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南アフリカを代表する調教師ジャスティン・スネイスは、昨年のG1・ケープタウンメット覇者エイトオンエイティーンが、今月初旬に遅れて迎えた今季初戦を叩いて、土曜にケニルワース競馬場で行われる2000mの大一番で連覇へ挑むにあたり、再び優勝争いに加わると自信を示した。

4歳馬のエイトオンエイティーンは、昨年このレースを制したあと、G1・ケープダービーとG1・デイリーニュース2000を連勝し、年度代表馬に輝いた。しかし夏場にダニの影響で体調を崩して復帰が遅れ、その影響もあり、3週間前に行われた復帰初戦のマイルG1・キングズプレートは8着に敗れた。

スネイス師はIdol Horseに「『ビリアリー』と呼ばれるダニ媒介性の感染症で、ダニに刺されることで赤血球に影響が出て、馬が貧血になります」と語った。

「命に関わるものではありませんが、休養は必要ですし、回復にも時間を要しました。だから今季は出遅れてしまい、あの復帰戦が必要だったんです」

さらにこう続けた。「ただ、気性は驚くほど素晴らしい。厩舎の中で、これ以上に扱いやすい馬はいません。父はランカスターボンバーで、あの産駒は気性の良さが際立っています。これほどの馬にはなかなか出会えませんし、本当に素晴らしい個性の持ち主です」

エイトオンエイティーンは、復帰戦のキングズプレートで4馬身1/4差をつけられるまで、一度も3着以内を外したことがなかった。しかしスネイス師は、その一戦を過度に気にしていない。ケープタウンメット通算5勝目、そして4連覇がかかるスネイス師だが、心配はないという。

スネイス師は「4馬身差は詰められると思います。特に今回は、この馬がより得意とする距離で走れますから」と語った。「上積みはあります。あの一戦が必要だったんです。残念ながら、どうしようもない。南アフリカにはバリアトライアルがありませんから」

「良化には実戦が必要でした。だから今回は各馬が僅差になるはずです。接戦になるでしょうが、今の状態はとてもいいです」

前走はオイシン・マーフィーが手綱を取ったが、今回は主戦のリチャード・フーリエが騎乗に戻る。フーリエは昨年の勝利に加え、2023年にはスネイス師が管理するジェットダークでこのレースを制しており、ケープタウンメット2勝の実績を持つ。エイトオンエイティーンは11頭立ての2番ゲートを引いた。

スネイス師は「リチャードがこの馬をどう運ぶかという点では、これまでで最も組み立てやすいレースになると思います。いろいろな面で、少し流れが味方してくれそうです」と語った。「これまでは、枠が悪かったり、そういうケースが一度や二度ではありませんでした。今回は、理想的な流れを引き寄せられる可能性があると思っています」

Richard Fourie celebrates his 2025 Cape Town Met win aboard Eight On Eighteen
EIGHT ON EIGHTEEN, RICHARD FOURIE / G1 Cape Town Met // Kenilworth /// 2025 //// Photo by Candiese Lenferna
Eight on Eighteen enjoying a hose down after winning the G1 Cape Town Met in 2025
EIGHT ON EIGHTEEN / G1 Cape Town Met // Kenilworth /// 2025 //// Photo by Candiese Lenferna

ケープタウンのスネイス師は、このレースでの支配力を保つべく6頭を送り出す。その中には、キングズプレートで3着と4着だったシーイットアゲインとセイルザシーズも含まれる。

スネイス師は「セイルザシーズは軽視できません。キングズプレートは勝ちかけた馬ですから」と語った。「首の上げ下げの接戦でした。だからこそ敬意を払うべきです」

「南アフリカの馬券ファンの多くは、2頭を推しています。シーイットアゲインとセイルザシーズです。彼らは、この2頭が最もいいローテーションでここへ臨むと見ています」

シーイットアゲインにはアンドリュー・フォーチュンが騎乗する。フォーチュンは1年前に現役復帰し、58歳にして初のケープタウンメット制覇を狙う。

スネイス師は「全頭に強気だと言っているように聞こえるかもしれませんが、それぞれに理由があります。そして、マイルでの走りを見れば、シーイットアゲインは見過ごせません」と語った。

「この馬は2000mの方がずっといいと思っています。マイルでも勝ちに近い競馬をしていますが、ベストはさらに距離が延びてからです。今回は、その舞台が整いました。本命ですし、正直に言えば、彼を負かす馬がこのレースを勝つと思います」

スネイス師のほかの出走馬はリーガルカウンセル、ネイティヴルーラー、オカバンゴ。対抗勢力には、ディーン・カンネマイヤー厩舎のキングズプレート勝ち馬ザリアルプリンス、そしてスチュアート・フェリー厩舎のG1・チャンピオンズカップ勝ち馬グラダトリアンがいる。

スネイス師は「私もチームも、できる限りのことをやってきました。どんな状況になっても対応できるように、馬たちを万全の状態で送り込むためです」と付け加えた。

「土曜に現地へ向かうとき、私はやり残したことは何ひとつないと言い切れます」

名馬サイテーションの16連勝は、1950年1月26日、サンタアニタ競馬場のラソルプレッサハンデキャップで止まった。勝ち馬ミシュに16ポンド(約7kg)の斤量差で臨んだが、結果はクビ差の2着だった。

三冠競走で史上初めて優勝した女性騎手ジュリー・クローンは、1981年1月30日、タンパベイダウンズ競馬場の6ハロンのクレーミング競走で初騎乗した。単勝オッズ23倍のタイニースターで2着、3馬身差だった。

ムンバイのインドダービーが初めて行われたのは1943年1月30日。勝ったのはプリンセスビューティフルという牝馬で、騎乗したのはオーストラリア出身のエドガー・ブリットだった。ブリットは英国でも騎乗し、バローダのマハラジャの主戦騎手として、サヤジラオでセントレジャーと愛ダービーを制している。

欧州では黒地に金の十字の勝負服で知られ、伝説的なダービー馬であり凱旋門賞馬でもあるミルリーフを所有したオーナーブリーダーで慈善活動家のポール・メロン氏は、1999年2月1日、米バージニア州で91歳で死去した。メロンは1993年、シーヒーローでケンタッキーダービーも制しているが、そのとき同馬が着用したのは、ロークバイステーブルズのグレー地に黄色の袖、黄色のブレード、黄色の帽子の勝負服だった。

Mill Reef wins G1 The King George VI And Queen Elizabeth Stakes
MILL REEF, GEOFF LEWIS / G1 The King George VI And Queen Elizabeth Stakes // Ascot /// 1971 //// Photo by PA Images

シェーン・ダイは、香港史上屈指のチャンピオンであるゴールデンシックスティとロマンチックウォリアーを取り上げ、スポーツファンなら誰もが一度は考える問い、『最強はどちらか』を検討する。香港競馬の専門家で元トップジョッキーでもあるダイは、カーインライジングの最新パフォーマンスについての見解も示した。

ロマンチックウォリアーの調教師ダニー・シャムは、世界的な香港の王者を預かる重圧、馬との強い絆、そして昨年このセン馬が手術を要した際、妻と息子が自身の『引退』を思いとどまらせた経緯について、マイケル・コックスに語った。

先週日曜の中山芝1800m・若竹賞は、将来、上級条件での活躍を思わせる素質を示した3歳牡馬2頭が出てきた。

勝ったブレナヴォンは、池江泰寿調教師が管理する社台レースホースの所有馬、単勝2.5倍の1番人気。父はインディチャンプで、母はG1・ケンタッキーダービー勝ち馬リッチストライクの半姉にあたるG2勝ち馬だ。ここまで5戦2勝、3度の馬券圏内と、キャリアを重ねるごとに良化を示してきた。

昨年のデビュー戦は、現在2戦2勝で無敗のロードラヴォールの2着。その後、3戦目で未勝利を勝ち上がり、エリカ賞ではコロナドブリッジと、名牝クロノジェネシスの息子ベレシートの後ろでしっかり3着に入った。

今回は後方で運び、序盤から厳しいロングスパートを求められた。外を回って進出し、直線入口で先頭に立った。ブレナヴォンは鋭く加速して主導権を握り、最後はさすがに苦しくなったものの、1馬身差で押し切った。

2着は、サンデーレーシングの新馬勝ち馬ウップヘリーア。鞍上はクリストフ・ルメール。父はエピファネイアで、母はG1馬アドマイヤグルーヴの娘。つまり母は、G1・東京優駿馬ドゥラメンテの半姉という血統でもある。

ルメールは勝ち馬が仕掛けたとき、ブレナヴォンの内で構えていた。しかし、ウップヘリーアはバランスを整えてストライドに乗るまで時間がかかり、すぐに後手に回った。ウップヘリーアは4馬身差から詰め寄り、ゴール前で最もいい脚を使っていた。まだ2戦目で、今後さらに良くなる余地を感じさせる内容だった。

Blaenavon winning the Wakatake Sho under Kohei Matsuyama
BLAENAVON, KOHEI MATSUYAMA / Wakatake Sho // Nakayama /// 2026 //// Photo by @s1nihs (X user)

ライトニングステークス
フレミントン(オーストラリア)、2月14日

この日の目玉は、1000mのG1・ブラックキャビアライトニングステークス。いまやレース名にもなった名牝ブラックキャビアが3連覇した一戦だ。マーク・ザーラの負傷により、ダミアン・レーンが前売り本命テンティリスに騎乗することになった。同馬は11月のG1・クールモアスタッドステークス勝ち馬で、ゴドルフィン所有の3歳馬。今季のG1・チャンピオンズスプリント覇者ギガキック、そして昨年の勝ち馬スカイバードとの対決が実現する可能性もある。

サウジカップデー
キングアブドゥルアジーズ(サウジアラビア)、2月14日

リヤドの大一番は、世界最高賞金のダートG1・サウジカップ(1800m)を中心に組まれる。昨年の勝ち馬フォーエバーヤングは、昨年11月にデルマーで行われたG1・ブリーダーズカップクラシックで歴史的勝利を収め、日本の年度代表馬と、北米のエクリプス賞で最優秀古馬ダート牡馬にも輝いた。その実績を持って連覇を狙う。カードには、G1へ昇格したばかりのネオムターフカップ(2100m)も含まれる。

クイーンズシルバージュビリーカップ
シャティン(香港)、2月22日

カーインライジングはセンテナリースプリントカップで、サイレントウィットネスの17連勝記録に並んだ。次は1400mへ距離を延ばし、この記録を更新したうえで、昨年に続く連覇を狙う。再び相対するライバルたちに対する優位は明白で、取りこぼしがあれば大波乱だ。

チッピングノートンステークス
ランドウィック(オーストラリア)、2月28日

近年は牝馬が優勢だ。1925年までさかのぼるチッピングノートンステークスは、名牝ウィンクスが2016年から2019年にかけて4連覇を達成。続いてチャンピオン牝馬ベリーエレガントも2021年と2022年に連覇した。現在はベリーエレガントステークスへ改称され、昨年の勝ち馬は、現在は引退したスター牝馬ヴィアシスティーナだった。 

Via Sistina wins the 2024 Cox Plate.
VIA SISTINA, JAMES McDONALD / G1 Cox Plate // Moonee Valley /// 2024 //// Photo by Grant Courtney

オーストラリアンギニー
フレミントン(オーストラリア)、2月28日

オーストラリアンギニーは3歳のマイル戦。今年はサクソンウォリアー産駒の牝馬シーザアリバイが出走する可能性がある。7戦4勝で、前走はG2・サンダウンギニーを制した。ほかにも、コーフィールドギニー勝ち馬オータムボーイが加わるかもしれない。

ドバイスーパーサタデー
メイダン(UAE)、2月28日

スーパーサタデーは、3月末のドバイワールドカップ開催へ向けた最大の前哨戦イベントだ。G2・ドバイシティオブゴールド、G2・アルマクトゥームクラシック、G2・シングスピールステークスなどが組まれる。直近のG1・アルマクトゥームチャレンジ勝ち馬インペリアルエンペラーが出走する可能性があり、2024年のドバイワールドカップ覇者ローレルリバーが姿を見せるかどうかも注目点となる。

デイヴィッド・モーガン、Idol Horseのチーフジャーナリスト。イギリス・ダラム州に生まれ、幼少期からスポーツ好きだったが、10歳の時に競馬に出会い夢中になった。香港ジョッキークラブで上級競馬記者、そして競馬編集者として9年間勤務した経験があり、香港と日本の競馬に関する豊富な知識を持っている。ドバイで働いた経験もある他、ロンドンのレースニュース社にも数年間在籍。これまで寄稿したメディアには、レーシングポスト、ANZブラッドストックニュース、インターナショナルサラブレッド、TDN(サラブレッド・デイリー・ニュース)、アジアン・レーシング・レポートなどが含まれる。

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