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香港ダービー2026: ダービー馬候補パワーランキング

Idol Horseのエキスパートチームが、2026年の香港ダービーに向けた有力馬ランキングを制作。初回のランキングで名前が挙がった有力候補は?

香港ダービー2026: ダービー馬候補パワーランキング

Idol Horseのエキスパートチームが、2026年の香港ダービーに向けた有力馬ランキングを制作。初回のランキングで名前が挙がった有力候補は?

例年、Idol Horseチームの香港競馬エキスパートが、香港ダービーの候補14頭をランキング形式でリストアップし、レースが近づくにつれて順位を更新していく。

3月22日、2026年のダービーデーまであと10週間あまり。4歳クラシックシリーズ初戦、香港クラシックマイルが2月1日に迫る中、エキスパートチームはまず初回のランキングを作成した。

香港クラシックマイルを前に、今週1月11日(日曜日)のシャティン開催で大きな順位変動が起きる可能性がある。特にクラス3の1600m戦は、各馬がクラシックマイルへ向けて存在感を示す、あるいは態勢を整えるための最後のチャンスとなる。

有力視されていたバルブジェネラル、スカイジュエリー、マッシヴコンテンダーが揃ってクラシック戦線を離れたことで、2026年の香港ダービーは混戦模様となっている。

以下が、香港の馬主、調教師、騎手の誰もが最も勝ちたいと願う一戦に向け、エキスパートチームが有力候補と見ている顔ぶれだ。

1. インヴィンシブルアイビス

調教師: マーク・ニューナム | レーティング: 83 | 成績: 6:3-2-1

インヴィンシブルアイビスはクラシック戦線の早い段階から本命視される存在だった。

急速に力を付けている4歳馬で、そのプロフィールはニューナム厩舎の先輩活躍馬、マイウィッシュを彷彿とさせる。調教師も繰り返し、この馬を2025年の香港クラシックマイル勝ち馬で、香港ダービー2着のマイウィッシュに重ねてきた。

もっとも、お決まりの前置きとして「どこまで行けるかは今後の成長次第」という条件も付く。素質は十分に備わっている。折り合いが付き、終いもしっかり使えて、クラスを駆け上がるスピードもある。

インヴィンシブルアイビスは日曜、ヒュー・ボウマン騎手を鞍上に4歳馬限定・クラス3のマイル戦に臨む。現時点でこの世代の基準点と言える存在だ。

2. リトルパラダイス

調教師: ジミー・ティン |レーティング: 87 | 成績: 7:4-1-1

香港ダービーには毎年「人の物語」がある。リトルパラダイスは、ジミー・ティン調教師にそのチャンスを与える存在だ。

小規模厩舎にとっては稀な「主役級」の逸材と目される同馬。7戦4勝でクラス4からクラス2まで一気に駆け上がり、香港クラシックマイルの有力候補だと名乗りを上げた形だ。次の重要な足がかりとすべく、日曜日はクラス2の1400m戦にザック・パートン騎手で挑む。

ティン師は、トロナード産駒という血統背景と落ち着いた気性から、2000mの香港ダービーは未知数だとしても、マイル以上への距離延長には自信を見せている。パートンも同様に、この馬の気性と馬体の伸びしろは前向きに捉えている。

故障や離脱で層が薄くなったクラシックシリーズの状況も踏まえると、リトルパラダイスは厩舎と馬主にとって絶好のタイミングで浮上してきた。2月、3月の大一番に向けて、有力候補となる存在だ。

3. サゲイシャスライフ

旧馬名: ナヴィオファンタズマ
調教師:
ピエール・ン | レーティング: 97 | 香港成績: 3:2-0-0

少なくともレーティング上では、4歳クラシックシリーズの筆頭格として地位を固めているのがサゲイシャスライフだ。

シャティンのクラス2戦でトップハンデを背負って勝ち切った内容が、そのレーティングの強さと香港競馬への適応力の双方を裏付けている。

移籍前のブラジル時代には、2400mのG1・ダービーパウリスタ大賞を制しており、格とスタミナを兼ね備えている。だが最も重要なのは、順応の早さだ。香港到着直後から波に乗り、証明済みのスタミナに加えて、必要なスピードも備わっていることを示している。

Britney Wong wins on Sagacious Life at Sha Tin
SAGACIOUS LIFE, BRITNEY WONG / Class 2 Panasonic Cup Handicap // Sha Tin /// 2025 //// Photo by HKJC

4. ナンバーズ

旧馬名: キングオブサンダー
調教師: フランキー・ロー | レーティング: 90 | 香港成績: 2:1-0-1

多くの馬が香港ダービー当日まで直面するであろう、重要な課題が距離だ。その「問題」への不安がないことが、ナンバーズがこのランキングで上位に入る理由だ。

2025年のG1・クイーンズランドダービー(2400m)で2着に入った実績を持つ大物移籍馬のナンバーズは、“限界に挑む馬”が大多数になりがちなクラシックシリーズで、確かなスタミナ適性を備えている貴重な存在となっている。

ハッピーバレー競馬場での移籍初戦(1800m)では、前進気勢の強い逃げ馬らしさを見せ、先頭で力んでしまい3着に敗れた。ただ次走は香港ダービーと同距離の2000mで、主導権を握ったまま押し切って勝利。

果敢に先手を奪い、直線でもさらに伸び続けるそのスタイルは、3月下旬に向けて大きな武器になり得る。

5. ダズリングフィット

調教師: デヴィッド・ユースタス | レーティング: 75 | 成績: 8:3-1-1

この順位はやや過小評価されているかもしれないが、前走はオッズ上ではインヴィンシブルアイビスより上に評価されており、重い斤量を背負いながらも最後は差し脚比べでわずかに見劣っただけだった。

切れ味勝負で抜けるタイプではないかもしれないが、タフさとしぶとさがある。派手さよりも粘り強いタイプだが、すでに香港競馬での経験は十分。簡単には切れない存在だ。

6. トップドラゴン

調教師: クリス・ソー | レーティング: 81 | 成績: 11:3-3-1

トップドラゴンは4歳シーズンに入って安定感が出てきた。前走、1600mに初挑戦して、サゲイシャスライフの3着と一歩前進した内容だった。

ザック・パートン騎手は香港ダービーへ向けた複数の選択肢の一頭として、この馬を注意深く見ている。懸念点を挙げるとすれば、すでに香港で11戦を消化している分、キャリアの浅いライバルほどの「伸びしろ」があるかどうかだ。

Zac Purton winning aboard Top Dragon at Sha Tin in October 2025
TOP DRAGON, ZAC PURTON / Sha Tin // 2025 /// Photo by HKJC

7. ビューティーボルト

旧馬名: サンダーソング
調教師: トニー・クルーズ | レーティング: 82 | 香港成績: 6:2-2-1

アイルランド時代はジョセフ・オブライエン厩舎に所属し、現地での唯一の出走は楽勝している。

香港移籍後も堅実な成績を残しており、前走のマイル戦ではダズリングフィットに惜敗したが、クラシック戦線にしっかり踏みとどまっている。

今週日曜に出走する4歳馬限定・クラス3のマイル戦でも、ザック・パートン騎手の継続騎乗が決定。安定感のあるタイプだが、4歳重賞を制覇するために必要なレーティングへ届くことを示すような、決定的な「ブレイク」はまだ模索している段階だ。

8. パブリックアテンション

旧馬名: パブリックアテンション
調教師: デヴィッド・ヘイズ | レーティング: 83 | 香港成績: 2:0-1-1

パブリックアテンションはオーストラリア時代、ランドウィック競馬場のG3・エスキモープリンスステークス(1200m)を勝ち、G1・コーフィールドギニーでも5着に入った。確かな実績を携えて、クラシックシリーズに乗り込む。

香港移籍後の2走も悪くなく、日曜日に出走するクラス2の1400m戦で真価を示したいところ。ランキングを一気に駆け上がっても不思議のない、伏兵的な一頭だ。まだ去勢されていない牡馬である点も含め、注目したい。

Public Attention wins the G3 Eskimo Prince
PUBLIC ATTENTION, CHAD SCHOFIELD / G3 Eskimo Prince Stakes // Randwick /// 2025 //// Photo by Jeremy Ng

9. ヘレンスパフィーリング

旧馬名: ポートライト
調教師:
デヴィッド・ユースタス | レーティング: 79 | 香港成績: 1:1-0-0

ヘレンスパフィーリングは今週末のクラシックマイル前哨戦へ向け、フレッシュな状態で臨む。香港でも早くも勝利を挙げており、さらに上積みも見込めそうだ。

移籍前の英国時代はオールウェザー戦で圧倒的な内容を見せ、輸出条件を満たした。ニューマーケットのリステッド戦こそ大敗しているが、メンバー自体が強く、そこからG2ウィナーが現れている。勝ち馬のコスミックイヤーはその後、G1・愛2000ギニーの2着馬となった。

もう一つの強調材料として、香港輸入後の順応も早い。しばしばこのシリーズの明暗を分ける最大の要素が、まさにそこだ。

デヴィッド・ユースタス調教師は仕上げのタイミングも巧みに組み、12月中旬の香港国際競走当日に組まれるクラス3戦(例年、好メンバーが揃うことで知られる)を踏み台として、クラシックシリーズへ駒を進めてきた。

10. フィットフォービューティー

調教師: ジョン・サイズ | レーティング: 65 | 成績: 5:2-1-0

フィットフォービューティーは、現時点ではじっくり育てる遅咲きタイプのように見える。それでも、日曜の4歳限定・クラス3戦はレーティングを押し上げるチャンスだ。

前例は追い風になる。ビューティーアライアンスは2025年の香港ダービー出走馬となったが、3月の時点では、まだクラス4にいた。急がせるより伸びしろを重視するローテーションが、この馬の特徴だ。

11. ウィンフィールド

旧馬名: オパーゾ
調教師: マーク・ニューナム | レーティング: 83 | 香港成績: 1:0-0-0

ウィンフィールドはクラシックシリーズ候補の中堅にいる存在だ。ブラジル時代は国内トップクラスで、サンパウロ三冠のうち2冠を制した。その2戦はいずれもサゲイシャスライフが2着だった。

ただし、香港デビュー戦では先頭に立ちながら9着まで失速。ここでは強い走りは見られなかった。レーティングと厩舎の後押しはあり、まだ戦線に踏みとどまっているが、本当に香港ダービー向きなのか、それともブラジルでの強さがすでに過去のものなのか、次走は真価が問われる試金石の一戦となりそうだ。

12. ウィンドロード

旧馬名: ウィンドロード
調教師: コディ・モー | レーティング: 80 | 香港成績: 1:0-0-0

ウインドロードはバリアトライアルと初戦の内容から、堅実そうなタイプに映る。移籍初戦のマイル戦はサゲイシャスライフの後塵を拝し、5着に終わった。

欧州時代はアンドリュー・ボールディング厩舎で高いレベルの経験を積み、アイルランドのG2・ベレスフォードステークスで入着の実績。G1・愛2000ギニーとG1・セントジェームズパレスステークスでは下位に沈んだ。

スタミナはすでに証明しており、約2000mのリステッド勝ちがある。さらに、12ハロンのG3でも3着に入った。ただし、香港ダービー戦線の序列を上げるには、スタミナだけでなくスピードも示さなければならない。

13. サーキットグランドスラム

旧馬名: タンブリッジウェルズ
調教師: マンフレッド・マン | レーティング: 80 | 香港成績: 3:1-0-1

サーキットグランドスラムは、現状では可能性が低い側に分類されている。

2歳時はエイダン・オブライエン厩舎で3走したが、いずれも1200mまで。香港移籍後の3戦も同様に、1200mを超える距離を走っていない。

日曜日に出走する1400m戦は、この良血騸馬にとって重要な試金石となる。早熟でスピード豊かな一族の出であり、ここでスタミナと上積みの両方を示し、香港クラシックマイル出走に値することを示さなければならない。

Brittney Wong guided Circuit Grand Slam to victory at his Hong Kong debut in 2025
CIRCUIT GRAND SLAM, BRITTNEY WONG / Sha Tin // 2025 /// Photo by HKJC

14. フォーチュンボーイ

調教師: デヴィッド・ヘイズ | レーティング: 69 | 成績: 12:3-1-2

デヴィッド・ヘイズ調教師はフォーチュンボーイの素質を高く評価し続けている。

日曜日に出走するクラス3の1800m戦では、ザック・パートン騎手が騎乗予定。香港ではすでに12戦を消化しているため、“伸びしろ”に対する疑問は付き纏う。それでもレースぶりを見ると、マイル以上へ伸ばすほうが合いそうだ。もう一段階成長するなら、有力候補に入ってきても不思議はない。

IDOL HORSE、多言語で展開するグローバル競馬ニュースネットワーク。

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