ドバイオナーは、4月27日にシャティン競馬場で行われるG1・クイーンエリザベス2世カップ(芝2000m)に出走せず、オーストラリアからイギリスへ帰国することになった。
ただし、来月に同じ香港で行われる、G1・チャンピオンズ&チャターカップ(芝2400m)には引き続き出走する見込みだ。
先週、Idol Horseのデイヴィッド・モーガン記者が報じた通り、ハガス調教師は、今月初めにシドニーで行われたG1・タンクレッドステークス(芝2400m)で2度目の2400m戦G1制覇を果たしたドバイオナーについて、現在は『2400m向き』だと見ている。
そして今週土曜日、G1・クイーンエリザベスS(芝2000m)でヴィアシスティーナの2着に食い込んだことで、ハガスの中でのこの見解は確信に変わった。調教師は香港ジョッキークラブ(HKJC)に対し、ドバイオナーはFWDチャンピオンズデーを回避する意向であることを既に伝えている。
「昨日、イギリスにいるウィリアムから電話があり、『今のドバイオナーは2400m向きの馬だという考えの方が一理ある』と言っていました」と語るのはHKJCの競馬事業責任者、グレッグ・カーペンター氏だ。
「チャンピオンズ&チャターCには出走する意向を確認しており、今はイギリスに戻して立て直し、そのうえで来月また香港に戻ってくる予定だそうです。なお、同厩舎のレイクフォレストが香港入りすることも嬉しく思っています」
チャンピオンズ&チャターCの国際登録は4月28日に締め切られる。昨年、このレースでレベルスロマンスが外国調教馬として初の優勝を飾ったこともあり、今年はこのレースへの注目度が高まっているとカーペンター氏は話す。
「レベルスロマンスが連覇を目指して再び香港に来る可能性は高いと、我々は前向きに考えています。ジョセフ・オブライエン調教師もアルリファーをこのレースに出走させる計画を立てていますし、日本からも関心が寄せられており、すでに数頭が参戦の意向を示しています」
「ですので、海外からは3頭か4頭が出走するのではと期待していますし、このレースが国際的に注目を集めつつあることは間違いありません」
チャンピオンズデーに向けた準備は、月曜日に国際馬たちが香港国際空港に到着することで本格化する。
カーペンター氏は「現時点では、ドバイオナーを除く全ての国際馬が予定通り到着すると見込んでいます」と続けた。
「明日から順次始まりますが、まずはドバイからリバティアイランドとダノンマッキンリーの日本馬2頭が、そしてオーストラリアからはミスターブライトサイドがやってきます」
「昨年は、3つのレースに計11頭の国際馬が出走し、これは過去10年で最多、あるいは史上最多の数字でした。今年はドバイオナーが不在とはいえ、それを上回る頭数になる見込みですし、世界中から集まる馬の質もトップクラスです」