キアロン・マー調教師は来月、香港競馬に初めて管理馬を送り込む。G3を複数回勝利しているレコメンデーションを、シャティン競馬場のG1・香港スプリント(1200m)に出走させる予定だ。
レコメンデーションは、まずはオークスデーのフレミントン競馬場で行われるリステッド・センチュリーステークス(1000m)に出走する予定となっている。このレースは、レッドゼルやランカンルピーといったワールドクラスのスプリンターが過去の勝ち馬に名を連ねている。その後、初の海外遠征に臨む予定だ。
マー厩舎のアシスタントトレーナー、ジャック・ターンブル氏は「香港遠征を想定してのローテーションです」と意図を説明する。
「オークスデーの1000m戦を見据えており、現時点ではそれを使って香港に向かう予定となっています。中間の調整で何が起こるか次第ではありますが、遠征が実現すれば楽しみですね」

シャラー産駒の5歳馬であるレコメンデーションは、これまでにG1レースでは2回走っており、オークリープレート(1100m)では6着、マニカトステークス(1200m)では8着に終わっている。
しかし、G2・オーストラリアステークス(1200m)ではG1馬のヴェイトやサウスポートタイクーンに迫る僅差の3着という健闘を見せており、G3レースは4勝している。なお、この4勝は全てコーフィールド競馬場での勝利だ。
2月までキアロン・マー調教師と共同で厩舎を運営していたパートナー、デヴィッド・ユースタス調教師は今シーズンから香港競馬に拠点を移しているが、今のところ香港国際競走に出走させる馬はいない。
アンティーノはG1・香港マイル(1600m)、ウィズアウトアファイトはG1・香港ヴァーズ(2400m)もしくはG1・香港カップ(2000m)への出走を視野に入れており、香港国際競走のオーストラリア馬は近年では稀に見る豪華なメンバーになりそうだ。