ザック・パートン騎手は、土曜日にオーストラリアで行われたG1・キングチャールズ3世ステークスでのレイクフォレストの騎乗をめぐり、ウィリアム・ハガス調教師の妻・モーリーン氏が痛烈な批判を繰り広げたことについて「少し戸惑っている」と語った。
モーリーン・ハガス氏は、ロイヤルランドウィック競馬場のG1レースで見せ場なく12頭立ての最下位に終わったレイクフォレストのパートン騎手の騎乗に関して、容赦ない批判を展開した。
水曜日の夜、Racing TVのインタビュー内で「私がこれまでの人生で見た中で、ほとんど最悪の騎乗だったと思います」とコメント。「私はぞっとしました、本当にぞっとしました」と自身の見解を口にした。
「私たちの陣営ははるばる遠征しました。ザック・パートンとは面識もありませんが、まあ、とにかくひどい騎乗でした。あの馬は、騎手がはっきり促して『動かす』必要があるタイプだと誰もが分かっていて、彼にも伝えてあり承知していたはずです。あの騎乗にはガッカリでした」
「彼はただ、まるで『弱々しい』雰囲気で、何もせずに乗っているだけでした。恐ろしい限りですよ。オーナーが多大な遠征費を負担して、私たちははるばる豪州まで行ったのですから」
同日のメインでは世界最高賞金の芝レース、ジ・エベレストを制し、水曜日のハッピーバレー開催では香港競馬史上初の通算1900勝に到達したばかりのパートンだが、モーリーン氏からの容赦ない “毒舌” 批判はとどまる所を知らない。
さらに同氏は、同カード前半のG3・豪セントレジャーステークスで先頭に立ってから7着に失速したサムホーケンズの騎乗について、ワールドベストジョッキーのジェームズ・マクドナルド騎手までも引き合いに出して批判した。
「土曜日にこちらが受けた騎乗と比べると、イングランド、アイルランド、フランスのジョッキーはどれほど上手いのかがよく分かります。本当に最悪、ショッキングな騎乗でした」
なお、モーリーン・ハガス氏は今夏、JRAから岩田望来騎手と坂井瑠星が参加したシャーガーカップでも、同様の “毒舌” 批判を展開。「出場した騎手のレベルが低い。誰とは言わないが、参加する実力が足りない騎手が一人、二人といるのかもしれない」と語っていた。
🗣 "It was about the worse ride I've seen in my entire life"
— Racing TV (@RacingTV) October 22, 2025
It's safe to say that Maureen Haggas was not impressed with the ride that Lake Forest got at Randwick on Saturday. 👇 pic.twitter.com/jGo57UGMAa
これに対しザック・パートン騎手は、冗談を織り交ぜて受け流しつつ、道中後方で運んだレイクフォレストは促しても反応しなかったと説明した。
「正直、この見解には少し戸惑っていますが、そう思う権利は彼女にあります」と、パートンはIdol Horseの取材に語った。
オーストラリアのスポーツメディア『SEN』に出演した際には、「意見を述べる権利は彼女にありますし、助言には感謝します。ただ、私は総賞金2,000万豪ドルのジ・エベレストを見るのに忙しすぎて、まだレイクフォレストのリプレイを振り返る時間がありません」とコメント。
カーインライジングでのジ・エベレスト制覇に触れつつ、自身の “見解” を展開した。
「レースでは勝ち馬のチェオウルフをマークしていました。ついて行く相手としては悪くないと思っていましたが、結果は7馬身差をつけられました。全体のペースが上がった途端、私の馬は付いていくことができず、まったく伸び脚がありませんでした」
「(モーリーン氏が)やり過ぎたと思うのは、ジェームズ・マクドナルドまで巻き込んだところでしょう。彼はワールドベストジョッキーのランキングで首位なのに、彼女は私たち二人ともが『本当に最悪なひどい騎乗だった』と言っていました」
