リッキー・イウ調教師は、ヴォイッジバブルの来シーズンの始動戦が11月のマイル戦であることを明かし、再び香港三冠に挑戦する可能性を示唆した。
イウはIdol Horseの取材に対し「状態を見てみないと何とも言えませんが、やらない手はないでしょう。彼はすでにできることを証明していますから」と語った。
ヴォイッジバブルは、5月に行われたG1・チャンピオンズ&チャターカップで初の2400m戦にもかかわらず3馬身半差の圧勝を飾り、リヴァーヴァードン以来31年ぶり史上2頭目の三冠馬となった。
イウ師は、来シーズンの初戦が11月のG2・ジョッキークラブカップとなることを改めて表明。調教師は、「11月のマイル戦から始めて、そこからは一戦ごとに決めていきます。シーズンを通して徐々に距離を延ばしていくことができます」と語り、12月の国際競走ではG1・香港カップ(2000m)への挑戦や、G1・香港マイルのタイトル防衛の選択肢も開かれていることを示唆した。
ヴォイッジバブルの2024/25シーズンは目覚ましい活躍だったが、年度代表馬の座はカーインライジングに阻まれる形となり、惜しくも届かず。それでもイウは厩舎を代表する自慢の6歳馬に対し、最大限の賛辞を惜しまなかった。現在、ヴォイッジバブルは香港ジョッキークラブ(HKJC)の従化トレーニングセンターで休養している。
「彼は本当に元気です。信じられないほど元気です。先月、従化に移動しましたが、レース直後でも脚は素晴らしく、いつも通りに食事をしていました。彼はいつもご機嫌な馬で、まるでレースに出ていないかのようでした」
「彼は本当に素晴らしい馬で、彼と三冠を獲れたことはただただ驚くばかりです」とイウは述べ、「シーズンの初めには考えていなかったことですが、まさか、馬にとっても馬主にとっても本当に嬉しいです」と喜びを語った。
香港三冠は、1月のG1・スチュワーズカップ(1600m)、2月のG1・香港ゴールドカップ(2000m)、そしてチャンピオンズ&チャターカップ(2400m)で構成されており、最終関門はシャティンで年に3回しか行われない2400m戦の一つである。
各レースで求められる能力が全く異なるため、イウは2400mの距離がヴォイッジバブルにとって常に大きな課題となることを認めている。マイル戦では先行力と瞬発力が重要になる一方、2400mでは力を温存してリラックスして走る能力が勝負を分ける可能性がある。
イウは、「もちろん、2400mについては挑戦してみるまで確信は持てません」と付け加えた。しかし、「彼は2000mで非常に印象的な走りを見せていたので、自信はありました」と語る。
そして、「レースでは、直線に入った時点(チャンピオンズ&チャターカップ)で彼を見たら、負けるはずがないと思いました」と歴史を創ったレースを振り返った。