クリス・ウォーラーの最新ニュース
18/06/2026
NZの重馬場で磨いた騎乗センス、シドニーの「隠れた実力者」初来日のジェイソン・コレット騎手に取材
まだ覚醒する前のウィンクスに騎乗し、シドニーの競馬界では「隠れた実力者」として知られるジェイソン・コレット騎手が短期免許で来日へ。異国の地で新境地開拓となるか。
アダム・ペンギリー
15/06/2026
【ロイヤルアスコット】ウィンクスからジョリースターへ、ウォーラー調教師を導く「女王陛下」との絆
ウィンクス、ネイチャーストリップ、そしてジョリースター。オーストラリア競馬を代表するクリス・ウォーラー調教師にとって、ロイヤルアスコット開催は故エリザベス女王との特別な記憶が結びつく舞台でもある。
アダム・ペンギリー
05/05/2026
ジ・エベレスト出走枠を巡ってオータムグロー「争奪戦」展開、カーインライジングの対抗馬となるか
連覇を狙うカーインライジングが今年のジ・エベレストでも圧倒的本命と見做される中、出走枠保有者は「対抗馬」を探している。そこで白羽の矢が立ったのが、デビュー11連勝のオータムグローだ。
アダム・ペンギリー
14/04/2026
オータムグロー敗れる サーデリウスがクイーンエリザベスステークスで示した底力
断然人気オータムグローが敗れたクイーンエリザベスステークスで、サーデリウスが波乱を演出した。その勝利は、昨春の無念を抱えてきたサー・オーウェン・グレン氏にとって、何より明確な答えとなった。
アダム・ペンギリー
24/03/2026
【コラム】なぜジェームズ・マクドナルド騎手は勝ち続けるのか、強さの理由を同郷の元騎手が語る
豪州歴代最多のG1勝利記録、それはジェームズ・マクドナルド騎手の通過点に過ぎない。同郷の元名騎手、シェーン・ダイ氏が、その素顔とG1・250勝の大台に届き得る理由を語る。
シェーン・ダイ
クリス・ウォーラーのプロフィールは?
クリス・ウォーラーは、レースに比類ない頭数を送り込む巨大厩舎の舵を取り、勝ち星を量産し続ける調教師だ。
「システムトレーナー」と評されることが多いが、その評価は、馬の扱いの巧みさ、革新性、勝負勘、細部への徹底、さらに競馬への愛情の上に成り立っている。
ウォーラーといえば、まず挙がるのはウィンクスだ。ウィンクスの名声はもはや競馬の枠を超えており、この先ウォーラーが何を成し遂げようとも、「ウィンクスの調教師」という肩書きで呼ばれ続けるだろう。
スタイル面では一貫して「待つ」姿勢を貫き、2歳戦のタイトルを犠牲にしてでも、長期の準備過程を通じて、長く走れる強い馬を作る方針だ。キャリア初期には、転厩してきた古馬の立て直しに秀で、一見すると平凡そうなヨーロッパからの移籍馬を覚醒させる調教師の先駆けとなった。
殿堂入り級の経歴に欠点を見つけるのは難しいが、つい最近まで批評家は、2歳馬での実績不足、海外G1未勝利、メルボルンカップ未勝利を指摘していた。だが、ウォーラーは18か月の間に、それらをすべて達成して見せた。
2021年、ベリーエレガントがメルボルンカップを制して突破口を開き、2022年にはネイチャーストリップがロイヤルアスコットのキングズスタンドSで圧勝。2023年にはシンゾーが2歳戦最高峰G1のゴールデンスリッパーを制し、最後の関門もクリアした。

クリス・ウォーラーの生い立ち
ウォーラーはしばしば、T・J・スミス調教師と比較される。豪州の貧しい地方で育ったスミスは非情さと成功への執念を身につけ、シドニーの調教師タイトルを33年連続で勝ち取った。
2024年時点で、ウォーラーは13年連続でその座にある。ニュージーランド、ヒマタンギ近郊の小さな酪農場で育った彼の生い立ちはスミスほど神話化されていないが、家柄の後ろ盾や資金なしに階段を駆け上がった軌跡は、やはり目覚ましい。
ウォーラーの競馬界での出発点はニュージーランドのフォックストン、パディ・バスティン厩舎での仕事だった。当時はアシスタントトレーナーと遠征主任を兼任していた。
2000年、ローズヒルで管理頭数わずか4頭で厩舎を開業した。2010/11年シーズンにはシドニーのリーディングを初獲得。翌年、T・J・スミス師が37年間保持していたシーズン最多勝記録(156勝)を破り、167.5勝(同着は0.5勝換算)を挙げた。

クリス・ウォーラー厩舎の代表馬
ウィンクス、この馬の多くの人が名は耳にしたことがあるかもしれない。
ウィンクスがどれほど強かったのかを言葉で精一杯説明しようとするより、記録を並べた方がよっぽど早い。ウィンクスは33連勝、G1を25勝し、賞金は2,600万豪ドル超(約26億円)を獲得、オーストラリア競馬の歴代賞金王に上り詰めた。

クリス・ウォーラー、最大の偉業は?
ウォーラーのスタイルを象徴し、そしておそらく他の誰にとっても打ち破るのが最も難しいであろう「個人」の記録は、2017/18年のメトロ開催での189勝だ。その勝利数は、次点のジェームズ・カミングス調教師に95勝という大差を付けての首位だった。
そして、ウィンクスをほぼ4年間に及ぶ33連勝へと導いた、ウォーラーのケアと細部への注意は驚くべき調教成果だ。
競馬では多くのことが上手くいかなくなり得る。ウォーラーはスーパースターをお膳立てしてきたが、彼の代名詞であるケア、忍耐、細部への徹底は、ウィンクスを毎回「勝つ準備ができた」状態で送り出し、そして連勝継続のまま引退を実現させた。
クリス・ウォーラーについて関係者の声
ジェームズ・マクドナルド騎手
「クリスは優れた競馬的思考と卓越した先見性を持っています。馬の使い分けが極めて巧みで、独特の勘所があるんです」
「私は何度かそれに疑問を抱き、痛い目に遭ってきました。彼が馬の狙いをあるレースに定めるのを見て『本当にそれでいいのか?』と思うことがあるんです。ところが結果は彼の読みどおりで、その馬はほとんど毎回のように勝ってしまうんです」
