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ボニフェイス・ホー氏が所有する素質馬、グリッターリングレジェンドが、今後は香港でデヴィッド・ユースタス調教師の下に移籍することが明らかとなった。先日のG3・ハンプトンコートステークスで3着に入った3歳の新鋭は、早くも2025-26年シーズンの香港クラシック戦線を視野に入れている。

父はトゥーダーンホット、近親はゴールデンホーンという、エリート血統を背景に持つグリッターリングレジェンド。4月にニューカッスル競馬場のオールウェザー戦でリステッド勝ちを挙げると、ロイヤルアスコットの伝統ある中距離戦であるハンプトンコートSでも好走。トリニティカレッジの3着に食い込み、香港ダービーの登竜門としても知られる一戦で好結果を残した。

新たな調教師となるユースタスは、シャティンのダート戦でホー氏所有のファッションレジェンドを勝利に導いたばかり。開業初年度から旋風を巻き起こしている若手調教師だ。先週末に行われたシャティン開催の最中、Idol Horseの取材に応じた同調教師は、次のように語った。

「ボン(ホー氏)から声をかけてもらえて光栄です。グリッターリングレジェンドはこれから検疫に入りますが、無事に順応してくれれば、4歳シリーズを狙っていきます」

ホー氏の赤と白の勝負服は、イギリスやオーストラリア、そして香港でもおなじみだが、香港クラシックマイル、クラシックカップ(1800m)、そして最高峰の香港ダービーといった4歳三冠シリーズでの勝利はまだない。

TRINITY COLLEGE / G3 Hampton Court Stakes // 2025 /// Ascot /// Video by World Pool

先週のロイヤルアスコットにて、兄のハリー調教師がG1を2勝した際には、現地でその快挙を見守ったユースタス調教師。ファンショー調教師のもとで才能を見せてきたグリッターリングレジェンドに、さらなる飛躍を期待している。

「これまでまったく非の打ちどころのない走りを見せてきましたし、本当に素晴らしい馬です。このまま順調に成長してくれればと思います。ジェームズ(ファンショー調教師)とも話をしましたが、非常に高く評価していました」

グリッターリングレジェンドは、2歳時にマイル戦で4戦2勝。3歳初戦では、ダニエル・マスカット騎手を背に、ケンプトン競馬場の一戦で勝利。その後、ニューカッスルのバラドンステークスでも粘り強い脚で勝利を収めた。半兄のメガランも2021年に同レースを制し、後にG3のマイル戦を勝っている。

母のイースタンベルは、あのゴールデンホーンの半姉という良血馬。近年では、ハンプトンコートSを経て香港へ移籍した馬たちがG1馬に成長する例も多く、2009/10年の香港ダービー馬となったコレクションも、このレースの出身馬だ。

また、土曜日のシャティン開催で勝利を挙げたエスジェイトゥールビヨンのほか、ロシアンエンペラーやエグザルタントなども、この路線を使った香港で大成した名馬たちである。

ジャック・ダウリング、Idol Horseの競馬ジャーナリスト。2012年、グッドウッド競馬場で行われたサセックスステークスでフランケルが圧勝する姿を見て以来、競馬に情熱を注いできた。イギリス、アメリカ、フランスの競馬を取材した後、2023年に香港へ移る。サウス・チャイナ・モーニング・ポスト、レーシング・ポスト、PA Mediaなどでの執筆経験がある。

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