2026年の香港ダービーへの道も、いよいよ狭まってきた。
『一生に一度』の舞台まであと3週間。日曜にシャティン競馬場で行われる香港クラシックカップは、ダービー候補14頭にとって重要な試金石となる。
香港クラシックカップの1800mは、上位候補の多くにとって未知の領域だ。出走14頭のうち10頭は、これまで1600mを超える距離を走ったことがない。
1. ナンバーズ ↑
前回順位: 2
調教師: フランキー・ロー
レーティング: 100
香港成績: 3: 2-0-1
フランキー・ロー厩舎のステイヤーが首位に立った。クラシックカップと同距離で行われるG3・センテナリーヴァーズを制し、勢いそのままに首位に浮上した形だ。
日曜のクラシックカップでは、自然と先行して運べる脚質が展開面での見どころを加える。上位のライバルの多くが持たない武器だけに、ダービーの構図が鮮明になる中で、一気に主役級へ躍り出る可能性もある。

2. リトルパラダイス ↓
前回順位: 1
調教師: ジミー・ティン
レーティング: 103
香港成績: 9: 6-1-1
今回は首位の座を譲ったが、能力の高さは明らかだ。香港クラシックマイルの勝利を受けて、『香港競馬の次の大物』と評する声も出た。そうかもしれない。ただ、この馬はマイラーなのか。
日曜のクラシックカップで1800mへ距離を延ばすのは新たな課題だが、4歳クラシックシリーズ第2戦でも人気の中心になるはずだ。マイルに続いてクラシックカップも勝てば、3戦すべてを勝ち切る完全制覇への道が開ける。ラッパードラゴンやゴールデンシックスティのような存在に並ぶ可能性も見えてくる。
3. サゲイシャスライフ
前回順位: 3
調教師: ピエール・ン
レーティング: 97
香港成績: 4: 2-0-0
クラシックマイルで4着に敗れ、鞍上のザック・パートン騎手を落胆させた。ダービーでも引き続きトップジョッキーを確保したいなら、クラシックカップでその印象を改めさせる必要がある。
ピエール・ン師は、移籍前に2400mまで勝っているなど、すでに示しているスタミナこそが、ダービーへ向けてさらなる上積みを引き出す鍵になると語っている。
4. ビューティーボルト ↑
前回順位: 5
調教師: トニー・クルーズ
レーティング: 88
香港成績: 8: 2-3-2
順位を一つ上げ、上昇を続けている。クラシックマイルは12番枠から先行して厳しい競馬になったが、前に行った組の中では最も粘り、リトルパラダイスとインフィニットリゾルヴが直線で追い込む中でも3着に踏ん張った。
香港で8戦して安定して走り、脚質の幅も見せてきた。周囲の何頭かほど大きな話題を集めてはいないが、トニー・クルーズ厩舎らしく、大舞台へ向けて力を付けていくタイプに映る。

5. インヴィンシブルアイビス ↓
前回順位: 4
調教師: マーク・ニューナム
レーティング: 91
香港成績: 8: 4-2-1
やや話題の中心から外れた印象で、順位も下げ続けている。クラシックマイル前は首位に立っていたが、レースでは1番人気で後方から6着。評価が割れる走りになった。
マーク・ニューナム師はこの一戦を責めておらず、キャリアで初めて馬券圏内を外した点も含めて、次で巻き返せると見ている。クラシックカップは、香港ダービーという大一番へ向けて、まだ軌道に乗っていることを示す好機になる。
6. パッチオブコスモ
前回順位: 6
調教師: マンフレッド・マン
レーティング: 84
香港成績: 13: 5-0-0
6位は据え置き。クラシックマイルは直線で不利が重なる厳しいレースになったが、それでも最後までしぶとく脚を使った。同世代の中では格のある一頭であり、クラシックカップでダービー適性がさらにはっきりしてくるはずだ。
7. トップドラゴン
前回順位: 7
調教師: クリス・ソー
レーティング: 87
香港成績: 13: 3-4-2
クラシックカップは回避する。春節開催のマイル戦、イヤーオブザホースカップに出走したが、今回も直線で進路が詰まり、アタマ差の2着に敗れた。
クリス・ソー師によれば、ダービー出走は依然として選択肢にある。レーティングは出走条件を満たしており、次走でダービーへ向かう可能性もある。今季は同世代相手に安定して走っており、本番でも見せ場を作れる位置にいる。
8. インフィニットリゾルヴ
前回順位: 8
調教師: マーク・ニューナム
レーティング: 89
香港成績: 9: 1-4-2
クラシックマイル2着で評価を大きく上げた。リトルパラダイスが基準馬なら、続けてその2着に来ている戦績は価値が高い。
1200mを超える距離でまだ勝ってはいないが、その内容で上位争いに踏みとどまっている。今季はレーティングを15ポイント上げており、ダービー候補として無視できない存在になった。/
9. ラッキーサムゴル ↑
前回順位: 10
調教師: マーク・ニューナム
レーティング: 76
香港成績: 15: 4-1-2
今季はレーティングを45から76まで押し上げる見事なシーズンを送っているが、ダービーへ向けた「あと1勝」にまだ届いていない。前走の4歳限定マイル戦は、直線で進路がなく詰まり、4着に終わった。
前走から中2週で日曜のクラシックカップへ臨み、ここで内容を示してダービー戦線に踏みとどまるつもりだ。

10. ダズリングフィット ↑
前回順位: 11
調教師: デヴィッド・ユースタス
レーティング: 75
香港成績: 10: 3-1-2
クラシックカップの前哨戦で3着に入り、本戦のメンバーに滑り込んだ。もっとも、展開も向いたように見えた中での3着で、ダービー候補としての評価を大きく引き上げたとは言いにくい。日曜は、争いに加わるためにも大幅な上積みが求められる。
11. エアロダイナミクス ↑
前回順位: 12
調教師: マーク・ニューナム
レーティング: 74
香港成績: 3: 0-1-0
クラシックカップは補欠1番手となった。クラス3の1800m前哨戦では、フローウォーターフローの後ろで不利を受けて11着。ポイントを取り切れなかった。
それでも、南アフリカでは1475mを超える距離を走ったことがない馬だけに、距離延長が致命的に映らなかった点は、いくらか前向きな材料だ。ただ現時点では、3戦して2着1回というキャリアでダービーに間に合うかは微妙で、時期尚早かもしれない。
12. フローウォーターフロー
前回順位: ランク外
調教師: ジョン・サイズ
レーティング: 70
香港成績: 5: 2-3-0
ジョン・サイズ厩舎の上がり馬が、ダービー戦線に割って入ってきた。サイズ師はタイミングが少し早いかもしれないと示唆しているが、それでも存在感は十分だ。
伸びしろは明らかで、ここまで求められた課題を一つずつクリアしながら、急ピッチで階段を駆け上がってきた。ハッピーバレーでデビューして1200mで強い2着を2度。続いてシャティンの1400mでも末脚を伸ばして2着に入り、マイルで接戦を制すと、次走は1800mでも勝ち切った。
13. ウィンドロード ↑
前回順位: 14
調教師: コディー・モー
レーティング: 80
香港成績: 2: 0-0-0
クラシックマイルは外枠から終始外を回る形で、裁決報告にも「非常に外を回った」と記され、見せ場を作れなかった。ただ、クラシックカップへ向けたバリアトライアルの動きは良い。内容を上げられれば、ダービーで一角を担う道筋はまだ残る。
14. スーパーエクスプレス ↓
前回順位: 13
調教師: ジョン・サイズ
レーティング: 76
香港成績: 7: 2-5-0
ジョン・サイズ厩舎の素質馬だが、14頭のダービー出走枠へ滑り込む時間は少なくなってきた。日曜の4歳クラシックシリーズ第2戦で、上位勢がレーティングをさらに押し上げる機会を得るだけに、状況はより厳しくなる。
