ジョアン・モレイラ騎手が、7年ぶりにエイブルフレンドと再会した。月曜日、旧友と感動の再会を果たしたモレイラは大喜びの様子だった。

エイブルフレンドは現在、オーストラリア・シドニーから車で向かって3時間ほどの場所にある、ハンターバレーのトゥランガファームで余生を送っている。自身が生まれ育ったのもこの牧場のため、彼の故郷でもある。

かつてのライバル、モーリスはシャトル種牡馬としてアローフィールドスタッドで供用されているが、この牧場とは3キロほどしか離れていない。

「健康で幸せな生活を送っているようで良かったです。大事にされているようで嬉しいです」と、モレイラはにこやかにエイブルフレンドを撫でながら話す。

今回のモレイラの訪問には、牧場のマネージャーを務めるジョン・ラムジー氏、妻のエリン氏、そして4歳の娘であるミアちゃんが立ち会った。

Joao Moreira reunites with Able Friend
JOAO MOREIRA, ABLE FRIEND / Turranga Farm, NSW // 2024 /// Photo by Idol Horse
Joao Moreira reunites with Able Friend
JOAO MOREIRA, ERIN RAMSEY, ABLE FRIEND, JOHN RAMSEY, MIA RAMSEY / Turranga Farm, NSW // 2024 /// Photo by Idol Horse

15歳を迎えたエイブルフレンドは、引退馬や牛の相棒と共に放牧地で暮らしている。その引退馬というのが、かつてオーストラリアのカントリー競馬で走っていた騸馬のバレランバンディットだ。

「エイブルフレンドは時々牛を追いかけたりして遊んでいますよ」とラムジー氏は明かす。

「ダムの周りを散歩して涼んだりするのも好きなようです。良い放牧地を用意できました。毎日彼の様子を見て、6週間ごとの蹄の手入れも欠かしません」

モレイラは放牧地で30分間の再会を楽しみ、G1を4勝した愛馬との思い出をいくつか振り返った。

「一番の思い出は2014年の香港マイルです。本当に完璧な走りで、自分をリードしてくれるかのようなレースでした。あれは素晴らしかったです」

Joao Moreira and Able Friend
ABLE FRIEND, JOAO MOREIRA / G1 Hong Kong Mile // Sha Tin /// 2014 //// Photo by Kenneth Chan

モレイラがエイブルフレンドと最後に会ったのは2017年、シャティン競馬場で行われた引退式の時だった。

「彼に会えて感動しました。オーナーの故コーネル・リーさん、妻のティサさん、娘のシャーメインさんはこの馬のことを大切にしていたので、今でもしっかり世話をされているだろうなとは思っていました。ですが、当時は彼にもう一度会える日が来るかどうか、本当に分からなかったですから」

マイケル・コックス、Idol Horseの編集長。オーストラリアのニューカッスルやハンターバレー地域でハーネスレース(繋駕速歩競走)に携わる一家に生まれ、競馬記者として19年以上の活動経験を持っている。香港競馬の取材に定評があり、これまで寄稿したメディアにはサウス・チャイナ・モーニング・ポスト、ジ・エイジ、ヘラルド・サン、AAP通信、アジアン・レーシング・レポート、イラワラ・マーキュリーなどが含まれる。

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