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メルボルンカップはオーストラリアで最も有名なレースであり、世界でも屈指の知名度を誇る一戦だ。

11月4日の午後3時、多くのオーストラリア人が足を止め、フレミントン競馬場の3200mで、24頭のステイヤーが世界有数の栄誉を懸けて挑むのを見守ることになる。

今年のメルボルンカップは史上初めて総賞金1,000万豪ドル(約10億円)で施行される予定で、史上初の米国調教馬の出走も見込まれている。

Idol Horseのアンドリュー・ホーキンス記者はメルボルンカップをよく知る競馬記者だ。毎年恒例のプレビューを今年も担当する。

今年のメルボルンカップの争点は、最終的にどれだけ雨が降るかに尽きる。数日前のような豪雨の予報ほどではなくなってきたが、開催前にはそれなりの雨量がありそうだ。もっとも、乾く時間が確保されれば、そこまで道悪にはならない可能性もある。

よく言われる「芦毛は道悪に強い」という格言は当てはまらないかもしれないが、いずれにせよ上位評価は芦毛2頭というのが私の結論だった。どちらを最上位に置くかの問題で、最終的にはプレサージュノクチューンの方がヴァリアントキングより馬場への適応力が高いが、どちらも有力なため『馬連』が有望だと見る。

プレサージュノクチューンはコーフィールドカップで素晴らしい“本番トライアル”を披露。コーナーで詰まりながらも終いに伸び、よりステイヤー色の濃いタイプだ。フランスのアメリケインやドゥーナデンが優勝する前に辿った戦線と似た成績を持ち、雨はこの馬に追い風となる。

ヴァリアントキングはブリンカー着用後に一変し、まったく別馬と言ってよい出来。ザ・バートカミングス(G3)の勝利がフロックでないことをコーフィールドカップで証明しており、今回も同等の走りを期待できる。真の3200mホースかどうかの見極めはなお必要だが、現行の内容なら堂々の有力候補だ。

リバーオブスターズはメルボルンカップに向けて理想的な過程を踏んでおり、上位圏に顔を出すだろう。アルリファーとバッカルーは実力馬だが、歴史的傾向が逆風となる。次点はロイヤルスプレマシー、その次がアラパホ。

アンドリュー・ホーキンス記者の推奨馬

6. プレサージュノクチューン
24. ヴァリアントキング
21. リバーオブスターズ
1. アルリファー

メルボルンカップの最新情報はIdol Horseでお届け予定。一頭ごとの詳細な解説は英語版をご覧ください。

アンドリュー・ホーキンス、Idol Horseの副編集長。世界の競馬に対して深い情熱を持っており、5年間拠点としていた香港を含め、世界中各地で取材を行っている。これまで寄稿したメディアには、サウス・チャイナ・モーニング・ポスト、ANZブラッドストックニュース、スカイ・レーシング・オーストラリア、ワールド・ホース・レーシングが含まれ、香港ジョッキークラブやヴィクトリアレーシングクラブ(VRC)とも協力して仕事を行ってきた。また、競馬以外の分野では、ナイン・ネットワークでオリンピック・パラリンピックのリサーチャーも務めた。

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