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フランシス・ルイ調教師は、10月26日のG2・プレミアボウル(1200m)に向けて、5歳馬のパッキングハーモッドを距離短縮して使う方針であることを明かした。また、厩舎の主力馬たちの次走プランについても明かしてくれた。

昨季、4歳シーズンは4勝とG3での入着を果たしたパッキングハーモッドは、このレースで昨年10月以来のスプリント戦へと回帰。来週のG2・シャティントロフィーは “豪華メンバー” が想定されるため、ルイ師はここを回避して短距離を試す構えだ。

「もう一度1200mで試してみようと思いました」とルイ師はIdol Horseにコメント。

「(シャティントロフィーは)ヴォイッジバブルも出てきますし、かなりタフな一戦に見えます。プレミアボウルの方がメンバーは少し楽に見えるので、どうでしょうかね」

ラッキースワイネスは前走、日本遠征で出走したG1・スプリンターズステークスでは期待を裏切る結果に終わったが、マンフレッド・マン師はプレミアボウル参戦を「まだ未確定」としている。また、カーインライジングは来週のG1・ジ・エベレスト出走後もすぐには帰国しないため、ルイ師はパッキングハーモッドが “穴場の一戦” で素質を活かせると見ている。

「以前からスピード能力の高さは示していましたし、前走(1400mの)G3・セレブレーションカップも良い内容でしたから」と同師。

パッキングハーモッドは想定段階でヴォイッジバブルやマイウィッシュらが顔を揃えるシャティントロフィーには向かわないが、ルイ師は同レースに2頭を投入すると明言。昨年の香港ダービー馬・キャップフェラと、レーティング111のコパートナープランスが出走する。

「レースは2頭出しで行きます。キャップフェラが出走するのと、コパートナープランスは前回(G3・セレブレーションカップ)で好走しています。今回は距離を伸ばしてマイルに挑戦します」

2023/24シーズンのリーディングトレーナーである同師は、厩舎の代表馬であるチェンチェングローリーを、11月9日のG3・ササレディースパース(1800m)に向かわせる方針も表明。5歳の同馬は先月、遠征先のG3・コリアカップ(韓国・ダート1800m)で、ジェリー・チョウ騎手を背に2着に入っている。

「韓国から戻ってからも状態は良いです」とルイ師。「ササレディースパースはこの馬に合ったレースだと見ています。昨シーズンは1800mでも勝っていますし、好走を期待しています」

一方で、レーティング109のパッチオブシータについては、G3・セレブレーションカップでの6着後に「小さなアクシデント」があり、しばらく戦列を離れる見込みだと明かした。

ジャック・ダウリング、Idol Horseの競馬ジャーナリスト。2012年、グッドウッド競馬場で行われたサセックスステークスでフランケルが圧勝する姿を見て以来、競馬に情熱を注いできた。イギリス、アメリカ、フランスの競馬を取材した後、2023年に香港へ移る。サウス・チャイナ・モーニング・ポスト、レーシング・ポスト、PA Mediaなどでの執筆経験がある。

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