良血牡馬のダガーズが、土曜日のムーニーバレー競馬場での快勝を経て、シドニーの春の大レースへと駒を進める。
クランボーンのトレント・バスティン&ナタリー・ヤング厩舎に所属するアイアムインヴィンシブル産駒のダガーズは、8月7日にサンダウン競馬場で行われた1300mのメイドンでデビューすると、ここを4.3馬身差の圧勝。無敗の2連勝を目指して、ムーニーバレーの1200m戦に臨んだ。
鞍上のルーク・カリー騎手はデビュー戦でもダガーズの手綱を取ったが、土曜日の2戦目も同馬の鞍上を務めることになった。
初戦に続いて内枠を引き、逃げる競馬となったダガーズは、3着のポリグロットの追撃を退けて逃げ切り勝ち。ムーニーバレーの短い直線を力強く駆け抜け、1馬身3/4差の快勝を収めた。
"Daggers putting them to the sword!" 🗡️
— 7HorseRacing 🐎 (@7horseracing) August 24, 2024
Daggers is an impressive colt on the up! @busuttin pic.twitter.com/u2vkZ2H6ml
メトロポリタンの競馬場での初勝利を挙げたダガーズだが、当初抱いた期待通りの活躍を見せてくれているとヤング調教師はコメントした。
「この馬は能力があるということは分かっていました」
「素晴らしい末脚と血統を持っていますし、肩にはアローフィールドのブランド(生産牧場を表す記号)が刻まれていますからね。もっと良くなると思います」
「春に向けて期待が持てる結果だったと思います」
ダガーズの血統を見ると、有望なステイヤーで2度のG3勝利の実績を持つムラマサが半兄にいる。ムラマサは日本のチャンピオン種牡馬、ディープインパクトの産駒だ。
母のオーメイスウォードは現役時代にG2・シルバーシャドウステークスを制した実績があり、引退後はマジックミリオンズの繁殖牝馬セールにて170万オーストラリアドルで取引された。
月曜日のラジオ番組『RSN Racing Pulse』の中で、次はシドニーへの遠征になる可能性が高いと、共同トレーナーのバスティン調教師は示唆した。G2・ラントゥザローズとG1・ゴールデンローズステークス、この両方が血統的にも魅力的だと述べている。
「シドニーの牡馬は怖いですからね。大抵、別格の馬がいますから」
「ですが、血統的には期待できますし、成長中の馬です。春にこのレベルで戦うとなると良い馬が相手になるので、試してみたい部分もあります」
1600mのG1・コーフィールドギニー、1200mのG1・クールモアスタッドステークスも、ダガーズの春シーズンのオプションとして名前が挙がっている。
G1・ゴールデンローズステークスは、9月28日にローズヒルで行われる。