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2025 BMW 香港ダービー: パワーランキング(3月4日更新版)

香港競馬の専門家チームが、3月23日にシャティン競馬場で行われる2025 BMW 香港ダービーの有力馬をランキング形式で紹介する。

2025 BMW 香港ダービー: パワーランキング(3月4日更新版)

香港競馬の専門家チームが、3月23日にシャティン競馬場で行われる2025 BMW 香港ダービーの有力馬をランキング形式で紹介する。

香港クラシックカップを制したルビーロットが、Idol HorseのBMW 香港ダービー パワーランキングのトップに急浮上した。この評価には、管理するデヴィッド・ヘイズ調教師も同意している。

「彼はもうダービーの有力馬の一頭と言えるんじゃないかな?」とヘイズ調教師。「非常に賢い馬で、レース後の状態も申し分ない。もともと高く評価していた馬で、4歳シリーズを見据えてここに送り込んできました」

「最初のレース(香港クラシックマイル)は枠順の影響で苦戦して、クラシックCでも決して楽な枠ではなかったけれど、それでも距離をこなした。ダービーの舞台は彼にとって理想的なはずだし、今度こそ良い枠を引きたいところだね」

Brenton Avdulla wins the Hong Kong Classic Cup aboard Rubylot
BRENTON AVDULLA, RUBYLOT / Hong Kong Classic Cup // Sha Tin /// 2025 //// Photo by Alex Evers

ヘイズ調教師は、G1で好走経験のある南アフリカ産馬のモンディアルもダービーに出走させる予定だが、こちらはパワーランキングではトップ14には入っていない。

「ダービーを目標にしています」と調教師。「クラシックCではスタートで出遅れたが、それでも悪くない競馬をしました。本来は先行するタイプの馬だから、ダービーでは積極的に前に行く競馬を考えています。そうすれば、さらに良い走りを見せてくれるはずです」

一方、フランシス・ルイ調教師は、有力候補と見られていた2頭、パッキングハーモッド(過去最高順位4位)とディヴァーノ(前回ランキング6位・ブレイブスマッシュ産駒)をダービーには出走させないことを明言した。

しかし、クラシックカップ4着のパッキングエンジェルはダービーに進む予定で、ジョアン・モレイラ騎手が3月23日の本番でも手綱を取ることが決まっている。モレイラ騎手にとっては、3度目のダービー制覇を狙う一戦となる。

香港競馬専門家によるパワーランキングは、最終出走馬が発表される3月12日に向けて更新を続けていく。

このランキングは、10名の香港競馬専門家がダービー出走予定馬を1位から14位まで順位付けし、その結果を集計して作成されている。今後も3月23日のレースに向けて随時更新される予定だ。

1. ルビーロット (AUS)

前回のランキング順位7
調教師デヴィッド・ヘイズ
レーティング100
輸入区分PPG(未出走の輸入馬)

クラシックCの勝利により、ルビーロットはダービーの最有力候補として確固たる地位を築いた。ペースが速く展開したレースの中、彼は上がり最速を記録し、力強い差し脚を見せた。

2. ヨハネスブラームス (GB)

前回のランキング順位4
調教師ピエール・ン
レーティング95
前の調教師エイダン・オブライエン

ルビーロットと同じく、終盤の脚色が際立っていたのがヨハネスブラームスだ。クラシックマイルでの大敗は唯一の汚点ではあるが、ピエール・ン厩舎の管理馬はその後2戦で優れた走りを見せ、この評価を取り戻した。

3. マイウィッシュ (AUS)

前回のランキング順位3
調教師マーク・ニューナム
レーティング97
輸入区分PPG(未出走の輸入馬)

クラシックマイルの勝ち馬であり、その勝利がフロックでなかったことをクラシックCの2着で証明した。マーク・ニューナム厩舎のマイウィッシュは、前半から積極的にレースを進めた馬の中では最も優れたパフォーマンスを見せた。その先行力は、ダービーの2ターンコースで大きな武器となる可能性がある。

4. パッキングエンジェル (NZ)

前回のランキング順位1
調教師フランシス・ルイ
レーティング86
輸入区分PPG(未出走の輸入馬)

クラシックCでは1番人気に支持されたものの、最後の直線では伸びを欠き、ルビーロットとヨハネスブラームスに交わされてしまった。それでも、ジョアン・モレイラ騎手がダービーでも騎乗を決めており、フランシス・ルイ厩舎の管理馬として期待は依然として高い。

5. ノイジーボーイ (AUS)

前回のランキング順位2
調教師デニス・イップ
レーティング84
前の調教師トッド・ハウレット

クラシックCでは、レース中盤で速いペースを作り、最後に失速してしまった。しかし、ダービーと同じ2000mのシャティンのレースではすでに勝利経験があり、ハッピーバレーの2200m戦でも好走している。デニス・イップ厩舎のリアルスティール産駒は、距離が延びることで本来の強さを発揮する可能性がある。

6. ステップスアヘッド (AUS)

前回のランキング順位9
調教師フランシス・ルイ
レーティング83
輸入区分PPG(未出走の輸入馬)

フランシス・ルイ厩舎の管理馬で、クラシックCでは5着。先月のクラス3・1800m戦を僅差で勝利したことを受けて評価を上げてきた。スプリンター寄りの血統ながらも、距離延長に対応しており、さらなる成長が期待される。

7. スタニングピーチ (IRE)

前回のランキング順位5
調教師トニー・クルーズ
レーティング87
前の調教師ジョセフ・オブライエン

1月の最初のランキングでは1位だったものの、徐々に評価を落としている。それでも、クラシックCでは6着と一定の存在感を示しており、完全に見限られるには早い。名門トニー・クルーズ厩舎の管理馬であり、ダービーでも善戦する可能性は十分にある。

Zac Purton winning aboard Stunning Peach
STUNNING PEACH, ZAC PURTON / Sha Tin // 2024 /// Photo by HKJC

8. スカイハート (NZ)

前回のランキング順位13
調教師キャスパー・ファウンズ
レーティング76
輸入区分PPG(未出走の輸入馬)

クラシックCには出走しなかったが、直近のクラス3・1600m戦で勝利している。カスパー・ファウンズ厩舎の管理馬で、今週末に行われる1800mのクラス2戦に出走予定。このレースには、同じくダービー候補のケンブリッジ、マークウィン、バンドルアワード、ロウライダーが参戦する。

9. カリフォルニアトータリティ (AUS)

前回のランキング順位11
調教師トニー・クルーズ
レーティング81
輸入区分PPG(未出走の輸入馬)

シャティン1800m戦で2戦2勝という実績を持ってクラシックCに臨んだが、大外枠からの先行策でスタミナを消耗し、最後は失速。それでも、ノイジーボーイよりは粘りを見せており、トニー・クルーズ厩舎のダービー候補として注目される。

10. ライトイヤーズチャーム (AUS)

前回のランキング順位14
調教師デヴィッド・ユースタス
レーティング75
輸入区分PP(既出走の輸入馬)

クラシックCには出走していないが、今週末のクラス3・1600m戦で初めて長距離に挑戦する予定。デイヴィッド・ユースタス厩舎の管理馬であり、2000mへの適性が問われる一戦となる。

11. カップフェラ (AUS)

前回のランキング順位10
調教師フランシス・ルイ
レーティング83
前の調教師クリス・ウォーラー

4歳クラシックシリーズでは期待外れの成績が続いている。オーストラリアではG1・スプリングチャンピオンステークスとG1・ローズヒルギニーで2着の実績を持つが、香港移籍後の成績は低迷。ミックリーに敗れた初戦以降、クラシックマイルとクラシックCでは凡走が続いている。フランシス・ルイ厩舎のチームが立て直しを図れるかが鍵となる。

12. スカイトラスト (AUS)

前回のランキング順位15
調教師キャスパー・ファウンズ
レーティング79
輸入区分PPG(未出走の輸入馬)

クラシックCでは不運なレース運びとなった。内枠から行きたがる素振りを見せ、1200m付近でスタニングピーチの後ろに詰まる形となり、ヒュー・ボウマン騎手が外に持ち出さざるを得なかった。キャスパー・ファウンズ厩舎の管理馬で、ダービーに向けて課題は多いが、潜在能力は高い。

Hugh Bowman partnering Sky Trust to victory
SKY TRUST, HUGH BOWMAN / Sha Tin // 2024 /// Photo by HKJC

13. バンドルアワード (AUS)

前回のランキング順位23
調教師ジョン・サイズ
レーティング75
改名前Prince Prawn
前の調教師アラン & ジェイソン・ウィリアムズ

今週末に行われるクラス2戦で、スカイハートと対戦する予定。前回のランキングでは圏外だったが、最近の動向から再びトップ14にランクイン。ジョン・サイズ厩舎の管理馬として、ダービー出走に向けたラストチャンスとなる。

14. プレイフォーミア (AUS)

前回のランキング順位ランク外
調教師コディ・モー
レーティング76
輸入区分PPG(未出走の輸入馬)

クラシックCには出走していないが、先週末のクラス3・2000m戦で2着。勝ち馬のエンスロールドの方がダービー向きの内容だったかもしれないが、プレイフォーミアは8ポンドの斤量差があったことを考えると評価に値する。総合評価76という点ではダービー出走の可能性が高く、先行策を取れる強みもあるため、展開次第では上位進出も見込める。

専門家パネル: デイヴィッド・モーガン(Idol Horse)、アンドリュー・ホーキンス(Idol Horse)、マイケル・コックス(Idol Horse)、スティーヴン・ホー(Idol Horse)、ゾヘル・アブドゥルカリム(タイム誌アジア版元編集者・香港競馬専門家)、ピート・トゥーミー(ブラッドストックエージェント)、グラント・コートニー(競馬写真家)、マイク・ドゥルーズ(香港競馬アナリスト)、ルーク・ミドルブルック(香港競馬アナリスト)

IDOL HORSE、多言語で展開するグローバル競馬ニュースネットワーク。

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