タディ・ゴスデン | イギリス |
| 2 | ソヴリンティ (USA) | 128 | ウィリアム・モット | アメリカ |
| 7 | ダリズ (FR) | 127 | フランシス=アンリ・グラファール | フランス |
| 7 | ロマンチックウォリアー (IRE) | 127 | ダニー・シャム | 香港 |
| 7 | シエラレオーネ (USA) | 127 | チャド・ブラウン | アメリカ |