シーイットアゲインは土曜、ターフフォンテン競馬場のG1・ホースチェスナットステークスで距離をマイルへと戻し、ジャスティン・スネイス調教師が抱く“南アフリカ最強の定量戦馬”という評価を証明する一戦に臨む。
6歳馬のシーイットアゲインは先月、ケニルワース競馬場で行われたG1・ケープタウンメットを制し、価値ある雪辱を果たした。G1・キングズプレートでザリアルプリンスに敗れた悔しさを晴らし、長く続く依存症の苦しみからの回復途上にあったアンドリュー・フォーチュン騎手にとっても、この大レース初制覇となった。
だが今回、フォーチュン騎手は肩と鎖骨の骨折を抱えており、騎乗はリチャード・フーリエ騎手に替わる。スネイス師は、チャンピオンジョッキーであるフーリエのコース経験が強みになると見ている一方、課題として挙げるのが移動だ。
海沿いのケープタウンを拠点としてきたシーイットアゲインは今回、標高約5750フィート(約1750m)のハイベルト(高地)での一戦に臨む。
スネイス師は「シーイットアゲインの状態はとてもいいです」とIdol Horseに語る。「すべて計画通りで、順調に進んでいます。ただ今回は遠征で、しかも高地ですから、状況が少し複雑になります。高地で走らせるのは大きな問題です」
「幸い、最大のライバルも同じく高地へ移動してきます。それは助けになります。意識する相手も同じ条件になるわけですから」
その相手が、同じくケープタウンから遠征してくるザリアルプリンスだ。ディーン・カンネマイヤー調教師が管理する同馬は、2000mのケープタウンメットでは3着だった。
一方、その前走のマイル戦、G1・キングズプレートではシーイットアゲインに先着して勝利した。シーイットアゲインは3着に終わっている。
ただ、キングズプレートのシーイットアゲインは「不運だった」とも言われ、スネイス師は短い距離での能力を信じている。とはいえマイル戦での勝利は、2024年11月のピナクルステークスを最後に挙げていない。
「彼はマイルが本当に得意ですし、マイル戦の多くは次の目標へ向けた叩き台として使ってきました。それでも、あと一歩で勝ち切りそうなレースばかりです」とスネイス師は言う。
「それで今回挑戦することにしました。前走のマイル戦も、スムーズに運べていれば勝っていた可能性が高いですから」
「彼は賢い馬で、南アフリカ最強の定量戦馬だと思っています。それを証明する方法は一つしかありません。それが土曜です」
フーリエ騎手は2012/13シーズンに香港で成功を収める以前、スネイス厩舎の主戦を務めた。その後も厩舎の大舞台で数々の勝利を挙げており、直近では先週末、ウィッシュリストでG1・ケープダービーを制している。
「正直なところ、誰が乗ってもシーイットアゲインは自分の競馬をします。ただリチャード(フーリエ)のような騎手を確保できたのは本当に大きい。こちらは恵まれています」とスネイス師。「前回、代役で騎乗したグループレースも勝っていますし、今回も同じだと思います」
「特にターフフォンテンでは、コースに合う乗り方ができる騎手が重要です。リチャードはターフフォンテンで素晴らしい実績がありますし、それは大きい」
「騎手によって合うコース、合わないコースがあります。ヨハネスブルグやダーバンのグレイヴィルへ行くとなれば、リチャードはぜひ乗ってほしい騎手の一人です」
9頭立ての好メンバーには地元勢も揃う。アレック・レアード調教師が管理するファイアアタックとアティカスフィンチの2頭に加え、前年覇者のコズミックスピード(ショーン・タリー厩舎)、そして2024年の勝ち馬、メインディフェンダー(トニー・ピーター厩舎)も名を連ねる。
スネイス師は大一番に向け、「遠征にはリスクもありますが、馬自身はとても良い状態で、土曜に向けて万全です。高地に対応できれば、いい走りを見せてくれるはずです」と自信を語った。
