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香港ジョッキークラブ(HKJC)は3日、負傷離脱中のヴィンセント・ホー騎手に対し、早ければ翌日の7月4日(金曜日)から調教に騎乗可能となる復帰許可を出した。

ホーはIdol Horseの取材に「明日は2頭に乗る予定です」とコメント。順調な回復をアピールした。

「1頭目は古巣のキャスパー(ファウンズ)厩舎、2頭目はフランシス(ルイ)厩舎の馬です。まず1頭目を追い切り、自分の感触を確かめてから2頭目に乗ります。いまが踏み出す時ですが、同時にゆっくりと調教ペースに戻していきます」

ホーは2月9日のシャティン競馬場での落馬事故で脳挫傷と脳出血を負って以来、集中的なリハビリと回復プログラムに取り組んできた。今回のHKJCによる復帰許可は、4日前にスイス・オリンピック・メディカル・センターから受けた「問題なし」の診断に続くものだった。

HKJCのライセンス担当エグゼクティブマネジャー、テリー・ベイリー名義の声明では、クラブのチーフメディカルオフィサーがホーを「調教騎乗のみ許可できる状態」と判断したことが明らかにされた。バリアトライアル騎乗の可否は後日決定される。

この発表は、ホーの公式Instagramアカウントが、日本のノーザンホースパークで暮らすゴールデンシックスティに騎乗する写真と動画を投稿した数時間後になされた。

その投稿には「他の馬で調教を復帰する前に、安心感を与えてくれて、馬とシンクロしている感覚を取り戻してくれる存在と再会できたのは素晴らしい」と綴られ、ゴールデンシックスティについて「100%信頼できる唯一の馬」と紹介している。

ホーは最近、 Idol Horse に対し「無理に急ぐことはできません。特に脳のことに関しては絶対に無理は禁物です。100%の状態になるまでは、慎重にいきます」と語っていた。

デイヴィッド・モーガン、Idol Horseのチーフジャーナリスト。イギリス・ダラム州に生まれ、幼少期からスポーツ好きだったが、10歳の時に競馬に出会い夢中になった。香港ジョッキークラブで上級競馬記者、そして競馬編集者として9年間勤務した経験があり、香港と日本の競馬に関する豊富な知識を持っている。ドバイで働いた経験もある他、ロンドンのレースニュース社にも数年間在籍していた。これまで寄稿したメディアには、レーシングポスト、ANZブラッドストックニュース、インターナショナルサラブレッド、TDN(サラブレッド・デイリー・ニュース)、アジアン・レーシング・レポートなどが含まれる。

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