マン厩舎の6歳馬、ラッキースワイネスは、昨年4月にG2・スプリントカップ(1200m)を制した際に左前膝骨折という怪我を負い、その後手術と長期の休養を余儀なくされた。このレースがラッキースワイネスにとっての最後の出走となったが、その回復過程は一進一退だった。
当初、マン調教師は復帰するまでに「3~4ヶ月」で済むと考えていたが、1年の時を経て、ラッキースワイネスがようやくレースに復帰する準備が整ったと言えそうだ。今週火曜日、同馬はシャティンで行われたバリアトライアルを1着で駆け抜けた。
「トライアルの内容には非常に満足しています。レースに出る準備は整っています。4月27日のチェアマンズスプリントプライズに出走する予定です」と、マン調教師はIdol Horseに語った。
昨年12月、負傷後初めてバリアトライアルに出走し、その1ヶ月後にシャティンの直線コースで再びバリアトライアルに出走。しかし、調教の記録によれば、2度目のトライアルから1ヶ月半もの間、早い時計を出す調教を行っていなかったようだ。ようやく出走した次のバリアトライアルは、実に3月27日まで待つことになった。
ラッキースワイネスは2023年に香港のスプリントG1・4戦をすべて制し、年間を通じてスプリント界を席巻したが、今回の復帰戦では全く異なる状況が待ち受けている。
2024/25年シーズン最後のスプリントG1、ラッキースワイネスはかつての覇者として出走する。しかし、デヴィッド・ヘイズ調教師のスーパースター、カーインライジングによる香港短距離三冠(香港スピードシリーズ)完全制覇を阻止するという、難しい課題に直面することになる。
マン調教師は、ラッキースワイネスがベストに戻るための最善のチャンスを与えるため、ジェームズ・マクドナルド騎手の起用を試みていることをIdol Horseに対して明かした。
ラッキースワイネスの3回のバリアトライアルに騎乗してきたマシュー・プーン騎手は、2023年のG1・香港スプリント(1200m)制覇後にもラッキースワイネスのトライアルに騎乗していた。
火曜日の朝に行われた直近のバリアトライアルでは鞍上の促しに応えて先頭に立ち、そのまま勝利。プーン騎手は復帰に向けて準備が整ったと、前向きなコメントを残した。
「トライアルを重ねるごとに、調子はどんどん良化しています。もし、状態が良ければ間違いなくレースに出走できる状態です。彼は去年のような感じに完全に戻ってきたように感じます」
カーインライジングが一強ムードが強まっているチェアマンズスプリントプライズにおいて、ラッキースワイネスは興味深い一頭だ。
香港ジョッキークラブは水曜日、4月27日の香港チャンピオンズデーで行われる3つのG1レースの出走馬を発表。ラッキースワイネスはカーインライジングに加え、先月のG1・高松宮記念(1200m)を制したサトノレーヴを筆頭に、4頭の日本勢との対戦が予想されている。