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11月2日の総賞金1000万豪ドルレース、ゴールデンイーグル(1500m)でのジョアン・モレイラ騎手の騎乗馬が決定した。日本から遠征する有力馬、アスコリピチェーノと共にローズヒル競馬場のビッグレースに挑む。

アスコリピチェーノは、同じくこのレースに出走する海外遠征馬のコラソンビート、ラザット、レイクフォレストと共にシドニーに到着しており、鞍上モレイラでオーストラリアで2番目に賞金が高いレースのゴールデンイーグルに臨むことも直後に明かされた。

これまではクリストフ・ルメール騎手が主戦騎手を務めてきたが、G1・ブリーダーズカップクラシックでデルマソトガケに騎乗する予定となっており、今回はコンビ結成が実現しなかった。

また、昨年12月にG1・阪神ジュベナイルフィリーズ(1600m)を制した時の鞍上、北村宏司騎手も今回は起用が見送られた。

Ascoli Piceno
ASCOLI PICENO, CHRISTOPHE LEMAIRE / G3 Keisei Hai Autumn Hcp // Nakayama /// 2023 //// Photo by @yoshidanoacount

モレイラはこれまでアスコリピチェーノに騎乗した経験は無いが、ライバルとしては2回戦って1勝1敗という成績を残している。4月のG1・桜花賞(1600m)では、ステレンボッシュに騎乗して勝利。3/4差の2着に退け、この馬にとっては初敗北となった。

5月のG1・NHKマイルカップ(1600m)ではジャンタルマンタルが勝利した一方、アスコリピチェーノは2着、モレイラ騎乗のゴンバデカーブースはそこから半馬身差の4着に敗れている。

昨年は、日本のオオバンブルマイがゴールデンイーグルを制している。オオバンブルマイもNHKマイルカップで3着に入っているが、アスコリピチェーノの評価はそれより高い。

レーティングの面でも、オオバンブルマイはピーク時で111なのに対し、アスコリピチェーノは113をマークしている。また、牝馬は斤量減が適用されるため、昨年の勝ち馬より2キロ軽い斤量で走れる点も魅力だ。

他の遠征馬はそれぞれ、レイクフォレストがシーレン・ファロン騎手、ラザットはアントニオ・オラーニ騎手が騎乗予定となっており、2人はこれがオーストラリア初騎乗となる。コラソンビートについては、Idol Horseが先週報じたようにトミー・ベリー騎手が手配されている。

地元オーストラリアのライバル候補としては、G1馬のチェオルウルフ、サウスポートタイクーン、セレスティアルレジェンド、ジョリースター、トムキトゥン、ヴェイトらの名前が挙げられる。

モレイラは、シドニーでの騎乗に先立ち、今週土曜日のG1・コーフィールドカップに騎乗する。ここではクリス・ウォーラー厩舎のバッカルーとコンビを組み、オーストラリアでの9度目のG1制覇を目指す。このレースには、高木登厩舎のワープスピードも菅原明良騎手と共に参戦する。

アンドリュー・ホーキンス、Idol Horseの国際担当。世界の競馬に対して深い情熱を持っており、5年間拠点としていた香港を含め、世界中各地で取材を行っている。これまで寄稿したメディアには、サウス・チャイナ・モーニング・ポスト、ANZブラッドストックニュース、スカイ・レーシング・オーストラリア、ワールド・ホース・レーシングが含まれ、香港ジョッキークラブやヴィクトリアレーシングクラブ(VRC)とも協力して仕事を行ってきた。

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