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「有力馬が続々始動」ジ・エベレスト2026:有力候補パワーランキング(9月10日更新版)

カーインライジングへの挑戦権をつかむのはどの馬か。Idol Horseのエキスパート陣が、今年のジ・エベレストを見据える有力スプリンターをランキング形式で評価する。

「有力馬が続々始動」ジ・エベレスト2026:有力候補パワーランキング(9月10日更新版)

カーインライジングへの挑戦権をつかむのはどの馬か。Idol Horseのエキスパート陣が、今年のジ・エベレストを見据える有力スプリンターをランキング形式で評価する。

カーインライジングとの差は縮まらなかった。むしろ広がった。

カーインライジングは日曜日にシャティン競馬場で復帰し、自らのコースレコードを1秒近く更新した。誰が王者に次ぐ存在なのか、誰が出走枠にふさわしいのか、誰の評価が上向いているのか。1週間前にIdol Horseのエキスパート陣が議論したすべての問いが、今やはるかに濃くなった王者の影に隠れている。

その下では、豪州の春競馬が熱を帯び、序列も徐々に形を成しつつある。

テンプテッドは休み明けのコンコルドステークスで鮮烈な走りを披露。マイグラディオラはモイアステークスでついにG1初制覇を果たした。ヘッドウォールは1年ぶりに復帰し、1番人気馬にクビ差まで迫った。

一方、前回のランキングからは2頭が姿を消した。ギガキックはモイアステークスで大差敗北、ペンブリーはG2・フューリアスステークスで期待を裏切る結果に終わり、G1・クールモアスタッドステークス挑戦に向けてひと息入れられている。

王者を追う挑戦者たちを、Idol Horseのエキスパートたちはどう評価したのか。最新ランキングを紹介する。

1. カーインライジング –

馬齢/性別: 6歳騸馬
調教師: デヴィッド・ヘイズ
戦績: 24:22-2-0
主な勝ち鞍: G1・ジ・エベレスト(2025年)

今回も全員一致の首位であり、その差は縮まるどころか広がった。

G3・香港特区行政長官盃では逃げ切って21連勝を達成。2着馬のコパートナープランスに7馬身3/4差をつけ、「1:06.11」で駆け抜けた。

シャティン芝1200mで5度目のコースレコードを樹立し、4月のチェアマンズスプリントプライズで自ら記録したタイムを1秒近く短縮。4日前には後肢の打撲を検査するため、5~6時間にわたって獣医師の診察を受けていた中でのパフォーマンスだった。

デヴィッド・ヘイズ調教師は「馬体が大きくなり、強くなり、さらに良くなった」と評価。昨年の同レースでは最後に流したザック・パートン騎手も、今回はゴールまで走らせた。レース後はオーストラリア遠征に向け、ただちに検疫入りした。

評価を担当したある一人は、挑戦者たちが直面する問題をこう表現した。カーインライジングを負かすには序盤で何らかの問題が起き、ライバルと同じ位置まで下がって、そこから末脚を繰り出す展開にならなければならない。しかし、それは最初に配られた5枚でフルハウスが成立するのと同じくらいの確率だ、と。

シェーン・ダイ氏はIdol Horseのコラムで、同じことをさらに率直に記している。実力馬たちの前に、どうしても越えられない壁が立ちはだかっている。以下に、その11頭が並ぶ。

Ka Ying Rising smashed his track record in the G3 HKSAR Chief Executive's Cup Handicap
KA YING RISING, ZAC PURTON / G3 HKSAR Chief Executive’s Cup Handicap // Sha Tin /// 2026 //// Photo by HKJC

2. テンプテッド –

馬齢/性別: 4歳牝馬
調教師: キアロン・マー
戦績: 13:8-2-2
主な勝ち鞍: G1・サラウンドステークス(2026年)

G2・コンコルドステークスでは中団から末脚を伸ばし、ヘッドウォールをクビ差で退けた。キャリアで1000m戦を走るのは、これがわずか2度目だった。同馬を管理するキアロン・マー調教師は次のように話した。

「バリアトライアルと調教の動きから、かなり自信を持って臨みました。それにしても、あの末脚には今でも驚かされます。とにかく切れ味が鋭く、先頭に立つのが早すぎたほどです」

次走は10月3日のG2・プレミアステークスで、その2週間後にジ・エベレストへ向かう。

エキスパート陣全員が、テンプテッドは豪州勢の筆頭格としての地位を確立したと評価している。同時に、日曜日のシャティンでカーインライジングが見せた走りによって、2番手と1番手の差は縮まるどころか、さらに広がったとの見方でも一致した。マー師もそのレースをこう評する。

「カーインライジングの走りを見ました。あちらもさらに良くなっているので、こちらも成長しなければなりません」

3. ゲストハウス –

馬齢/性別: 3歳牡馬
調教師: ミック・プライス&マイケル・ケント・ジュニア
戦績: 5:3-1-1
主な勝ち鞍: G1・ゴールデンスリッパー(2026年)

この春、3歳馬が見せた一走として最も印象的な内容を評価され、3位を守った。

サンドメニコステークスでは、2007年から破られていなかったコースレコードを更新。ゴールデンスリッパー勝ち馬としては1991年以来初めて、この2競走の連勝を達成した。わずかに開いた隙間をこじ開ける厳しい展開を克服しての勝利だった。

共同調教師のミック・プライス調教師とマイケル・ケント・ジュニア調教師は、ゴールデンローズ、ジ・エベレスト、クールモアスタッドステークスの3競走制覇を目標にしており、次に答えを出すべき舞台はゴールデンローズとなる。プライス師自身は、休み明けを一度使ったことで、さらに上向くはずだと見ている。

「まだ良くなるはずです。その分も見込んでいます」

4. ジョリースター –

馬齢/性別: 6歳牝馬
調教師: クリス・ウォーラー
戦績: 22:10-4-4
主な勝ち鞍: G1・TJスミスステークス(2026年)

豪州の現最優秀スプリンターは火曜日、また一つ静かに調整を進めた。

クリス・ウォーラー調教師の本拠地であるローズヒルで、900mのバリアトライアル第1組に出走。内容から得られるものはほとんどなかったが、そもそも何かを測ることが目的ではなかった。

強く追われることなく順調な動きを見せたのは、2週間前のランドウィックでのバリアトライアルと同じだ。その際はジェームズ・マクドナルド騎手が最後まで手綱を持ったまま、5番手の位置を保った。

予定に変更はない。9月19日のG2・ザショーツ(1100m)を経て、1カ月後のジ・エベレストへ向かう。

「休み明けでも本当によく走る馬です」とウォーラー師は話している。

また、下位に並ぶ大半の馬とは異なり、他の出走枠を得るためのアピールではなく、ウォーラー師が保有する枠に入ると見込まれている。レース全体を覆うほどの存在がいても、同師は意に介していない。「1頭を恐れてはいけません」と語った。

6月のロイヤルアスコット遠征にて、クイーンエリザベス2世ジュビリーステークスで3着に入った実績が、この牝馬にそれだけの能力があることを示している。今週の動きによる順位の変動はなかった。

Joliestar winning the 2026 TJ Smith Stakes
JOLIESTAR, JAMES MCDONALD / G1 TJ Smith Stakes // Randwick /// 2026 //// Photo by Jeremy Ng (Getty Images)

5. ニンジャ –

馬齢/性別: 4歳騸馬
調教師: マイケル・フリードマン
戦績: 9:5-1-2
主な勝ち鞍: G2・ホバートヴィルステークス(2026年)

順位を維持し、今や出走することも確実となった。土曜日、フェアウェイ・サラブレッズが保有する出走枠を使って参戦することが決定した。

ジョン・カミレリ氏が生産し、共同馬主でもあることを考えれば驚きはないが、これでニンジャはカーインライジングのライバルの中で最初に正式な出走が決まった馬となった。

火曜日にはローズヒルでバリアトライアルに出走。9月19日のG2・ザショーツでの復帰に備えた。1カ月以上前のG2・ミサイルステークス以来、実戦から遠ざかっている。

2週間前のマイケル・フリードマン調教師の言葉は、今も色あせていない。まずまずのスプリンターを管理する調教師なら、誰もがこの時期にこの舞台を夢見る。そして、その馬がもう一段階成長すれば、夢はさらに大きくなる。

ジ・エベレスト出走の夢はかなった。あとは、ニンジャがもう一段階成長できるかどうかだ。

6. オリーブアナザーデイ ↑1

馬齢/性別: 4歳騸馬
調教師: トム・デイバーニッグ
戦績: 8:6-1-0
主な勝ち鞍: G3・ヒース1100ステークス(2026年)

一つ順位を上げた。連勝を5に伸ばし、陣営も出走枠保有者から関心が寄せられていることは認めているものの、まだ確定には至っていない。

トム・デイバーニッグ調教師は「今はまだ、先のことまで考えないようにします」と、引き続き明言を避けている。

しかし、Idol Horseのエキスパート陣は同師ほど慎重ではなく、全員が7位以内に評価した。出走枠から遠ざかるよりも、参戦を求める声が高まる可能性が最も高い馬だ。

7. バイヴァハト ↓1

馬齢/性別: 4歳牡馬
調教師: クリス・ウォーラー
戦績: 14:4-3-1
主な勝ち鞍: G1・メムジーステークス(2026年)

専門家の評価は大きく割れ、7位とする専門家もいれば、10位とする専門家もいる。

ただし、どちらの評価も理由は同じだ。メムジーステークスではナッシュ・ローウィラー騎手を背に3馬身差で圧勝し、1400mのG1で3勝目を挙げた。しかし、ウォーラー師自身の説明からは、ランドウィックよりも海外遠征や1500mのゴールデンイーグルに意識が向いていることがうかがえる。

コンコルドステークスでテンプテッドがゴドルフィンの明確な第一候補だと裏付けられた今、バイヴァハトが出走枠を得られる可能性は高まるどころか低下した。非常に強い馬だが、別のレースへと向かいつつある。

8. マイグラディオラ NEW

馬齢/性別: 4歳牝馬
調教師: ジョン・マカードル
戦績: 13:3-5-1
主な勝ち鞍: G1・モイアステークス(2026年)

今週、最も大きな飛躍を遂げた。芦毛の牝馬はサンダウン競馬場のG1・モイアステークスで、9.5倍の支持を受けてキャバルリーガールをクビ差で差し切った。1番人気のナチュラルフリングが3/4馬身差の3着に入った。

強豪相手のG1戦線に1年半にわたって戦い、ブラックキャビアライトニングとクールモアスタッドステークスで好走実績を残してきた同馬にとって、これがG1初制覇となった。

ジェイミー・モット騎手は「ゴーサインを出すと、一瞬で反応しました。本当に切れ味の鋭い馬ですし、精神面でも馬体面でも、さらに良くなって戻ってきました」と話した。

この勝利は、危うく実現しないところだった。ジョン・マカードル調教師は、土曜日の朝に雨が降ったため、出走取消を検討していたと認めている。「少し考え直して、本当に良かったです」と振り返った。

エキスパート陣の意見としては、ジャンプアウトと呼ばれる実戦形式の調整で見せた走りはまぐれではなく、週末のレースで実力を証明したと評価。出走枠に空きが生まれれば、今すぐそこへ滑り込む準備が最も整っている馬だと見ている。

9. エンジェルキャピタル ↓1

馬齢/性別: 5歳牡馬
調教師: クリス・ウォーラー
戦績: 17:5-2-2
主な勝ち鞍: G2・オータムステークス(2025年)

今回、最も評価が割れた馬で、7位とする専門家もいれば、11位とする専門家もいる。メムジーステークス以降は出走しておらず、評価をどちらかに定める材料も増えていない。堅実ではあるものの、上位勢を脅かすほどではないという見方に変わりはない。

10着についてベン・メルハム騎手が語った「この馬はあの馬場を嫌がった」という説明も、依然として評価材料に残っている。順位を一つ落としたのは、下にいた2頭が実戦に出て勝利を挙げたからにすぎない。

10. ヘッドウォール NEW

馬齢/性別: 7歳騸馬
調教師: マシュー・スミス
戦績: 19:7-6-4
主な勝ち鞍: G3・コンコルドステークス(2025年)

365日ぶりの復帰戦を経て、ランキングに戻ってきた。昨年は同じレースを制した後、繋部の故障でシーズンを終えた。今回はテンプテッドにクビ差まで迫り、勝ち馬だけでなく2着馬の評価も見直させる走りを披露した。

マシュー・スミス調教師は、その可能性を早くから示していた。

「今シーズンにG1を勝てるかもしれない馬です。もう走れる状態ですし、レースを使いながらさらに良くなるでしょう」

同師は追い切りのたびに、息を詰めて見守ってきた。

問題は、昨春も出走を阻んだものと変わらない。今も出走枠を持っていないのだ。次走はザショーツを予定。どこからも声がかからなければ、プレミアステークス、さらにシドニーステークスが代替目標となる。土曜日の走りを見れば、声をかける枠保有者は現れるだろう。

11. ジミーズスター ↓1

馬齢/性別: 7歳騸馬
調教師: キアロン・マー
戦績: 29:11-5-4
主な勝ち鞍: ラッセルボールディングステークス(2025年)

メムジーステークスで9着に敗れて以来、実戦には出ていない。当時挙げられた敗因も依然として残っている。終始厳しい競馬を強いられ、他馬に寄られ続け、脚を伸ばす機会もなかったというものだ。

エキスパートたちは敗因には理解を示しているものの、実際に評価を戻すまでには至っていない。早急にレースを使う必要がある。追い越していくライバルたちは、言い訳ではなく結果を出しているからだ。

12. レディシェナンドー ↓3

馬齢/性別: 5歳牝馬
調教師: クリス・ウォーラー
戦績: 16:5-4-3
主な勝ち鞍: G1・クールモアクラシック(2025年)

評価が最も大きく割れた一頭だ。今も8位とする意見がある一方、ランキングから完全に外した意見もいる。能力が疑問視されたことは一度もない。G1を3勝し、昨年のジ・エベレストでも7着に入っている。その後も目を見張るほどではないが、堅実に走ってきた。

最大の問題は、レースに出走できるかどうかだ。昨年、レディシェナンドーはジョン・カミレリ氏のフェアウェイ・サラブレッズが保有する枠で出走した。しかし土曜日、カミレリ氏はその枠をニンジャに与えた。

G1・3勝の実績馬ではあるものの、昨年着外だったレースへ臨むにしては、明確な道筋は開いていない。ジョリースターがクリス・ウォーラー師の枠を使う予定である以上、ウォーラー師の保有枠を使う道も閉ざされている。

だからこそ、土曜日にローズヒルで行われるG2・シェラコステークスは、このランキングに名を連ねるどの馬よりも重大な一戦となる。トップハンデを背負い、大外枠からの発走。しかも、アピールすべき出走枠保有者の数は減り続けている。厳しい条件を克服して勝てば、再び候補に浮上する。

IDOL HORSE、多言語で展開するグローバル競馬ニュースネットワーク。

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