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名手ヒュー・ボウマン騎手が、G1・ゴールデンスリッパー(芝1200m・総賞金500万豪ドル)でリヴェリーノに騎乗するため、久々にオーストラリアの競馬に参戦することが決まった。

クリス・リーズ厩舎が管理する無敗の牡馬の手綱は、香港のトップジョッキーの一人であるボウマンに託された。このコンビが挑戦するゴールデンスリッパーは、3月22日にローズヒル競馬場で行われる世界最高賞金の2歳限定G1レースとして知られている。

ボウマンがオーストラリアで騎乗するのは昨年11月以来、フレミントン競馬場のダービーデーが最後となっている。また、シドニーでの騎乗は、昨年のゴールデンスリッパー開催日以来となる。

リヴェリーノはG2・スカイラインステークス(芝1200m)を制し、ゴールデンスリッパーの有力候補として名乗りを上げた。しかし、リーズ厩舎とオーナーは、先週末のG2・トッドマンステークス(芝1200m)の結果を見届けるまで、ゴールデンスリッパーでの鞍上が確定せず、やきもきする展開となった。

James McDonald claiming the Inglis Millenium on Rivellino
RIVELLINO, JAMES MCDONALD / Inglis Millennium // Randwick /// 2025 //// Photo by Jeremy Ng

リヴェリーノのイングリスミレニアム(訳者注: 2月8日・ランドウィック・芝1100m)での勝利した際に騎乗していたジェームズ・マクドナルド騎手は、トッドマンSでゴールデンスリッパーの1番人気馬ウォートンに騎乗し、テンティリスの2着に敗れた。

ウォートンは、ここまでの3戦で獲得した賞金をもとにゴールデンスリッパーの出走枠を争っており、現時点ではギリギリのラインにいる。

しかし、ボウマンが自身2度目のゴールデンスリッパー制覇を目指して騎乗することが決まったことで、目まぐるしく入れ替わった騎手陣もようやく形になってきた。

ボウマンは2020年のゴールデンスリッパーで、ゲイ・ウォーターハウス & エイドリアン・ボット厩舎のファーナンを勝利に導いている。この年の開催は、新型コロナウイルスによるロックダウン後、無観客開催となった史上初のG1競走だった。

ボウマンのローズヒルでの騎乗は、今年のゴールデンスリッパー開催日の注目ポイントのひとつとなる。同日の番組には5つのG1レースが組まれている。

オーストラリアで100勝以上のG1勝利を誇るボウマンは、特に歴史的名牝ウィンクスとのコンビが有名だ。ウィンクスは2019年に引退し、G1・コックスプレート4連覇を含む33連勝という驚異的な記録を残した。

アダム・ペンギリー、ジャーナリスト。競馬を始めとする様々なスポーツで10年以上、速報ニュース、特集記事、コラム、分析、論説を執筆した実績を持つ。シドニー・モーニング・ヘラルドやイラワラ・マーキュリーなどの報道機関で勤務したほか、Sky RacingやSky Sports Radioのオンエアプレゼンターとしても活躍している。

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