イギリス滞在中のドゥレッツァは来週のG1・インターナショナルステークスに向けて、順調に調整を続けている。
現地時間の水曜日(8月14日)にニューマーケットの芝コースで追い切りを行い、その後は現地に到着した尾関知人調教師と共にヨーク競馬場のスクーリングを行う予定となっている。
これまではオールウェザー(ポリトラック)のアルバハスリで調教を行ってきたが、陣営は8月21日の本番を前にイギリスの芝を走らせたいと考えている。この10ハロンG1では、英ダービー馬でエイダン・オブライエン厩舎のシティオブトロイを筆頭に、ヨーロッパのスターたちと対戦する予定となっている。
ノーザンファームの国際レーシングマネージャー、齋友祐氏はIdol Horseの取材に対して、以下のように説明してくれた。
「ドゥレッツァは水曜日に、ニューマーケットのウォータードギャロップで追い切ります」
「そのコースは馬場が硬く、おそらく良馬場で走れます。今入れるコースの中では唯一の芝コースなので、多くの馬が使っているようで芝は少し荒れていますね。無理は禁物なので軽めの運動になるでしょうけど、イギリスの芝がどんなものなのか馬に体験させたいと思っています」
「その後、土曜日か日曜日にアルバハスリで追い切って、来週初めにヨーク競馬場に輸送する予定です」
ニューマーケットは8月でも日本の猛暑より気温が低いが、この気候もこの馬に向いているという。
「日曜日にアルバハスリで時計を出して、調子を上げてきています。毛並みも良いですし、馬体の見栄えも良くなってきました。順調ですし、調子は良いと思います」
尾関調教師は水曜日の夕方にイギリスに到着し、翌日にドゥレッツァの様子を確認する。後日、3時間かけて車でヨークに向かい、競馬場の厩舎施設と芝コースを視察する予定となっている。
「現時点では、月曜日の午後にヨークに到着、火曜日の朝に馬場入りして、水曜日のレースに備える予定になっています。尾関調教師が競馬場を視察した後、最終的な流れが決まると思います」
美浦に厩舎を構える52歳の尾関調教師は、これまで2019年と2021年にグローリーヴェイズで香港ヴァーズを勝利し、昨年の凱旋門賞では管理馬のスルーセブンシーズが4着に入っている。海外遠征の経験と実績に長けた調教師だ。
一方、ドゥレッツァの鞍上を務めるクリストフ・ルメール騎手は今週末に新潟競馬場で騎乗した後、イギリスに渡る予定となっている。
昨年10月の菊花賞を含め、ドゥレッツァとのコンビでは3勝を挙げているが、本番前に騎乗する予定は今のところ無い。